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刺しゅうレースで新しさを
日本で刺しゅうレースというと、どうしてもクラシックな柄が中心。ランジェリーともなると、かわいらしいお花畠一辺倒になってしまいがちだが、もっとモダンなものがあってもいいのではないだろうか。
近年は、幾何学柄などグラフィックな柄表現が増えているが、さらなる可能性を感じさせる素材といえる。

「パリ国際ランジェリー展」の素材展「アンテルフィリエール」で、今年、クローズアップされていたエンブロイダリー(刺しゅうレース)は、非常に刺激的なものだった。

特設ギャラリー「The Exception」は、ビショッフをはじめ、専業メーカー13社の22作品を展示。レーザーカットやプラスチック効果、3Dプリーツ効果といった技術を駆使し、絶妙に組み合わせた作品が展示されていた。

また、会場の反対側では、ダニエル・アンリーというテキスタイルデザイナーによるパフォーマンスエリアが設置されていた。
プリントやフィニッシュによる変容、さらに化学的、機械的なプロセスをさまざまに組み合わせたコンテンポラリーな刺しゅうレースが展示されていた。彼はクチュールメゾンとの仕事や、レースメーカーのアドバイザーもしているという。

柄そのもので強いインパクトを与えられ、後加工のバリエーションで多彩な表情がつくれるのが刺しゅうレースの強み。その装飾性を利用しない手はない。

 2014/03/27 21:54  この記事のURL  / 
「LINGERIE+」インポート篇
3月16日から19日まで開催されたランジェリーの合同展「ランジェリープラス」には、アルテックス(「Chasney Beauty」「Arianne」など)、パリス・インターナショナル(「Andres Sarda」「Ritratti」「Fleur of England」「Cosabella」など)、神戸マリー(「Exilia」「Parah」[Verdissima]など)といった老舗インポーターが出展。下記写真は神戸マリーのラトビアのブランド「V.I.P.A」(ヴィーパ)。


近年、スタートしたインポーターでは、「Grazia’LLiani」(ラウンジウエア)「Xo Luxory」(ストッキング、ランジェリー)のラディクションや、BBy(フランスのデザイナーブランドなど)があげられる。

メンズブランドが充実していたのも特徴で、レ・ジュモー・ジェモーの扱いブランド(「Olaf Benz」「Sixtine’s」など)(下記写真)をはじめ、スウェーデンの「Frank Dandy」(フルマークス)など、多様なタイプがそろっていた。


このように一堂にブランドが集まる合同展は、来場するバイヤーの利便性はもちろんのこと、いろいろな相乗効果が生まれることは間違いない。

会場入り口のホールには、七彩の協力を得てディスプレイされた出展ブランド各社のコレクションとショップの提案。2階にはハンガー専業のタヤのブースがあった。

 2014/03/21 17:02  この記事のURL  / 
ランジェリーの合同展「LINGERIE+」
国内では珍しいランジェリーの合同展が、恵比寿にあるファッション専門学校、エスモードジャポン東京校の校舎(春休み中)を借りて開催されている。

「ランジェリープラス」と名付けられたこの合同展の主催&運営は、それぞれインポーターの立場からランジェリー市場の活性化を模索していた2人。レ・ジュモー・ジェモーの澤崎保男さんと、ラディクションの薦岡摩梨奈さんだ(写真一番下)。
「ランジェリーというカテゴリーは、一般の消費者に対する発信力がどうしても弱い。関係者がそろってアクションをおこすことはいろいろ難しさもあるが、それ以上に何かやりたいという思いに賛同した人がこうして集まることができた。今後は回を重ねることによって少しずつ問題点をクリアにしていきたい」と話している。

出展者は20社(うち1社はチョコレート業者)。
インポーターに交じって、新しい時代の風を感じさせたのは若い日本のデザイナーによる国産ブランドだった。
そもそも新しい世代というのは、国産とインポート、日本と海外というボーダーから自由である。

「ナオランジェリー」は、今年2月にブランドデビューしたばかりのブランド。栗原菜緒さんは、学生時代からのインポートランジェリー経験をベースに、日本の素材と縫製にこだわった上質な物づくりに行きついた。高島屋で販売中。


「ハヴィーナ」は、独立系国産ブランドとしては先輩格(デザイナー・柴尾陽子さん)。既にルームスなどいくつかの合同展出展を経験し、伊勢丹新宿店のイベント販売も定着している。

「リリピアッチェ」は、3人の日本人女性によってニューヨークでスタートしたブランドで、優しい色合いが印象的。1輪の花のようなランジェリーをコンセプトに、天然のアロマが香るシルクのランジェリーなども提案している。

「リグ」は、婦人服パタンナー、富田みのりさんによるコットンのニットインナー。肌触りのいい独特の風合い、体につかず離れずのシルエットは、思わず身に着けたいと思わせる魅力がある。


