« 2015年07月 | Main | 2015年09月 »
セクシー系が若い女の子に人気
トレンドの大きな流れからいうと、いわゆるセクシーランジェリーはちょっとお休みという気分だが、日本の若い女の子たちにとってはまさに旬にきているようだ。
ネットの影響も大きいが、こういう世界があったんだという新鮮な興奮をもって受け入れられている。

昨日まで恵比寿のエスモードで開催されていた合同展「ランジェリー+」でも、一般客対象の最終日は、セクシーランジェリーのブランドに人気が集まっていたという。

パリのランジェリー展でも数年前からセクシーな仕掛けで注目を集めていた「Maison Close(メゾンクローズ)」(インポーター:アルテックス)。
一つ一つはシンプルでクール、組み合わせのアイデアでいろいろな着こなしができる。小物が充実しているのも特徴。

イタリアの「Xo Luxory(エックスオー・リュクソリー)」(ラディクション)も、フェミニンな要素たっぷりで目をひく。


グローバルにこの流れを見ると、よりモダンに進化し、時にはスポーツとの融合も見られる。
写真は、7月にパリで開催されたモード・シティに出展していたベルギーの「la fille d’O Lingerie(O嬢)」。既に10年のブランド歴がある。ブランド名は、1950年代の有名なフランスの小説からとったもの。

エロチックなランジェリーは隠されているイメージが強いが、ランジェリーと水着の境界を軽々と超え、デイリーなアイテムとして女性たちに支持される時代となっているようだ。
この世界に興味のある人は、『O嬢の物語』を(澁澤龍彦が翻訳しています)。


 2015/08/23 12:11  この記事のURL  / 
合同展「ランジェリー+」4回目
国内外のランジェリーブランドを集めた展示会「ランジェリー+」が、恵比寿のエスモードジャポン東京校で明日まで開催されている。

これまでの常連メンバーに加え、新たなインポーターや海外ブランド、国内からはプルミエや、新しいメンズブランド(「MATCHトーキョー」「イラチカ」)も登場。合計32ブランドが個性を競い合っていた。

今回はスペインのマラガから「gesela(ヒセラ)」が直接出展しているのもニュース(今回の「ランジェリー+」のポスターのモデルが着用しているのが同ブランドの商品)。リゾート地ならではの明るい日差しとゆったりした時間を想わせるデイリーなブラ&ショーツからナイトウエア、スイムウエアまでの幅広いラインナップを特徴としている。日本における代理店を探しているところだが、小売店との直接取引も可能だ。
本国から来日したエリアマネージャーのローラさんは、もともと在日スペイン大使館に勤務していたという経歴の持ち主で、ご主人が日本人だけあって、日本語が堪能。7月にパリで開催されたモードシティ展の会場で声をかけていただいたが、時間切れで伺うことができなかったので、念願の再会となった。

会場中央には、バケーションをテーマにしたマネキンのディスプレイコーナー。
フタバフルーツのフルーツやジュースのおもてなし、七彩によるランジェリーのモデルショップなども提案されていた。

開催最終日の明日、土曜日(8月22日)は、一般客も入場できるショッピングデー。通常のビジネス関係者(B to B )だけでなく、直接消費者に解放するかたち(B to C)で、ランジェリーとの出会いの場が提供される。
ネットが浸透していることもあわせて、今後はこのスタイルがますます浸透していくに違いない。
 2015/08/21 21:24  この記事のURL  / 
「ジャン・ポール・ゴルチェ」展【下】
先月、さわりの部分をお伝えした同展の内容を。
4か月の開催を終えた同展は、フランスのアヴァンギャルドなファッションデザイナーとして知られるジャン・ポール・ゴルチェの、子供時代から現在までを総括するものとなっていた。
1971年から2015年までのコレクションを、テーマ別に展示。非常に手の込んだオートクチュールの作品には目を見張るものがあった。
ピエール・カルダンのパリのスタディオで仕事を始めた頃から、「アンファンテリブル(恐るべき子供)」と言われたゴルチェ。観客は会場を回りながら、狂気、感受性、ユーモアなどがないまぜになった恐るべき創造力に向き合う。

