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ブラの最新トレンドは?
インナーウエアの中でも、ブラほどその時代時代の“からだ意識”というものをしっかり反映させているものはない。
では、今のブラのトレンドは何か――それは適度な「リラックス感」だと思う。

ブラを身に着けるからには、バストを支える基本的な補整機能というものは欠かせないが、あまりに緊張感を強いるような補整力(バストアップその他)の強いものではなく、ナチュラルでストレスフリー、あるいはオーガニックな時代のムードにも合う快適な着け心地が求められている。

見た目のバストラインも、ツンと上を向いたシャープなラインではなく、自然な丸みのあるもの。
バストの肉を無理やり寄せ集め、分厚いパッドでバストを盛り上げるなんて、はっきりいうと、流行遅れなのである。

そこで登場しているのが、ワイヤーレス(ノンワイヤー)。従来のとにかくラクでソフトタイプというのではなく、造形性のニーズも満たしてくれるもの。
ヨーロッパで今ブームとなっているスペイサーブラ(シームレスのモールドカップの一種)も、次の秋冬シーズンはワイヤーレスに移行している。

上の写真(これはワイヤー入り)は、ロングヒットを続けているスペイサーのパッド素材のリニューアルを行ったフランスブランド「シモーヌ・ペレール」。
スペイサーのブラは、薄く軽く、弾力性伸縮性通気性があってヨーロッパのランジェリー市場ではヒットしているが、乳頭がひびくなどの理由(?)で日本では難しいとされている(日本にもナチュラル派はいるはずだが)。

ちなみにレース大好きの日本では、欧米など海外ほどモールド成型加工したブラの割合が高くない。
モールドと接ぎ(縫製タイプ)とどちらが好きかと聞かれれば、私も実は接ぎの方が好きだ。それでもモールドブラの実用性、便利さにはかなわない。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンがこの28日から店頭販売を開始する「ワンダーメイク」は、ヨーロッパのトレンドをアジアバージョンにアレンジしたもの。ワイヤー、ノンワイヤーに次ぐ「第三のブラ」として、シルエットと楽を両立させるものとしている。
シート状のメッシュワイヤーによって、面でバストを支えているのが特徴。

トリンプのヨーロッパで販売されている「マジックワイヤー」に比べると、パッドが厚めなのが気になるが、とにかくブラの選択肢が増えるのは本当にいいことだと思う。

 2015/03/26 11:22  この記事のURL  / 
スキンケア発想を強めるグンゼ
グンゼのレディスインナーは2015秋冬物の展示会で、「スキンケア」発想という方向性を明確に打ち出していた。

従来からの体型基準に加えて、肌着に強い同社らしく、肌に心地いい「肌基準」という考え方を各ブランドに取り入れ、生理人類学、人間工学、服装解剖学、女性医療などの要素を盛り込んでいる。

全体的にコスメやメディカルへの歩み寄りが進み、実際にこの春からは化粧品メーカー、ポーラとのコラボもスタートしている。

「キレイラボ」の肌側綿100%のブラ。

「トゥシェ」では、肩甲骨と骨盤をポイントに、姿勢を意識させる新しいスポーツインナーを発表。


展示会の会場では、商品企画へのアドバイスも行なっている斉藤美和さんによるウォーキングレッスンも開かれた。

この方向性は、レッグウエアにおいても顕著で、姿勢、巡り、美肌の3本を軸に、脚のメカニズムに着目した「コスメディカル」という新ラインを発表(写真撮影不可)している。
 2015/03/20 12:30  この記事のURL  / 
新世代インポートブランド
今週は、インポーターによる2015秋冬展示会が多く開かれた。
輸入ランジェリーといえども、コンサバティブなものが主流を占める国内市場において、従来とは違うテイストのものを取り入れる新しい動きが見えた。インポーターや業界全体の世代交代の時期を迎えていることと無縁ではない。

日本で手堅く売れそうなものというのはもう飽和状態。市場性は未知数でも、新しいものに意欲的な百貨店やランジェリーブティックのバイヤー、あるいは異業種の小売業にも提案していくような積極的な動きが伺える。

