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グンゼ「ナイチンゲールプロジェクト」
グンゼは先週、東京で2016春夏商品展示会を開催したが、同時に同社の児玉社長との記者懇談会が開催された。これまでは大阪で続けられていたもので、私の知る限り、東京では初めての試み。
業績回復を背景にした、今後への新しい取り組みへの表明が込められていた。来年が創業120周年という節目であることも大きい。

まず、同社の事業概要と沿革の説明。
第1創業《生糸》、第2創業《アパレル》(ストッキング、メリヤス肌着)、第3創業《機能ソリューション》(プラスチック事業、電子部品事業、メディカル分野)《ライフクリエイト》(商業デベロッパー、スポーツクラブ)に次ぎ、《QOL(クオリティオブライフ)》を第4創業と位置づけ、今後は人の未来とここちよさをつなぐ技術の向上をめざすとしている。
特に、アパレルの技術を活用した健康医療向けの製品、メディカル衣料を新たにスタートさせており、「ナイチンゲールプロジェクト」と称したこの分野については、2020年に売上50億円規模に成長させたいとしている(樹脂加工、ウエラブルとの融合を含め)。既に販売している「低刺激下着」から得られた情報を基に開発を進めているところ。
社内の組織体制(QOL研究所を中心に、各事業部の壁を乗り越える体制)をはじめ、商品開発(今ある商品を応用して新しいカテゴリーにするものも少なくない)、さらに販売体制(病院、クリニック、施設などを経由した直接販売を模索)に至るまで、まさに新しい時代が到来していることを実感した。

グンゼといえば肌着やストッキングのイメージが強いが、今やアパレル関連商品は全売り上げの半分で、利益にすると4分の1。アパレルメーカーにとっての苦難の時代だけに、こういった戦略と取り組みは次代を切り拓くための大きなカギといえる。

今、インナーウエアにとっては(ニット肌着もファンデーションも)、“メディカル”は世界共通の課題。誰もが高齢化への不安、健康への不安を切実に感じている今、まだまだ未開拓の部分は少なくないと思う。

 2015/09/21 09:34  この記事のURL  / 
温泉インナーでほっこり
朝晩、ヒンヤリしてくると、そろそろ恋しくなってくるのが、温泉。疲れた心身を休めたい、ぽかぽか温まりたいという欲求に応えてくれる。
その「温泉加工」を身生地に施した秋冬用インナーが、新発売され、先週はそれに先立つ記者発表が行われた。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの「温泉インナー」は、美人の湯として知られる新潟の月岡温泉とコラボしたもの。
硫黄成分含有量が全国2位の同温泉は、温熱作用、清浄作用、保湿感に優れ、さらにメラニン抑制作用もあるという。

温泉余土に含まれる粘土鉱物、スメクタイト、さらに月岡温泉源泉の温泉成分を生地に付着させる(いずれも人の手作業)という2段階の温泉加工を行うことによって、あたたかさとしっとりした肌触りを実現させた。

昨年の同社「生姜インナー」に続き、日本人の実感にひびく、わかりやすいアプローチといえる。
ネイビーとベージュに加え、硫黄の色を想わせるエメラルドグリーンも構成されている。



月岡温泉でも販売コーナーを設けるという

新商品発表会。「温泉インナー」を着たモデルを囲んで、関係者が勢ぞろい


 2015/09/13 21:23  この記事のURL  / 
スポーツはトレンドか?
年2回、開催する恒例のトレンドセミナー。8月下旬の大阪に続き、東京も無事終了した。

昨日の東京セミナー後、参加者のお一人である某婦人服アパレルメーカーのMDの方から質問を受けた。
「婦人服では、『スポーツのトレンドはもう終わり』と言われているのですが…。次はフェミニンが来ているようです」

7月に開催されたランジェリーと水着の国際展示会「モード・シティ」の、素材展ではスポーツが大きくフォーカスされ、小売市場の状況も合わせて、スポーツ関連の可能性について話をしたのであった。
エレガントなスリップやブラも、ディテールにどこかスポーツマインドのエッセンスを加えたものが目につく。

婦人服とインナーウエアの決定的な違いは、前者があまり定番や継続品が存在せずにシーズンごとに変化していくのに対し、インナーウエアはいかに定番(商品のデザインに限らず、コンセプトや機能性を含め)を育てていくかが、ビジネスの大きな鍵を握っている。
とくに最近の海外の動向を見ていると、もちろんウィンドゥを新鮮に彩るシーズンごとのトレンド商品も重要だが、それ以上に定番品、継続品として長いスパンで売っていくものの開発にしのぎをけずっている。
そういう中で、ファンデーションの物づくりのノウハウを活かせる、市場のポテンシャルがあるということで、スポーツブラに着手しているメーカーは少なくない。

(狭義の)トレンドとしてのスポーツというよりも、新しいカテゴリーとしてのスポーツ。
ヨガやランニングがライフスタイルの中に浸透しつつある昨今、スポーツブラをはじめ、周辺商品の開発はまだまだ可能性があると思う。


 2015/09/08 18:40  この記事のURL  / 
新しいシーズンがスタート
矢のように1週間が過ぎた。

1週間前の今日、日中は代官山へ出かけ、「ランジェリーク」の展示会へ。
国内インナーウエアメーカーの2016春夏物展示会がスタートを切った。

詳細は改めてお伝えできればと思うが、この日、このコレクションを見て、そしてチーフデザイナー(ブランドディレクター)の有馬さんといろいろ話して、自分の中に活力のようなものが沸いてきた。
確実に新しい時間が流れ出したと思った。

 2015/09/04 21:33  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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