The Odyssey
ゴルチェのアイコニックなマリンストライプの衣服が並ぶ。今やベーシックアイテムともいえるボーダーが、ロマンチックに多彩な表情を。ハイテク技術のマネキンは、表情が動き、話をする。

はかなげで美しい。

Punk Cancan
ゴルチェのこれまでの代表的なスタイルが多彩に並ぶ。
中央はコレクションのステージ。その横にはコレクションを観るVIPをイメージした展示も。

Muses
活動を広げていく中にはいつもミューズがいた。社会現象にもなったマドンナの舞台衣装。

The Salon
子供時代からのコルセットへの憧れが、見事に昇華されている。狂気といえる程のマニアックな手わざ。
しかもそれを服の下に隠しておくのではなく、堂々と外側へと出して見せた。

Skin Deep
セカンドスキンの表現。コレクションを通して、ジェンダー、裸体、エロティシズムに関する古い固定観念への疑問を投げかけ、新しい素材と手法でエロティシズムを表現した。

際物になりがちなところを、彼の手にかかるとロマンチックで美しい。

Metropolis
コレクションのステージに限らず、映画や舞台などへも。

Urban Jungle
多様性や差異を重視するゴルチェの姿勢がよくあらわされている。



モードがアートであった時代――ゴルチェの活躍した時代は、まさにモードの爛熟期であったことがよくわかる。
長い間の伝統や文化をベースに、新しい解釈で独自の世界をつくっていく。
それ以上に、今、社会に浸透しつつあるダイバーシティやLGBTといったあらゆる多様性を、モードを通して訴えた存在であったこと。
時代の変化というものは、マイノリティから作られていくことを実感する。
 2015/08/14 10:00  この記事のURL  / 
イネスのアトリエブティック
安易なファッション消費に疲れた私たちは、愛着をもって大切に長く着られるものが欲しいと願っている。
パリのランジェリー展でも、安価でトレンドを提供する巨大チェーンのアンチテーゼとして、オートクチュールやクラフトマンシップを重視する姿勢を見せている。
オートクチュールはファストファッションの対極にあるが、もっと身近な生活感のあるものとして、「アトリエブティック」という伝統があると思う。
奥のアトリエで作ったものを店先で売るというスタイルは、日本の若手デザイナーも以前から注目しているが、パリにオープンしたイネス・ド・ラ・フレサンジュのブティックを見て、今まさにこの原点に戻ってきているかもしれないと確信した。

場所は、古き良きパリっぽさがまだ残るサンジェルマン地区のグルネル通り。
この通りには、イネスの友人でもあるフィフィ・シャシュニルのブティックの他、ラペルラやアジャンプロボカトゥール、カリーヌ・ギルソンといったヨーロッパ各国の高級ランジェリーブティックも軒を連ねている。

フランス伝統のブルーを基調に、トリコロールでまとめられた内装の中には、イネス自身が好きなもの(オリーブオイルやビール、文具、家で日常使う小物雑貨までいろいろなアイテム)がセレクトされている。
つい1点1点宝物のようなアンティークでまとめがちなところだが、この人らしいなと思うのは、おもちゃのようなアクセサリーに代表されるように抜け感のセンスが抜群で、お客に対してもどこか子供時代を思い出させてくれるような世界がつくられていることだ。
トレンドやマーケティングとは異なる視点での、真の育ちの良さを感じさせる。

服はどこか懐かしいワンピースやブラウスが中心で、限定生産のためにリトグラフのようにナンバーが刻印されている。高すぎない価格帯(日本円に換算するとワンピースで5万円位だった)も好感が持てる。

ユニクロとのコラボを通して、自分のやりたいこと、訴えたいことがふつふつと湧き上がってきたに違いない。
モード界でキャリアのあるこういう方に今後もぜひ活躍していただきたいと、同い年の私は共感したのであった。

 2015/08/05 10:34  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2015年08月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード