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「赤」が目立つ時季に
11月も下旬になって、ようやく冷え込みが本格化してきました。
世界を覆う闇への不安はつきませんが、街ではクリスマスの飾りつけや年賀状を促すチラシが目につき、いよいよ師走のあわただしさに突入しそうな勢いです。

この年末年始、インナーウエア業界の、一つの話題は「赤い下着」。
来年の干支、申年にちなんだもので、国内メーカー大手はどこも前から準備を進めていましたが、これが予想以上の反響を得ているようです。

私自身も、新聞などいくつかの媒体からの取材を受け、またウェブ媒体にも寄稿しました。
以下はその一つ。フランスのランジェリーブランドの写真とともに、国内外の状況をまとめてあります。
http://www.bodybook.jp/entry/201511/expressvol21.html

赤い下着には、幸福と平和を願う思いが込められているように思います。
 2015/11/27 10:14  この記事のURL  / 
インバウンド施策を強化
銀座や原宿をはじめ都心のどこを歩いても実感するように、海外からの観光客は、今年は実に過去最大の数になる勢いだ。特に、中国人による「爆買い」は、日本経済に少なからず影響を及ぼしている。
国内インナーウエア業界でもここ1、2年の間に話題にのぼるようになってきていたが、2016春夏物展示会では、インバウンド需要に焦点を当てたコーナーが登場していた。

既に、ストッキングが倍々ゲームで伸びているというグンゼでは、この流れを肌着にも取り入れたいと、申年の縁起肌着も含めてインバウンドを意識した展示がされていた。
日本的な図柄が目を引いたが、それだけではなく、素材も物作りもすべて日本製にこだわった「Made in All Japan」という打ち出し。

また、渋谷ヒカリエで開催されたワコール・ワコールブランドの展示会では、新たにインバウンド施策の提案コーナーが設置されていた。
「Made by Wacoal」を掲げ、グローバルに広がる日本ブランドをアピール。訪日客の多くがインターネットで情報を得ていることから、買い物ガイドのツールとして、4か国対応のWEBサイトも紹介されていた。

インバウンド需要というのは地域や業態によって大きな差があり、売り上げの半分近くを海外観光客で占める銀座の百貨店もあれば、ほとんど影響のない店もある。中国経済の減退がいわれながらも、「爆買い」はアイテムを微妙に変化させながら続きそう。
それ以上に、この動きは日本製の品質やサービスをアピールできる絶好のチャンスであり、「物」を媒介にした広い意味での文化交流が長期的に続いていくことは間違いない。
 2015/11/17 13:39  この記事のURL  / 
絶妙なネーミング
今週開催されていたワコール・ウイングブランドの展示会で、センス抜群のネーミングに遭遇した。
「ときはなつブラ」――。2016年春夏キャンペーンの最大の山場に向けた主力商品で、今回は久々にTVCMが放映される夏ブラだ。

やわらなか筆記体のロゴとともに、何ともさわやかな印象を放っているこのブラの「ときはなつ」とは、(夏特有のきつきつ、べたべた、むちむちから)「解き放つ」と、「時は夏」とをかけたもの。

どなたか今をときめくコピーライターの創作と思いきや、何と、同社製品デザイナーの発案によるものだという。
何とも好感のもてる展示会裏話でした。

 2015/11/14 22:55  この記事のURL  / 
モダンなテイストが徐々に浸透
今日と明日(11月12・13日)は、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの2016春夏展示会が開かれている。
コンパクトな会場構成ながら、明確な企業姿勢と狙いを定めた戦略に、同社らしいマーケティング力の強さを感じさせた。

「ワンダーメイク」「スローギー」と話題商品には引き続き力が入っているが、会場入口正面に大きくスペースをとっていたのが「エッセンス バイ トリンプ」。スタートからまる3年を経て、ブランド認知が徐々に高まり、百貨店の売り場展開も全国に拡大中だという。

ファッションとしてランジェリーを楽しむ価値観を持つ現代的な女性を対象にしたブランドらしく、スリップやキャミソールなどブラ以外の比重が高いのも特徴。ブラとのトータルコーディネイトで買っていくケースも少なくないようだ。

2016春夏シーズンのテーマは、“グリッチアート”(画像の一部をわざと壊すなど、デジタルやアナログで生じるエラーをアートとして楽しむもの)。
刺しゅうレースもカレンダー加工によってギラギラした光沢を出すなど、一味変わったモダンな雰囲気を出している。

幅広い層に対応するベーシックラインをはじめ、他とは違うものを求めるキャリア層を意識したライン、さらにモールドカップを軸としたライン、素材やディテールで一層の洗練さを追求したアッパーラインも登場し、商品構成も多彩になっている。

機能性や実用性以外の面においても、市場には確実に新しい風が吹いていると感じた。
 2015/11/12 23:45  この記事のURL  / 
ブラ新時代!が本格化
たくさんのパーツから成り立つ、接ぎによるレースのワイヤーフォームが主流だった日本のブラジャー市場が、大きく変わろうとしている。
近年、シームレスの高機能モールドカップ、しかも従来のワイヤーフォームとは異なる新設計のブラが続々と登場。その決定打となりそうなのが、昨日からスタートしたワコール2016春夏展示会で発表された新製品「SUHADA」だ。

「カラダをブラに合わせるのではなく、ブラがカラダに合わせてくれるブラジャー」、つまり「ハダカのようにここちよく、ハダカより美しいシルエットを実現した新しいカテゴリーのブラ」だという。

長年、ワコール人間科学研究所で積み重ねてきた研究開発のノウハウをベースに、ハード樹脂とソフト樹脂からなる「3D同化フレーム」という新しいパーツがバストの下辺を支える設計になっているもので、従来のワイヤーブラともノンワイヤーブラとも異なる新しいカテゴリーとして位置付けている。
その見た目からいうと、ついつい「モールドブラ」とくくってしまいがちだが、同社ではあくまで「新しいカテゴリーの快適ブラ」としている。

近年のワコールにおいても、久々にブラジャーの大型キャンペーン新製品であり、今回の展示会ではエントランスから同社のブラジャーの歴史を見せる展示をするなど、大きくブラジャーに焦点を当てられていた。

また、展示会場ではプロのフィッターによるフィッティングを促進していたので、私も試着を体験。
通常のモールドブラはセルフ販売のイメージが強いこともあって、サイズもアバウトにとらえがちだが、同商品においてはジャストフィットではないと、このブラの良さはなかなか感じられないものだと思った。
5500円という価格帯はやや高めに感じるが、それでも対面販売の重要性がアピールできれば(というより顧客満足が高ければ)妥当性はある。百貨店チャネルで新しい分野を確立するというチャレンジには値する商品ではないだろうか。
また、「素肌カラー」という打ち出しがいい。

ブラも時代と共に少しずつ変化していくもの。こうして新しいフィット感を体験し習慣化することによって、消費者の皮膚感覚や好みが変化していくものなのだなと痛感した。

 2015/11/05 22:00  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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