加えて、「ランジェリーク」(カドリールインターナショナル)、「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」(ラ・ヴィ・ア・ドゥ)、「プリスティン」(アバンティ)いった上質高感度な国産ブランドが出展していたのも好印象で、展示会の雰囲気を盛り上げていた。

同展が今までにない試みとして画期的だったのは、4日間開催の初日を一般消費者に解放したこと。何と1日で350人の来場者があり、ランジェリーのポテンシャルの大きさを実感したという。その多くがネット情報を通して、1人あるいは2人でやってきた20代の若い層。
出展者にとっては、直接消費者とのコミュニケーションで生の情報を得る良い機会であったことに加え、現物商品を販売したために実売という意味でも成果があったようだ。

明日19日はいよいよ最終日。ビジネス関係者の皆さんはぜひランジェリーの新しい風を感じに出かけてください!


 2014/03/18 21:54  この記事のURL  / 
ショーツの時代が再到来?
世界的視点で見てランジェリーが爛熟期へと向かっている今、そのファッション化にふさわしい現象がいくつか見られる。
*ちなみに、2014AWランジェリーコレクションの私のセミナーテーマは《ランジェリー爛熟期へ》です

女性の社会進出が徐々に進み、自由を謳歌するようになった60年代のリバイバルも、その一つ。
特に60年代はヒッピーに代表される若者カルチャーが台頭し、ファッションもカジュアル化、カラー化が進んだ。

アイテムでいうとショーツ。日本国内は「7色パンティ」が花盛りだった。
それ以来、単品ショーツの多彩さは日本の下着の専売特許のようで、ショーツ専業メーカーも多く生まれハンカチ売り場なみのバリエーションを広げていったわけだが、その後、ショーツにも機能性が重視されるようになると、その動きも影をひそめた。

その時代を懐かしく思い出されたのが、仏ブランド「オーバドゥ」の“sixties”ならぬ“sexties”。いかにも60年代らしい、カラフルなナイロンショーツだ。実際に同ブランドがスタートした直後の商品を再現し、ギフトボックスに入れて発売する。これは5色展開。




国内インナーメーカーも少しずつ来秋冬シーズンの展示会が始まっているが、その中で目についたのがグンゼ。新生「トゥシェ」の中では、改めてショーツに焦点が当てられていた(HIP PARADEの中心価格1000円)。

それぞれ見た目だけではなく、機能性にも特徴のある数タイプをそろえ、店頭のセルフ販売でもわかりやすいパッケージで訴求している。
機能性とデザイン性のバランス、価格と品質のバランスは、今の日本市場にとっては欠かせない。
 2014/03/17 11:10  この記事のURL  / 
「姿勢」テーマに異業種プロジェクト
ヨガを通しても、姿勢の大事さは日頃から身に染みているのだが、これほどまでに姿勢がその人の第一印象に大きくかかわるとは…。

美と健康の原点になるのが、姿勢や歩き方。オムロンヘルスケアとワコール、共に京都を代表する二つの企業が、ここに焦点を当てたプロジェクトを立ち上げ、合同でイベントを開催した。
名づけて「女姿力(じょしりょく)向上プロジェクト」。

さらに、今回のテーマとなっていたのは「就活」というリアルなシチュエーション。良い姿勢がいかに面接での印象を左右するかを、就活の最新事情をはじめ、就活と姿勢に関する最新調査や実験結果が発表された。
見た目や姿勢(座り姿勢や入室時の姿勢など)は評価に大きく影響し、姿勢が良いと、礼儀正しそう、素直そう、協調性がありそう、コミュニケーション能力が高そうと映るという。
また歩行姿勢が良いと、長時間同じ姿勢で座る必要がある場合も、きれいな姿勢を維持できるという結果が出ている。

「同じ服装だと姿勢が目立つ。姿勢をよくすれば、コンプレックスの改善にとどまらず、個性を表現する武器になる」――ウォーキングインストラクター、谷英子さんの言葉が印象的だった。

具体的に姿勢をサポートする商品としては、オムロンヘルスケアが「ウォークスキャン」(装着して歩くだけで自分の歩き癖が簡単に分かり、美しい歩き方に改善することもできる、世界初の歩行姿勢計)。ワコールは「サクセスウォーク」(美足をサポートする機能系ビジネスパンプス)。
新宿京王百貨店(3月7・8日)と阪神梅田本店(8・9日)のそれぞれ婦人靴売り場、東急ハンズ新宿店3階(29日)でイベントが開催される。

世の中がおそろしく複雑になって、生きていくのが大変な時代。せめて良い姿勢で前を向いて暮らしたいものだとつくづく思った。


現役女子大学生が、ウォーキングインストラクター、谷英子さんによるきれいな歩き方のレクチャーを受けた

 2014/03/06 11:48  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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