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フォトセッションの発表会
昨夕は渋谷TRUNK BY SHOTO GALLERYで開かれた「エッセンスバイトリンプイメージキャラクター就任記念発表会」に行った。
新イメージキャラクターのモデル兼女優、菜々緒の登壇が呼びものの、フォトセッションメインの発表イベントだ。
ランジェリーに限らず、イメージキャラクターとなるタレントを立ててブランドをアピールするという、こういってはなんだが広告代理店主導の古典的な手法だが、やはりメディア効果があるから続いているのだろう。

都心から2時間近く離れた郊外に住むようになって、夜のメディア向けレセプションの類からはほとんど足が遠のいている私だが、昨日はその前の仕事と時間がうまく合ったのでお寄りすることができた。
ご案内いただくイベントやレセプションのすべてに参加することはとても出来ないが(その内容によって優先順位もある)、世の中の変化を感じるという点では意味がある。

まず、今回の会場は、今はやりの撮影スタジオ兼パーティ会場のスペースなのだが、東急本店裏にこんな場所があるのは知らなかった。
それ以上に、「菜々緒さん」という人のことも全く知らなかった。今、TV(?)などでは人気の人らしく、カメラマンの数も相当なもの。姿のとても美しい人だった。
お決まりの台本にしたがったトークショーのやりとりでは、この人のキャラクターはよく分からなかったが、そつなく大人っぽい、キャラが強すぎないところがモードっぽくもあり、「エッセンス」の雰囲気にはよく合っている。
同じくトリンプ・インターナショナル・ジャパン「天使のブラ」のイメージキャラクターを近年務めている篠原涼子にしても、日本人の女優やタレントが下着姿になる(たとえビジュアルだけでも)ことが特別なことではなくなった。これは大きな変化だと思う。

























新製品のファッションショーも
世界約30か国で発売されているヨーロッパ発のブランド(トリンプのプレミアムライン)。日本はジャパン社のデザイナーが国内向けプレミアムブランドとして展開。4年目(8シーズン)を迎えてさらに充実

2016トリンプイメージガールの2人

 2016/02/25 10:23  この記事のURL  / 
改めて、花
2月18・19日に、「ランジェリーク」2016秋冬展示会が、いつもの代官山ヒルサイドバンケットで開かれていた。
コレクションのテーマは、”La vie an Rose”(ラヴィアンローズ:バラ色の人生)。デザイナーの有馬さんがフランスの女性作家、コレットの『シェリ』から着想を得たもので、1920年代のラブストーリーを背景にすべてのグループに花の名前がつけられている。


先日のパリ国際ランジェリー展でも、改めて「花」をテーマにした動きが見られた。
「ランジェリーク」と同様、花の名前でコレクションがグルーピングされていたのが、「バルバラ」。どことなく、日本的なZENの雰囲気も盛り込まれている。

また、同じバラでも、セピア色風のシックな原種のバラをイメージしていた「ランジェリーク」に対し、正統派の華やかなバラで埋め尽くされていたポスターを掲げていたのが「オーバドゥ」。シーズンテーマが「ヴェルサイユ」なのに加え、クリスチャン・ラクロワとのコラボもある。

同じバラでもいろいろな種類のバラ、また表現法があるが、「花」を表現する言葉自体にもいろいろな言い方がある、フラワー、ブルーム、ブルーミング(花のような、花盛りの、若々しい…)。
花は実に奥深い。

 2016/02/20 09:47  この記事のURL  / 
ブラにみる「新しい快適性」とは
昨日は、潟純Rールの「2016年春夏 国内商品戦略説明会」が幅広いメディアを集めてスパイラルホールで開かれた。これは新商品発表をはるかに超える内容だった。
安原社長による昨年のトピックスや直近の業績の話に始まり、販売チャネル別の推移で同社や市場の全貌を分かりやすく説明。ワコール全社で何を発信したいのかという事業部横断の画期的な所信表明であったのと同時に、ワコールという企業の近年の動きを通して、国内インナーウエア市場というものの規模感やその大きな流れがつかめるものであった。

ことに印象的だったのは、広報・宣伝部の猪熊部長によるプレゼン。女性の意識の変化や時代性に伴う同社の歴史を年代別に追いながら、マーケティングの課題を浮き彫りにしていった
販売戦略において、実店舗とWEBの連携を図りながら顧客接点を強化していくことが欠かせない――ここまでは誰もが共通の認識として持っているだろうが、注目されるのはこの先。
今の時代に求められている価値観は何なのか、さらに近年クローズアップされている「快適性」とはこれまでいわれてきたそれとは何が違うのか、それをどう各事業部の商品戦略に落とし込んでいるのか――。

今の時代に求められている価値観としてあげていたのは、解放感、肌触り感、安定感、造形感の4つ。その中でもより「解放感」(締め付けや圧迫感のない感覚)が「新しい快適性」にとって欠かせないとしている。「新・解放系ブラ」の誕生というわけだ。

