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パリ「モード・シティ」開幕直前
6月も終盤となり、いよいよ「モード・シティ」が近づいてきた。パリで開かれる、翌年春夏シーズンのランジェリーと水着の国際展示会だ。

事前に送られてくる情報から推測すると、今年は例年以上に水着(スイムウエア、ビーチウエア)に力が入っているようだ。

グローバルなマーケットの伸びしろを考えると、経済新興国が豊かになってバカンスを楽しむようになってきているという面はやはり見逃せない。

この分野はスポーツウエアや婦人既製服との接点も強固で、なおかつランジェリーの一つの方向性も示唆してくれる。




アンテルフィリエール(素材展)のデザイナー・オブ・ザ・イヤーは、ストレッチ素材で知られるユーロジャージー社


これまでも水着大国イタリアなどは、ランジェリーメーカーの多くが、同時に水着も展開してきたが、近年はフランスやイギリスのランジェリーメーカーも水着を発表するところが増え、今回はさらにその傾向が強まっている。
体型補整機能などランジェリーの物づくりで培ったノウハウは、水着にとっても大きな武器だ。

こういうビジュアルを見ても伝わってくるように、海外の水着におけるイメージターゲットは大人の女性。20歳前後の若い女性が中心という日本の特異なマーケットも変革の時期を迎え、今後における様々なヒントが得られるのではないだろうか。

イギリスのランジェリーデザイナーブランド「FLEUR」も初めて水着コレクションを発表

 2015/06/29 11:14  この記事のURL  / 
あの「アンテリージェ」が復活!
今週(6月中旬)、伊勢丹新宿店マ・ランジェリーの売り場正面に、「アンテリージェ」が出現した。
「アンテリージェ」といえば、グンゼが「J.L.シェレル」後にスタートさせた自社ブランド(直営ショップを皮切りに、百貨店と専門店で展開)だったが、一昨年で終了。
国内市場からは姿を消していたが、生産と販売のライセンス契約を結んでいた台湾SORELLAグループにより、台湾・中国では有名百貨店を中心に出店し、ベターゾーンの顧客に支持されるブランドとして成長を続けているという。
台湾SORELLAグループとグンゼとの関係は古く、1985年のLOUブランドのライセンス生産・販売開始までさかのぼる。

それがこの度、潟^ムラという新しいパートナーを得て、日本市場での展開が再スタートすることになったもの。ブランドの権利はグンゼが所有しているため、グンゼとSORELLAグループとのライセンス契約を前提にしたものであるが、今後は日本の輸入代理店であるタムラがSORELLAグループからの輸入販売を行い、グンゼはその生産や販売に関しては一切関わらないという取り決めだ。

タムラは、田村蓉子の補正下着で知られた京都の下着メーカー。創業者である田村夫妻の引退を機に、ツカキグループの傘下に入り、新しいスタートを切ったところであり、今回の「アンテリージェ」は次なる飛躍に欠かせないものとなっている。タムラは輸入販売にとどまらず、企画デザインについても関与している。

SORELLAグループは1967年に刺しゅうメーカーとして創業。2代目である陳CEOは、若い頃に日本のタムラやダッチェスでファンデーションの物づくりを学び、家業にもどって婦人ファンデーション・ランジェリー製造の分野を発展させたという経歴の持ち主で、日本とのつながりは深いものがある。

伊勢丹のポップアップストアに登場した「アンテリージェ」は、優しいパステルカラーや刺しゅうレースを使った、日本人好みの正統派エレガンスともいえるテイスト。日本と台湾、双方のコラボレーションにより、どういうブランドに育つか楽しみだ。

 2015/06/19 12:37  この記事のURL  / 
新鮮なレース使いが続々登場
世界の中でもレース好きで知られる日本。モールドカップタイプのブラ比率が海外ほど高くない理由もここにある(レースの持ち味が発揮できるのは、接ぎのブラ)。
以前はかわいい小花レース、あるいは豪華なバラ柄が好まれていたが、ここにきて国内でも新しい傾向のレースやレース使いが登場してきた。
2015秋冬物の国内メーカー展示会で目についたものを紹介したい。

