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久々のアツギ展示会訪問
昨日、久しぶりにアツギの2016秋冬物展示会に伺ってきた。
都心からはちょっと離れていることもあって(小田急線海老名駅から車で5〜10分の場所)、本社に伺ったのは、実は10年近くぶり。
しかも展示会開催中に、その全貌を拝見できたのは初めてだ。

広々とした敷地内に建つレトロな社屋の中の、どこまでも続くワンフロアが展示会会場で、そこは常設のショールームになっている。隣には商品検査を行うガラス張りの部屋も。実にうらやましい環境だ。
レッグウエアもインナーウエアも、それぞれに攻めの商品戦略が打ち出されていて、非常に興味深かった。

ただ、SNSやブログの写真掲載はNG。唯一ゆるされたのがこのキャンペーン写真だった。
シーズンのオンタイムになったら商品写真の掲載もOKとのことだが、媒介役の私自身の中では、時間の経過と共に新鮮な感動がおそらく変化しているに違いない。
ネットメディアによって情報はすぐ伝わってしまうこの時代。今のスピードは製造業としてはつらいところだろうが…。

ちなみにこの方(厚切りジェイソン)は厚木在住なのだそう。




 2016/03/31 22:19  この記事のURL  / 
コーディネイトに重宝するアイテム
国内も2016秋冬物の展示会の前半戦が終わった。後半の山は4月から5月にかけてとなる。
数週間前、街着として着られるランジェリーやラウンジウエアが増えている、積極的に街で着こなしたいという趣旨の投稿をしたが、前半戦においてこれは着こなしによっては街着になると思ったアウター意識の強いいくつかの新商品を紹介しよう。

まず、カドリールインターナショナルの「ランジェリーク」の前開きスリップ。
カシュクールのようにひもで結ぶようなデザインとなっている。写真のディスプレイはブラの上に重ねているので、ちょっと分かりずらいが。
スリップもシャツもナイトウエアも、前が全開するものは重ね着の羽織りモノとして重宝する。
スリップもこのような前開きのものは大歓迎。同社では営業的に難しいのではないかと展示会に出すのを逡巡したというが、コーディネイトアイテムとして活躍するに違いない。
これはメイングループの中に構成されているもので、シルクシフォンストレッチにリバーレースがあしらわれている。

同じく「ランジェリーク」のクリスマスシーズンを意識したグループの、ラウンジウエアが目を引いた。
軽くてふくらみのある綿ウール素材のヴェストやノースリーブガウン。
ノースリーブガウンの便利さは個人的に実証済み。コート下に重ねるセカンドコートとしても重宝しそう。写真ではヴェストの上にガウンを重ねて着ている。

また、インポーター展示会では、神戸マリーで展開しているイタリアブランドの「ツゥイン・セット」。
もともとイタリアブランドはアイテムが幅広く、アウターで着られるものも多いが、特に同ブランドは婦人服ブランドから派生しているだけに、コーディネイトがよく考えられている。

実は、この中の数点を個人発注してしまった。
インナーウエアのタンス在庫は山ほどあるが、アウターとして着こなせるものは別腹というわけで、ついつい…。

メンズでは、グンゼの「ワンダーウォーム」。キルティング部分が背中全体を温めてくれる。レディスでも欲しい。
このキルティング発想、ペチコートに活かしてみてはどうだろう(冬のスカートの防寒をどうにかしたいとかねがね思っている私です)。
 2016/03/25 18:48  この記事のURL  / 
鴨居羊子没四半世紀
今日、3月18日は、鴨居羊子さんが亡くなって25年のご命日だった。
チュニック創業のパートナー、森島瑛さんも、昨夏、93歳で旅立たれた。
こうして「昭和」はどんどん遠くの方へ。
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 2016/03/18 23:46  この記事のURL  / 
PJショーに思う
やはりこのことに触れないわけにはいかないだろう。
2016−17秋冬「メルセデスベンツファッションウィーク東京」(かつての「東コレ」を今はこう呼ぶ)」の2日目の最終回に、「ピーチジョン」のショーが開かれた。約10年ぶりのランウェイショーとしているが、「東コレ」の中での開催は初めてではないだろうか。