特筆すべきは、同社がブラジャーについて語る時に必ず軸となってきた人間科学研究所のデータは今回は登場せず、あくまで女性の心身の声に焦点が当てられていたこと。そこに深い共感を呼んだのではないだろうか。
「快適性」というのは、「造形性」と異なり、数値ではなかなか測れないものである(下着において「快適性」の時代と「造形性」の時代は交互にやってくる)。
ブラジャーというものが時代を代弁する実に象徴的なアイテムであることを痛感した。

国内外インナーウエアの推移を長年見ている立場として、今回の発表は非常に感慨深いものがあった。
1993年発売の「グッドアップブラ」以前は、国内のブラジャーはソフト化が進み、当時の「快適性」をうたった商品は、今では考えられないほどソフトで、造形性とは対極のものであった。それに対して、今の快適性は造形性をも包括している。それは非常に大きな違いだ。その背景にはブラジャー設計の進化や素材開発による機能性の追求、もっと具体的にいうとシームレスのモールドブラカップの貢献度が大きい。
また、「快適性」は日本に限らず、世界的な流れではあるが、海外の事情は国内とはまた少し異なっている。この辺のことはぜひ私のセミナーでも紹介したいと思う。



同社マーケティング戦略のプレゼンを行う猪熊氏(潟純Rール 広報・宣伝部長)


ワコールブランド「SUHADA」(中央3人)、ウイングブランド「まるでヌードブラ」「ときはなつブラ」(左側3人)、直営店事業部「ブラジェニック」(右側3人)のそれぞれ新商品と、各ブランドのデザイナーが集合してのフォトセッション


 2016/02/17 11:17  この記事のURL  / 
「手作り」の時代がやってきた
ロンドンの「リバティ」では、ランジェリー売り場が消滅していた代わり、リバティプリントの生地を売る上層階に、ラウンジウエア(レディス、メンズ、キッズまで)の製品のコーナーが生まれていた。
今、ラウンジウエアが脚光が浴びていることはここでも証明されている。

同時に館内で大きく打ち出されていたのは、昔ながらの洋服の仕立て屋風のイベントをはじめとする手作りのムーブメントだ。
「手作り」といっても、贅沢なオートクチュールのそれではなく、半世紀前にはどの家庭でも行われていたような日常的な手作り。
オリジナルのミシンも販売されていた。


インナーウエアの世界も、今、市場に打ち寄せる大波ともいえる新モールドブラに代表される優秀な《工業製品》と、デザイナーや作り手の技をこめた昔ながらの《手作り(ハンドクラフト)》の方向、その2つに二極化していくように思う。
工業製品のハイテク化が進めば進むほど、人々はその対極のものに惹かれる。
消費者はその2つをうまく使い分けていくのではないだろうか。


「リバティ」の天井にぶらさがっていた手作りの照明シェードに心惹かれた。
こういうのを残り布で作ってみたい。

 2016/02/12 10:15  この記事のURL  / 
スポーツトレンドはとまらない・LONDON篇
ロンドンの目抜き通り、オックスフォード通りのウインドゥを見ていると、相変わらずスポーツが人気のようだ。
スーツケース紛失という思わぬ事故のために、私は当座必要な身の回りのものを買うという無駄な時間を使ってしまったが、その合間にも駆け足で見るべきポイントはおさえた。
上質なセンスの「リバティ」、モード満載の「セルフリッジ」は必須。それぞれに発見があったので、それは別の機会に。

日用品に強い伝統的なデパート「マークス&スペンサー」は、下着部門が充実していることで知られているが、近年はスポーツブラをはじめとするスポーツへの対応が定着。
今回はアイテムも売り場提案もより一層の拡がりを見せていた。

下着売り場の正面で待ち構えていたのがスポーツインナーの提案。ブラを軸にしながらも周辺関連アイテムの集積が決め手

店を入ってすぐの1階に展開されていたスポーツのコーナーは、ヨガやランニングを意識している

通りに面したウィンドウにも、スポーツインナーのディスプレイ。幅広い年代と用途に


それ以外の下着は、正直いって今ひとつ。2年ぶりに訪れてもMDがあまり変化していないのだ。
トレンド提案は、ヴィンテージ風を打ち出していたが、退屈な花柄やピンク。
ショーツは昔ながらの形と複数パック売りに加え、大きなサイズばかり(私でさえも最小サイズ。もっと小柄で細い人はどうするのだろう)。
寒い地域なのに肌着の品ぞろえも偏っていて、あまり選択肢がない。イギリスらしいサーマル肌着の上下も、もう少しバリエーションが欲しい(ナイトウエアに最適と、エクストラウォームを購入したが、あまり暖かくなかった)。
全体的に堅実な伝統は感じさせるが、これではハイストリートチェーンには負けてしまうなと思わずにはいられなかった。
 2016/02/07 11:18  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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