“プラネタリウム”をテーマにちょっと宇宙的なデザインを見せている今回の「インカラット」(ワコールの百貨店限定ブランド)。このメロンの皮のような柄はとても新鮮に映った。

クラシックだが、グリーン系の色合いや素材感も含めてモダンな雰囲気が魅力(トリンプ・インターナショナル・ジャパン「ヴァリゼール」)。

控えめでありながら、上品で高度なレース使いがおしゃれ上級者にはたまらない(ワコール「ラゼ」)。

インポートブランドからも一つ。最近は肌着も豪華なレースのついたものが少なくないが、こういうヴィンテージ調のレースを見ると欲しくなる(「ハンロ」)。

レースの柄に限らず、その使い方も大きく進化している。

若々しいエンブレースを重ねたキャミソール(ワコール「パルファージュ」)。

レースとプリントのコラボもすっかり定着した((トリンプ・インターナショナル・ジャパン「天使のブラ 極上の谷間」)。

背中のワンポイントにも効果的(ワコールのチェーンストア向けブランド「アルラ」)。

 2015/06/12 13:47  この記事のURL  / 
鬱陶しい梅雨も胸元さらさら
今日、関東地方も梅雨入りの発表があった。これからしばらくはジメジメした気候との闘い。
肌に密接なインナーウエアは、梅雨から真夏のシーズンに向けた商品が例年にも増して充実し、好調に動いているようだ。

夏対応商品を「熱中症ゼロへ」プロジェクトとしてグルーピングしているのが、トリンプ・インターナショナル・ジャパン。同プロジェクト公式アイテムとして、おなじみ「天使のブラ 極上の谷間」の夏バージョンを発表。発売日の前日、6月3日にはその発売記念イベントを代官山で開催した。

ゲストに雨上がり決死隊の宮迫博之さんを迎え、胸元さらさらと熱中症ゼロを祈願。同商品の生地で作った150cmを超える巨大てるてる坊主を、日本唯一の気象神社(高円寺)に奉納したという。

今回の新製品は見た目もさわやかな、「天使のブラ」初のオールプリントデザイン。アウターへのひびきにくさもポイントだ。
バストを内側に寄せてふっくらとした谷間を作る「天使のブラ」の機能性はもちろんのこと、通気性を前年比2.3倍アップ。カップやパッドなどのパーツにも通気性のいい素材、肌に当たる部分や背部のヘムには接触冷感機能素材・タッチクールが使われている。



 2015/06/08 21:44  この記事のURL  / 
高齢者に向けたブランド開発
高齢化社会への対策は急務だが、なかでもアパレル市場の取り組みはまだまだ未開拓といえる。
私事だが、同居している母(本日が90歳の誕生日!)との生活や、老人介護施設への取材などを通しても、これは痛感していること。

“ゆりかごから揺り椅子まで”をカバーしているワコールの中で、一番年代の高い部分に対応しているのが「らくラクパートナー」(グッドエイジ事業部)。
2002年から百貨店を主力販路にブランド展開を初めて、既に13年。12億5600万円の売り上げがあり、伸び率は前年比112%と、同社全事業部の中でも最も高い。
現在、全国百貨店でのコーナー展開は89店舗ある。(数字はいずれも2015年3月期)

現在の年齢層は70歳代、80歳代だが、これに団塊世代も取り込んでいくかたちで、来期からはターゲットを65歳以上の次世代にも広げつつある。

同ブランドがユニークなのは、機能商品(歩くことがテーマ)をはじめとするインナーウエアだけでなく、ナイトウエアやルームウエア、カルソン、さらに快適性を重視したカジュアルウエアのシェアも全体の2割を占めていること。まさに高齢者の24時間をサポートするライフスタイルブランドとなっている。
言い換えると、高齢者の衣服提案は、昼と夜、家の中と外という枠組みを超えて、バランス良い提案のできる層ともいえる。

「らくらくパートナー」の製品が定価で購入できる層は、全体からすれば限られているのが現状だが、百貨店の顧客層、あるいは高額な有料老人ホームに入居できる層には必要不可欠。
まだまだ伸びる可能性があることは違いない。

 2015/06/06 09:51  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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