« 2013年10月 | Main | 2013年12月 »
青柿とランジェリーの関係は?
柿といえば、秋を代表する果物。フランスでも秋になると果物屋の店頭に「KAKI」の名で並ぶ。
「ワコール・ディア」から届いた2014春夏コレクションのインヴィテーションに、日本的な柿、しかも青い柿の絵が描かれているのを見た時はちょっと意外な印象だった。

4月発売の「カキベール」というグループは、日本画に描かれた青柿からインスパイアされたという。しかも、階下にある柿の木を上から眺めているイメージで、緑の葉からのぞく青い実がしっとりとみずみずしい。その重なりや奥行きを、ところどころに穴の開いた刺しゅうレースで表現している。
色はシックなカーキと黒の2種類だが、夏らしく軽やかな印象。

2014年の年間クリエーションテーマは、「W(ダブル)」。
大胆と繊細、本質と表層、永遠と刹那、重ねによる陰影や色彩など、二重の効果によって織りなしたいとしている。
銀座直営店内に設けた展示も、鏡を模した白枠の連なりが、コレクションの陰陽を対比させるような効果を見せていた。

昨今、百貨店からの期待感が高まっており、ブランド10年にして約10店舗という地道なペースで基盤を固めている。
毎シーズン、トータルクリエイターの神尾さんの美意識の追及とアイデアは決して枯れることがなく、これだけクリエーションがぶれないブランドというのも珍しい。

多様な着こなしができるドレスタイプが目を引くが、売り上げの主軸となっているのは、ブラジャー。「ワコール・ディア」らしい定番が育ってきている。
 2013/11/24 22:50  この記事のURL  / 
クリスマスのディスプレイ
欧米とちがって、日本では路面のウィンドゥディスプレイにランジェリーが飾られることはほとんどない。交通広告も厳しいと聞く。
安売り店や実用品の店はあっても、百貨店やファッションビルなどの大型商業施設でランジェリーがメインのディスプレイに使われることはとんどないのではないだろうか。

したがって、今日の渋谷の街中でこれに遭遇したときは少し驚いた。
マークシティのエスカレーター下に出現した巨大なクリスマスディスプレイ。ブランドは「アンフィ」。
久しぶりの渋谷で時代の変化を感じた。
 2013/11/18 22:20  この記事のURL  / 
展示会は人と会う場所
昨日は、ベルサール汐留で行われているワコール・ウイングブランドの展示会。
そして午後は、近くにあるトリンプ・インターナショナル・ジャパンの展示会に伺った。

つくづく思うのは、展示会というのは新製品をいち早く見たり、その会社の姿勢を感じるだけでなく、人と人とが会う場所、つまりミーティングポイント、コミュニケーションの場であるということ。
半年ごとに展示会だけでお会いする方というのも少なくない。

ビジネスというのは媒介となる商品の良しあしはもちろんだが、いかに人間同士のつながりが大事であることか。
時には商品そのものより、どういう人がそれをつくっているかの方が優先順位が高いのではないだろうか。どういう人がどのように魂を込めているのかという。
極端なことをいうと、私などはそれをつくっている人に興味がないと、その商品にも興味が持てないところが多分にある。

特にW社というのは伝統的に、人間くささというか素朴な人間らしさが社風で、私のように気の利かない(目配りのできない)者がボーっと会場を歩いていても、遠くから駆け寄ってくださる方が本当に多い。
いつも気さくに声をかけてくださる社長だけでなく、昨日は久しぶりに会長にもばったりお会いすることができた。会長から「よっ」と声をかけてくださったのだ。
メーカーと小売店の関係は、その絆がより強固であることは言うまでもない。


今回の2014年春夏シーズンのポイントは、おいおいINNER通信でお伝えしていきます。

写真はトリンプの展示会会場。窓の向こうは東京らしい風景。浜離宮庭園の向こうにレインボービレッジも見える。
 2013/11/15 11:02  この記事のURL  / 
アメリカSPAの最新事情
アメリカのことは気になりながら、久しくアメリカに足を運んでいない私。
このINNER通信と同じアパログに、アメリカからの情報を発信していらっしゃるブロガーがランジェリーSPAについてレポートしていらしたので、ご紹介します。

相変わらず「ヴィクトリア・シークレット」は強いですが、「ギリー・ヒックス」は撤退のようですね。
 2013/11/08 13:50  この記事のURL  / 
10年ぶり大型新ブランド
2014年春夏物展示会において、ワコールが10年ぶりに、百貨店向けの大型新ブランドを発表した。
ブランド名は「インカラット」。
内に秘めた品を輝かせる「輝品(kihin)」をブランドコンセプトに、ナチュラルエレガンスのテイストを特徴としている。
前期、好調な伸びを見せた同社の専門店ブランド「サルート」(華やかな刺しゅうレースをポイントにした装飾的なデザイン)と対極をなすテイストといってもいいだろう。
価格帯は同社プレステージラインと「パルファージュ」の中間で、ブラジャーが7900〜11300円。

百貨店は元来ワコールが主戦場としてきたチャネルだけに、今以上にワコールブランドの価値をあげていくためには、ここでのテコ入れが必要と考えたもの。時代とともに変化している百貨店市場への期待が込められている。

近年、都市型百貨店で洗練された顧客層に支持されている「ランジェリーク」や「エッセンス」といったモード系の流れに対応したものだが、「パターン技術」はどこにも負けないと同社では自負している。
ブラジャーもショーツも、顧客が自分の体型や着用習慣にフィットしたものを選べるように、1つのシリーズの中でも数種のバリエーションをそろえており、特にブラは同社で実績のあるパターンが盛り込まれている。

もともと日本においては決して多数派ではないテイストであり、どちらかというとデザイナー主導の「個」が重視される部分だけに、ここにワコールが挑戦していることは非常に意義深い。
これは「ワコールディア」「トレフル」「スタディオファイブ」といったそれぞれに個性的なプレステージゾーンが、同社の中で確立しつつあることとも無縁でないだろう。
一挙に拡大を狙わず、時間をかけてじっくり育成していただきたいと願う。




 2013/11/06 22:34  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2013年11月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード