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選択肢増やす「Fleep」
肌にやさしいスマイルコットンを使用した「フリープ(Fleep)」(島崎)が、バリエーションを増やしている。
敏感肌の人、乳がん手術をした人と、体に悩みを持つ人を中心に、着実にファン層を広げているようだ。

スマイルコットンの片袋(ナイロン20%、ポリウレタン2%)を使用したシンプルシリーズ(肌側は綿100%)は新色のパープルが加わり、また新たにシンプルレーシーシリーズも登場。どちらにも前開きブラやカップ付袖付インナーが構成され、ボトムも選べるのがうれしい。

ふわふわガーゼ素材での同エアーニットを重ねたファッションシリーズは、これまでのかわいらしい雰囲気を保ちながらも、レトロなレース使いで新鮮さを出している。
さらに、暖かさを重視したアクリル混紡のドットシリーズ(肌側は綿100%)、アクティブウエアとしての着こなしができるベア天竺のコンフォートシリーズと、お馴染みのシリーズも継続。
加えて、マタニティブラ&ショーツ、パイル素材のリラックスウエアや小物アイテムも新登場した。

さらに注目したいのは、スマイルコットンの天竺(綿100%)という上質素材を使ったシリーズ、リュックスの登場。
これまでのふくらみのあるタッチとは異なり、なめらかで繊細な薄手タイプとなっており、リバーレース使いがモード感を添える。
新しい市場を開拓する実験的なグループで、例えばファッショントータルのセレクトショップにも似合いそう。

 2016/05/31 21:51  この記事のURL  / 
松田聖子がトリンプCMに登場
トリンプ・インターナショナル・ジャパンは、百貨店を中心とするプレミアムユーザーの中でも特に大人の女性向けに、新ブランド「フロラーレ・バイ・トリンプ」を発表。そのイメージキャラクターに歌手・女優の松田聖子を起用した。
これは既に、4月下旬に開かれた2016秋冬物展示会会場で披露されていたが、5月25日のWEBと店頭でのCM公開まで発表が禁じられていたもの。

「フロラーレ」が対象とする「大人の女性」を具体的にいうと、かつて「ハナコ世代」といわれた40−50代(中心は45歳〜54歳)。いいものを体験してきたこの世代の共感を得るため、4月上旬にはプレスを集めたランチ会を開き、ブランド発信や意見の収集を行うといったPRにも努めている。
いずれにしても、新しい40−50代を強く印象づけるためには、強力なキャラクターが必須だったといえよう。

同社がこれまで培ってきた大人市場のノウハウの集大成ともいえる位置づけで、10年以上展開してきた「プレジアフォルテ」を大きく発展させたブランド。
刺しゅうレースやカラーによる華やかさの演出をはじめ、この年代が求めるコンフォートやシルエットに徹底的にこだわっているのが特徴だ。

それにしても国民的な大スターが下着姿になるとは、10年前は誰が想像できただろうか。
以前はファッションモデルでさえも日本人は下着姿に抵抗があったことを考えると、まさに隔世の感。
同社の場合、篠原涼子(主力商品のイメージキャラクターを継続中)の布石があったものの、シンボル性という意味では、格段の違いがある。

一方、ワコールでも大人向けブランド「ラゼ」を強化するにあたって、女優の板谷由夏をブランドキャラクターに起用している。
若い層向けではなく大人向けのブランド、そして百貨店中心のプレミアムゾーンであるという点で、「ラゼ」は「フローラ」の競合ブランドといえる。
大人市場が熱い。
そして、時代は確実に変化している。

モナリザのように微笑む松田聖子
 2016/05/25 00:01  この記事のURL  / 
花いっぱいのシーズン
別の連載でも紹介したように、世の中全般、国内外問わず、いろいろなところで花がクローズアップされている。
日頃ガーデニングに親しんでいる者としても、花ほど心を癒してくれるものはないと実感している。

連載のランジェリーエクスプレスは海外の話題だったので、ここでは国内の話題を。2016−17秋冬物展示会で目についたものを紹介しよう。

“新・解放系アイテム”と銘打ったワコールの重点商品、「SUHADA」のボトム版、「SUHADA肌リフト」もメイン商品が花柄。

ワコールは、ワコールブランドよりもウイングブランドの方が花に囲まれている印象。その代表は、ベターゾーンの「レシアージュ」。“JAPON”をテーマに、フラワーアートユニット・プランティカとのコラボ。

ちなみに今シーズンの2016春夏は、押し花アーティストとのコラボだった。

「後ろ姿キレイブラ」も、ボタニカルをイメージして、すっきりナチュラルに花を表現している。

また、ワコールブランドからの量販店チャネルへのアプローチである「ラジェ」も、コーナー全体がお花で埋まっている。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの新ブランドは、その名も花にちなんだ「フロラーレ」(詳細は近日中に紹介します)。
ノーブラ気分の新しいブラの領域「スローギー・ゼロフィール」では、花柄プリントのバリエーションが追加された。