まず、アルテックスの展示会では、ここ数年、パリ国際ランジェリー展でもセクシーなプレゼンテーションが目を引く「MAISON CLOSE(メゾンクローズ)」を導入。同じセクシーでも、シンプルで洗練されているのが、さすがフランスブランド。
アンダーヘア脱毛サロンからも注目を浴びたとか…。

アメリカの「JOSIE NATORI」と「NATORI」。個人的にはカラフルなスポーツブラに注目。この、色のきれいさ、適度なソフトさはあまりない。

神戸マリーは、いつものホテルを離れて、原宿とんちゃん通りの路面ギャラリーで展示会を開催。
おしゃれ心をくすぐる「TWIN−SET(ツインセット)」。ランジェリーも、今までのようなブラ単品だけを見る近視眼的見方ではなく、グループ全体、ブランドの世界感を表現することが大事というお手本のようなブランド。服とのコーディネイトがとことん楽しめる。
「エクセリア」や「パラ」とはまた異なる魅力にあふれている。

メンズでは、オランダ「MUCHACHOMALO(ムッチャチョマーロ)」が新しく登場。さまざまな映画からインスピレーションを得たという、一つ一つ凝ったオリジナルプリントが本当に楽しい。オランダ絵画を想わせるカタログには、各世代の「ヤンチャ」な男たちが集結。

週末にかけて開催されている合同展「ランジェリープラス」3回目では、「Lonely(ロンリー)」(インポーター:ラディクション)の打ち出しが注目された。
ニュージーランド発の同ブランド、世界の「ファッショニスタ」の支持を得て人気急上昇中。あくまでファッションとしてのランジェリーを追求し、アウターとの組み合わせのヒントに満ちている。
本国からのデザイナー来日で、ファンが増えることは間違いない。

 2015/03/14 12:17  この記事のURL  / 
展示会でシーズンイベントの提案
三寒四温でまた寒さがぶり返しているだけに、桜の開花が待ち遠しい時季。
インナーウエアの国内メーカー業界では、そろそろ次の2015年秋冬シーズンの展示会が始まろうとしている。
既に2月中に一番乗りを果たしたのは、「ランジェリーク」(カドリールインターナショナル)。

今回は、フランスのイラストレーター、ペイネの本にインスピレーションを受けたコレクションを繰り広げている。テーマは“ハネムーン”。その旅先である世界5都市のストーリー設定もユニークだが、展示会で来場者をアッと驚かせたのは、売り場におけるシーズンイベントの提案。


茶目っ気いっぱいのハロウィン。シックで大人っぽいグループだから、この位の演出が映える。

クリスマスの提案も一味もふた味も違う。ガラガラを使った遊び心いっぱいの演出。

商品のコレクションに限らず、こういったシーズンイベントにもデザイナーの感性が活きている。
 2015/03/08 22:35  この記事のURL  / 
ブラのプロモーション
たとえ「サイズ」が合っていても、必ずしも「からだ」に合っているとは限らないのが下着。
からだに合った快適なものを選ぶには、プロによる採寸と正しいつけ方の指導を受けたうえで、きちんと試着して購入することが大切になっている。
そういった試着とコンサルティングの重要性を、継続して地道に訴え続けているのがワコールだ。
新製品が出る時期も、最近はモノ寄りのプロモーションではなくて、モノの選び方や基礎知識の啓蒙に力点を置いている

昨日は、代々木のSYDホールにマスコミを集め、植松晃士さん(ファッションプロデューサー)と橋本マナミさん(グラビアアイドル、女優)によるトークイベント「シンデレラフィッティングを体験!」を開催した。
実態調査のデータを織り交ぜながら、肉感的なグラビアアイドル(橋本マナミさんは和服の似合いそうな色気のある人)のビフォア・アフターを見せるというもの。同世代の女性をターゲットにしながら、男性の興味もうまく利用しようという古典的な手法だが、果たしてどういうメディアがどのように伝えるのだろうか。

最近はこういうイベントに集まるメディアの数も限られていて、制作スタッフやPR関係者の割合の方がむしろ多いのではないかと思われる位。
ことファンデーションの基本知識については辛抱強く啓蒙を続けていくことが欠かせないが、プロモーションのやり方に何か新機軸が求められているのはないかと考えさせられてしまった。

 2015/03/06 14:40  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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