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「伝統と革新」の歩みを体感
時代の節目に立って過去を見直す機会が多い昨今、ランジェリーの世界でもそういうイベントの機会が重要になっている。
1884年にスイスで誕生した「HANRO(ハンロ)」が、創業130周年を記念し、日本における長年のパートナーであるワコールの麹町ビルで、“TRADITION meets INNOVATION”と題したイベントを開催した。

青山のスパイラルガーデンとか、百貨店のギャラリーのようなパブリックな場所で一般の人々に公開してほしい内容だが、そうなるとセキュリティの問題も含めて大がかりになるので、今回はプレスや小売関係者に限定したものになったという。

《起源》
当時のコルセットの上に重ねたシルクの肌着

《現代》
世界的なベストセラーを続けるコットンシームレス(1985年発売)

《130周年記念コレクション》
過去のアーカイヴをもとに復刻したシリーズと最新の2014秋冬コレクション



コルセット(ファンデーション)の上に重ねる肌着としての変遷の上に立って、ラウンジウエア、さらに新しい挑戦としてはアウターウエアとのクロス領域であるリラックスウエアまでカバーしている。
もうインナーウエアとアウターウエアという従来の線引きから解放されて、女性のライフスタイルという視点に立つことが重要だと思っている私としては、ぜひこの領域も育ててほしいと願う。それは必ずインナーウエアの未来を導く一つのヒントになると思うのだ。
特に同ブランドははもともと肌着・ラウンジウエアという自由な立ち位置にいるからなおさら。

まさに「伝統」と「革新」。伝統があるから革新ができる。時代に対応して革新をしていかなくては伝統の意味もない。
真面目にこつこつ積み重ねてきたものなら、きっと「アーカイヴ」はあるはず。
自分自身にとっての「アーカイヴ」とは何だろうと考えさせてくれるイベントでもあった。


 2014/08/28 11:16  この記事のURL  / 
10歳にフォーカスした新ブランド
夏休みも終盤、方々で子供たちの元気な姿を目にする機会が多い。
家庭の環境や価値観によって、子供の成長が大きく左右されることは十分に想像できる。

“ゆりかごから揺り椅子まで”あらゆる年代に向けた取り組みを行っているワコールでは、改めてブラジャーの着け始め世代に注目している。特に、勉強・人間関係・心とからだ・外部環境などが大きく変化する10歳にフォーカスし、関連プロジェクトに力を入れていく方針だ。
一般の大人向けの売り場で買い物する前のこの層は、市場の表ではあまり目立たないが、非常に大切な時期といえる。

新ブランドとして8月から全国の百貨店で販売を始めているのが「フェアリーティアラ」。
従来の「ワコールジュニア」を進化させ、10歳から15歳位までの女の子のデリケートなからだと気持ちをサポートし、ファーストブラをつける楽しさや大切さを届けるブランドに一新させた。
“わくわく、ふわふわ、夢見る女の子”をコンセプトにした同ブランド、ティアラをモチーフにしたブランドロゴをはじめ、売り場や販促ツールまで、夢いっぱいでかわいい、まさにフェアリーランドの世界観でまとめている。

写真は展示会での売り場提案。

 2014/08/19 10:03  この記事のURL  / 
2015水着の10大トレンド
8月も中盤に差し掛かったところで、来年の夏の水着情報をお送りしたい。
パリで7月に開催された「モードシティ」は、大人の女性に似合うモードな水着(スイムウエア、ビーチウエア)が満載。新しいトレンドを10点にまとめてみた。
婦人服(夏のリゾートウエア)やランジェリー(ラウンジウエア)にも直結するトレンドだ。
《写真はすべて武田尚子撮影》

@ コーラルオレンジ
展示会として強く打ち出していたのはコーラルオレンジ。写真は、水着ショーのフィナーレ

A 黒ワンピースの復活
ランジェリーも水着もスタンダードなものが見直されている。昔の黒ワンピースとはかなり異なるが(写真は2点とも水着)

B グラフィックなプリント
デジタルプリント技術の発達で、柄は自由自在

C バカンス気分にあふれた風景柄
からだ一面がキャンバス

D フラワーモチーフ
総柄も手描き風ワンポイントも花がいっぱい

E マリンスポーツ
サーフウエアやダイビング用などマリンスポーツ向けも登場

F レースのカフタン
水着もカバーアップもランジェリーとのボーダーレス化が進行

G KIMONO(ローブ)風カバーアップ
パジャマの流行に続き、南仏ではKIMONOを水着の上に羽織るスタイルが流行とか

H エレガントなパンツスタイル
たっぷりめのパンツはグラマラスな雰囲気。オールインワンもトレンド

I シンプルな心地よさ
何といっても着やすく美しいフォルムが一番。個人的に一番着てみたいと思わせてくれたのはフランスブランド「ETE87」

からだを美しく露出させるというのが水着の使命であることに変わりないが、このシーズンはセクシーなカットアウトなどの表現が落ち着き、からだを覆う傾向に揺り戻しが来ているといえるだろう。

水着とランジェリーのトレンドがいかに融合しているか、トレンドセミナーで詳細をお届けします。
 2014/08/13 10:29  この記事のURL  / 
アイデアの新しさが求められる時代
パリの「モードシティ」開催から1か月。トレンドセミナーに向けて、今回を総括する具体的なディレクションに入っているところだが、つくづく感じるのは時代が変わったなということだ。

まず、WEBの影響は大きい。
我々がかかわるメディアも、アナログとは異なるスピード性が求められ、背景にある考え方や人間性、時代の変化を考えさせるというより、とにかく情報の連発に偏重している。
ランジェリーも、WEBに映えるビジュアルや分かりやすさが優先されるようになったといっていい。

新しく発表されるコレクションは、モノの新しさというよりは、コンセプトの新しさ、アイデアの新しさが求められる時代になったと思う。つまり、モノがすべて出尽くしたような今、人々を少しでも動かすのは、1つのモノではなく、コンセプトやアイデア、つまりは世界感なのだ、と。

これを象徴していたのが、若手デザイナーブランドの集まる〈リミテッドエディション〉ゾーンに初出展していた「SHICKOLADA」。ランジェリー専門誌『インティマ』が毎年、若いタレント性のあるデザイナーに授与する「インティマタレント」コンテストで優勝してサポートを得たもの。ロシア出身のデザイナーによるフランスのブランドだ。
愛の場面に欠かせない”チョコレート”をテーマに、製品(シルクリボンをあしらったチョコレート色のバリエーション)から売り方(チョコレートボックスや店頭でのディスプレイ)まで、一貫した世界感をつくっていた。

世界のランジェリーの最新動向についてご興味ある方は、ぜひ「モードシティ」トレンドセミナーにご参加ください。
日本から唯一足を運んでいるプレスが、肌で感じたリアルな情報をお伝えします。
 2014/08/04 10:34  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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