「ワンダーメイク」機能も「ジュエリング」バージョンでは、こんな甘い花が楽しめる。

プレステージゾーンになると、また花の表現も異なる。
ワコールの「スタディオファイブ」は装飾性たっぷり。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの「ヴァリゼール」は、クラシックな中にもモダンなエッセンスが光る。

さらに、花の種類別にグループを構成しているところも。
「ランジェリーク」(カドリールインターナショナル)は、1920年代のフランスをイメージした“ラ・ヴィ・アン・ローズ”を展示会全体のテーマにしていた。


 2016/05/17 13:29  この記事のURL  / 
ウイングがパワーアップ
ワコールのウイングブランドがパワーアップしている。
「ウイング」といえば、百貨店チャネルが主軸の「ワコール」ブランドに対し、同社のノウハウや売れ筋を量販店(GMS、チェーンストア)向けに落とし込んだブランドとして長年位置づけられてきたが、それがここにきて確実に変わったなと感じる。

昨今は、ネットの浸透によって消費者の購買の仕方が変化し、1人の消費者が多様なチャネルを賢く使い分けるようになっている。WEBの販売シェアそのものの数字はそれほど高くないかもしれないけれど、その影響度は決して小さくない。大げさに言うと、「下着のデモクラシー」時代の到来かもしれない。
ワコールの販売体制も、従来のチャネル別戦略から地域別の戦略に移行しているように、従来の百貨店・専門店・量販店というチャネル別のくくりでとらえることが難しくなってきたのだ。
量販店市場は、ユニクロという大きなコンペチタ―がいるものの、逆に違いを明確に打ち出し、自由な発想で消費者にアプローチできるようになったといえよう。

それを象徴したのが、今回のウイング2016秋冬物展示会で登場した「Date(デイト)」。ノンワイヤーのブラを集合させたグループだ。
「新・解放系ブラ」を全社で強力に打ち出しているワコールだが、「ワコール」ブランドの「SUHADA」はオフというよりオンに対応することが意識されているのに対し、この「Date」はもっとリラックスしながらも、フェミニン(しかもモダンで洗練された)なテイスト。前者が都市型であるとしたら、後者はナチュラル志向の郊外型といえるかもしれない。
子供のいる郊外型ミセスのおしゃれなライフスタイルを伝えるモノクロのビジュアルがそれを効果的に表現している。
WEBでの販売を意識していることもあって、商品バリエーションが幅広い。
もう少し商品の絞り込みが必要な印象もあるが、全体として今の時代感がうまく伝わってくる。
ブラの価格帯は3300〜3800円。

この「Date」に限らず、従来からのブラグループもよくまとまっているし(モデルの市川沙椰さんの貢献度は大きい)、快適ボトム「バレリーナフィット」のさりげない打ち出しもいい。さらに、スピン綿を使用した肌着「綿の贅沢」、ベターゾーンの「レシアージュ」、メンズインナー「ブロス」と、それぞれに非常にきめの細かいMDによって充実した出来栄えを見せていた。

また、これはワコールブランド事業部による量販店向けブランドだが、「ALULA」も発売から5シーズン経っても、ゆるがない世界感をキープしている。

一部の突出した都市型百貨店と全国の百貨店の格差が生じている百貨店市場に対し、全国津々浦々に浸透している商業施設内の(消費者の生活圏により近いところに寄り添う)量販系ブランドによってインナーウエアの市場が新たな飛躍の時期を迎えているような気がする。
普段は都心に通勤していても、自宅は郊外という暮らし方をする人が増えているように、ファッションそのものの表舞台がもう都会ではなく、自然豊かな環境の郊外にあるのかもしれない。

快適なライフスタイル(しかもセンス良くおしゃれというのがポイント)を求める機運が高まっていることを肌で感じた展示会だった。

 2016/05/13 12:26  この記事のURL  / 
イタリアから新素材情報
長い今年のゴールデンウィークもはや終盤。
海外からはいろいろな情報がメールで入ってきている。

SENSITIVEブランドで知られるイタリアのストレッチ素材メーカー、ユーロジャージー社からは、新しいランジェリー素材の情報。
素材名は、「SENSITIVE GRACE」(センシティブ・グレース)。

非常に軽くて洗練され、セカンドスキンのようにソフトで繊細、それは肌を優しく愛撫するようだという。
ポリウレタンのライクラ混率が28%でありながら、1平方メートルの重さが80gという軽さ。
呼吸するハニカム構造が特徴となっており、モールドやボンディングなどの加工にも対応する。
体型を整え、動きをフォローするという機能性がありながら、エレガントで優美な感覚をもった革新的な素材だとしている。

色は白黒をはじめ、ダスティピンクやスモーキーグレーといった微妙なニュアンスの色が全10色。

ファンデーションの素材にも、フェミニンなタッチが求められる時代の対応が進んでいる。


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 2016/05/06 16:16  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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