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スポーツ市場の拡がり
4月も終盤に差し掛かり、既に7月にフランスで開かれる「モード・シティ」(ランジェリーとスイムウエアの国際見本市)のインフォメーションが入ってきている。
今回は、場所を同展のルーツであるリヨンに移したのに加え、“スポーツ”市場を深耕した取り組みを見せるようだ。ハイテク素材を軸にしたスポーツウエアおよびアクティブウエアに焦点が当てられている。
特にスポーツは、水泳、ヨガ、フィットネス、サイクリング、ランニングの5本柱で構成。日本でも多くの人は、日常、このいずれかに親しんでいるのではないだろうか。

国内インナーウエアメーカーの展示会を見ても、近年、スポーツを意識した取り組みは活発になっている。

アツギでは、30〜60歳代のアクティブな女性に向けて、「クリアビューティ・アクティブ」を展開。スポーツを楽しむ女性のための進化したブラやトップス&ボトムのバリエーションを広げている。サポートなどの機能性だけではなく、ファッション性も意識した構成だ。
ほとんどのアイテムが2000円前後からそれ以下という買いやすい価格帯。

また、富士紡ホールディングスの「B.V.D」では、「ボディギアライトスポーツ」の春夏アイテムを4月26日から発売。
“シンプルで機能的”のブランドコンセプトをベースに、スポーツシーンを機能的にサポートするシンプルで使いやすいスポーツアンダーウエアを展開している。
今シーズンは、「ゆれにくい」「優れた通気性」「吸水速乾」「動きやすい」の機能別4タイプをラインナップ。それぞれランニングやヨガ、テニス、ゴルフなどの対象とするスポーツを想定している。
さわやかなパープル(ブルー系)やグレーが目につく。中心価格帯はブラで2300円。


 2016/04/27 11:31  この記事のURL  / 
ランジェリーの着こなしイメージ広げる
「AKIKO OGAWA」(アキコ・オガワ)のランジェリーがデビューして2度目の展示会が開かれた。
東京駅に程近いフォーシーズンズホテル丸の内のスイートルームには、同ブランドの婦人服コレクションとあわせて、上質でエレガントな世界が繰り広げられていた。
ラグジュアリーでありながらアフォータブルなのが同ブランドの特徴で、価格帯だけではなく、実際のトータルコーディネイトの味つけとしてこういうランジェリーがあったらいいなと思わせるおしゃれなアイテムが提案されている。

ランジェリーの魅力を広く伝えていくために、その導入編として、ブラジャーで1万円前後から1万円台の価格帯に着手。ショーツなどボトムとのセットで、2〜3万円が目安となる。
デビューで強い印象を残したアシンメトリーなレース使いのもの(2万6000円)も、やや控えめなデザインによって2万円を切る価格帯を加えている。

ブラジャーは適度なパッドが入ったものから、パッドのないレース一枚物のワイヤーフォーム、ノンワイヤーのソフトなタイプ、さらには胸元までトップスを覆うタイプまでバリエーションがあり、着こなしや場面に応じて選ぶことができる。
サイズもB65からE75 までと大幅に充実した。
新色のミッドナイトブルーやボルドーは、アウターのトレンドにもしっくり馴染む。

また、ラウンジウエアも、「AKIKO OGAWA」らしいカシミヤニットとレースを組み合わせたものなど、ホテルやリゾートでも活躍しそうなスタイル。世界を飛び回るキャリア女性のワードローブにぴったりだ。

既に有力百貨店での支持が高いように、従来の国産高級ブランドともインポートブランドとも異なるランジェリーの新しいジャンルを開拓しつつある。
ジャケットやドレスに合わせる着こなしが、同じ一つのブランドで提案できるのはやはり大きな強みだと思う。


デザイナーの小川彰子さん
ちょうどゴルチェやヴィヴィアン・ウエストウッドの下着ルックが大人気だった学生時代。知らず知らずその影響はあるかもしれないと話す

 2016/04/22 11:25  この記事のURL  / 
今すぐできることはないだろうか
熊本では車中で避難している人が多いこともあって、「エコノミー症候群」の問題が表面化している。
血栓が肺につまって死に至ることもある怖い病気だ。
これを防ぐために、体を動かすことと共に効果的なのが「弾性ストッキング」。
医療用ではなくても、サポート力の強い着圧ストッキングやハイソックスを扱っているメーカーは少なくない。
必要な人に届けられるシステムはないものだろうか。

それに、もちろん、着替えの下着も。
緊急かつ長期的な取り組みを! 
 2016/04/20 09:36  この記事のURL  / 
じわじわ広がる「冷え取り」市場
自分自身が冷え性であることもあって(特に春先の冷えがつらい)、最近、気になるのが「冷え取り」というキーワード。
「冷え取り」といえば、ソックスを5枚重ねて履くというあれはだいぶ知られるようになった。それがここにきて、ソックスのみならず、肌着などインナーウエアやアウターの方にも影響を与え、さらに一つのライフスタイル像をも形成しつつある。確かにソックスを5枚も重ねてはくとなると、靴も服装全体も、生活自体が変わることは容易に想像できる。