ランジェリーのショーといえば、ファッションピープルにとっては何と言っても、「ヴィクトリアシークレット」の派手なショーが連想されるだろう。もともと(野口美佳さんが)「日本のヴィクトリアシークレット」を目指していたPJのこと、本家本元のそこまでいかなくてもどんなショーが繰り広げられるかと期待していただけに、ちょっと拍子抜けしてしまった(21時スタートが20分遅延したのも、夜に弱い人間にはつらかった)。

その前兆は既にインヴィテーションカードにあった。
PJらしからぬ地味な、というより肝心の日時も(老眼の身には)ほとんど読めないような小さなポイント。

今回の趣旨については、インヴィテーションにもあるように、「ピーチジョンのもともとのコンセプトであるファッションにたちもどる」ということを、ショー終了後の囲み取材時に上野社長が話していた。
だが、PJの変遷を長年見てきた者として思うのは、「ピーチジョン」とはすなわち「野口美佳」であり、時代を読み取る抜群のセンスを持った彼女独特のミーハー精神をベースにはしていたが、それは「ファッション」というのとは少し違う。
カタログや店を通じ、キュート&セクシーな独特の世界をつくりあげてきたが、当然、時代と共に市場もユーザーも変化する。

いずれにしても今回は、ブランド創始者である野口美佳さんが完全に同社のビジネスを離れた後の、PJ再スタートをメディア等に広く告知する非常に重要な機会であったことは間違いないだろう。
ワコールホールディングスの子会社として、PJを今後どう成長させていくかが課題になっている今、野口美佳を完全払拭させる強力なキャラクターを投入させるか、ワコールの実験チャネルとしてより大胆なビジネスの挑戦を行うか。
ショーやイベントにしてもただの話題作りではない、芯の通った思い切った施策が求められているような気がする。

こういってはなんだが、「メルセデスベンツファッションウィーク東京」2016AWの際物で終わってしまったような…、どうせお金をかけるなら…と、妙な残念感が残ってしまった。

尊敬申し上げている上野社長だけに、以上、あえて辛口の感想を申し上げました。


”ヴィンテージシック”をテーマに、あらゆる羽織りモノのバリエーションをブラ&ショーツに合わせてモデルが闊歩(パリの娼婦たちというイメージ設定か)


最後はブラ&ショーツのみになったモデルが行き交う

正面から見ると、舞台正面に設置された建物をモデルが出たり入ったりがおもしろかったようだが、サイド側からはその効果が感じられなかった。

かなりふくよかになった野口美佳さんは相変わらず元気そう。パートナーとおそろいのロンドンパンク調のいでたちで最前列に座り、撮影の求めにも応じていた(ここに写真はなし)

ショー後の囲み取材で、上野社長(右)とPJディレクター

 2016/03/17 11:08  この記事のURL  / 
アトリエランジェリーの新星
先週末、南青山のセレクトショップの一角にあるギャラリーで、ランジェリーブランド「Chiyono Anne(チヨノ・アン)」の展示会が開かれた。

「ビスポークランジェリーを作りたいと考えているんです」。
デザイナーのイエガー千代乃アンさんが、そう言って、私のセミナー後に挨拶に来てくれたのは、もう5年近く前だろうか。

既に2013年にはビスポークの1点物ランジェリーの制作をスタート。新たに既製デザインのファーストコレクションにも着手し、今回はそのお披露目というわけだ。






既製ラインは全部で3グループ。そのどれもが優しく、かつ大胆で、茶目っ気があり、ビスポークラインに負けず劣らず隅々まで繊細な心配りが行き届いたコレクションだった。
ダックエッグと呼ぶイメージカラーの淡いグリーンが美しい。
素材の多くは、イギリス製100%シルクサテンや、日本製刺しゅうレースを使用している。

顧客との会話を大切につくられていくビスポークラインは、フルオーダーからセミオーダーまで。アイテムも幅広い。

ビスポークラインも既製ラインも、そのランジェリーは1点1点、東京・世田谷にあるアトリエで、千代乃アンさんとパタンナーの谷口さん、2人の女性によってつくられている。

初めてのオープンな展示会だったにもかかわらず、会期中、会場にはファンがひっきりなし。
5月上旬には伊勢丹新宿店マ・ランジェリーでのポップアップショップの展開も決まっているという。
日本のランジェリーもおもしろくなってきた。息長く作り続けてほしいと思う。

デザイナーのイェガー千代乃アンさん(右)と、パタンナー(アトリエチーフ)の谷口陽子さん

 2016/03/14 11:12  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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