この実感を強めたのは、セレクトショップ系婦人服アパレルがこの分野に進出していること。
ナチュラルテイストのセレクトショップの中で“ホリスティックビューティー”と称したシルクインナーのコーナーが展開されている。

肌着のジャンルの動きを見ても、数年前までの極端な化合繊指向が大きく天然素材にゆりもどしているのだが、コットンやシルクなどが注目されている一端には、この「冷え取り」ニーズがあるのではないだろうか。
天然素材はかつて中高年層がリードする傾向だったが、最近は幅広い層に広がりを見せている。その背景には、日本人の肌の弱さがあることは確実で、アトピーなどのアレルギーの悩みも影響しているだろう。

鎌倉に拠点のある「CURAスタイル」も、この「冷え取り」アイテムを専門に扱う。もともと婦人服のデザイナーだった代表の貴子さんが、自身の体験をもとに始めたオリジナルブランドだ。ソックスだけではなく、シルクやオーガニックコットンなどのレギンスの種類も豊富。

この「CURAスタイル」では、同じシルクでも、菊池佳代子さんのオーダーメイドランジェリーの展示オーダー会が先週末から開かれている。今日、4月12日が最終日(午後3時まで)。
2人は一昨年横浜そごうのランジェリー売り場でのイベントで知り合ったという。菊池さんのランジェリーは、「冷え取り」を目的にしたものではないが、シルクという素材に対する思い入れの共通項がある。
そこには、ヨーロッパにおける「官能性」とは異なる、ある種の「癒し」のアプローチがある。

 2016/04/12 11:49  この記事のURL  / 
新しい快適ブラが勢ぞろい
最近、ブラについてはあまり触れてこなかったが、実はこの2016春夏シーズンはブラジャーが大きく変化している。
改めて、国内におけるブラの歴史を俯瞰してみてみると、大きな節目となったのが、“寄せてあげる”で知られる1993年発売のワコール「グッドアップブラ」。
80年代からの「デヴェ」をはじめとするインポートブラブームから続く流れであるが、今日の国産ブラのスタンダードを作ったともいえるエポックメーキングな出来事として記録されている。このワイヤーフォームのプッシュアップ型4分の3カップブラ(接ぎタイプ)は、その後、パッドの厚みを増してエスカレートしていく。
今シーズンの新しいブラの潮流は、それに次ぐ大きな変革期といえるかもしれない。

各社から出そろった新しいブラの共通点を一言でいうと、いわゆるシームレスのモールド(成型タイプ)ブラの進化形なのだが、今は「シームレス」とか「モールドブラ」とかいう言い方はあまりされなくなった。
また昨今はノンワイヤーのトレンドがあり、リラックス系のソフトブラやモード感覚のレーシーな一枚物ブラも徐々に日本市場に定着しているが、それはひとまず横においておこう。ここで焦点となっているのは造形機能もきちんとあるオン対応のデイリーなブラだ。
快適性の時代といっても、あくまで造形性も重視されるのが日本市場の特徴で、ノンワイヤーであっても造形機能のあるものが開発されている。あるいは従来のワイヤーともノンワイヤーとも異なる新素材によるものも登場している。
つまり「ワイヤー」「ノンワイヤー」でブラが分けられる時代でもなくなったのだ。

話がややこしくなってきたので、具体的な商品で紹介しよう。

●この分野にいち早く着手したのが(発売からまる1年が経過)、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの『ワンダーメイク』
従来のワイヤーブラでもノンワイヤーでもない「第三のブラ」は、メッシュ素材の「ワンダーワイヤー」によって面で支えている

●ラクで造形性もある「新・解放系ブラ」としているのが、ワコール『SUHADA』
こちらは樹脂系の「3D同化フレーム」がカップ内に埋め込まれている

●ノンワイヤーなのにしっかりメイクするグンゼの『フューチャーブラ』
9層構造の中に、柔軟性のある2種類の補正材を挟み込むことによって補整力を増し、しかもソフトに仕上げているという

●ワコール直営店ブランドで展開する『ブラジェニック』
ノンワイヤーでも、ハンモックのような「ワイドシート構造」がバストをしっかり支える

●そして忘れるわけにはいかないのが、ユニクロのワイヤレスブラ・ビューティライト(写真はHPから)
なめらかなマイクロ繊維による縫い目のないボンディングで、何よりフラットな仕様が重視されている。上記のメーカー系商品とはかなり着け心地が異なり、とにかく軽くてソフト

 2016/04/07 19:01  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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