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インポートの新しい波
日本におけるインポートランジェリーの市場シェアは数%(1割以下)といわれるが、その中でもナイトウエアやラウンジウエアのインポートブランドは一般にはあまり知られていないというのが現状だ。

ナイトウエアの類が豊富なのは、何といってもイタリア。伝統的なシルクやレース使いからモダンなアウター感覚まで、バラエティに富んでいる。
まさに、家での時間やカップル文化を大切にするお国柄ならではといえる。

90年代からイタリアをはじめパリのセレクトショップなどでよく見かけていた「GRAZIA‘LLIANI(グラッツィアリアーニ)」が、この秋冬シーズンから新宿伊勢丹をはじめ、日本での販売がスタートしている。

肩の力の抜けた、洗練された遊びの要素と、ナチュラルでありながらラグジュアリーな着心地。その不思議なバランスが魅力だ。

デザイナーの強い個性を感じるブランドだが、「ラペルラ」などと同様、ランジェリーの代表的産地ともいえるボローニャで60年以上前に創業し、3代続くファミリービジネスだという。
ミラノのリナシェンテにショップインショップがある。









同ブランドの輸入販売を手掛けるのは、ラディクションの薦岡(こもおか)摩梨奈さん。有力インポーター、栄進物産で輸入業務やMDに当たっていた人で、ランジェリーに対する熱情は人一倍。次の世代によるインポートランジェリーの新しい時代がスタートしている。


                    ブラ&ショーツもあくまでラウンジウエアの一部として。
 2012/10/29 22:38  この記事のURL  / 
60年代テーマのレッグウエア
60年代のミューズをテーマにしたブロンドールの2013春夏コレクション。
若々しくフレッシュなレッグウエアが勢ぞろいしていた。

60年代らしいポップなパステルカラー

高質なテクニックを最大限に活かしたクロッシェタイツのバリエーション

透け感の魅力いっぱいのフェミニンなソックス

脚元にビジューを散りばめたラグジュアリーなレギンス

プリントのタイツやレギンスで、60年代風のコーディネイトが完成

レギンスから進化したパンツルックの提案
 2012/10/25 23:27  この記事のURL  / 
「ランジェリーク」の魅力分析
国産ランジェリーの中でも、都市型百貨店において人気ブランドの一つとして定着しているのが「ランジェリーク」。
日本の下着市場といえば、かわいい多色使いの刺しゅうレースを使ったプッシュアップブラばかりが売れ筋と思っていたら大間違い。
シンプルで洗練されたヨーロッパ感覚も受け入れる素地があることを、このブランドの根強い人気が証明している。
百貨店の未来を模索するナショナルブランドメーカーにとっても、気になる存在といえよう。

「ランジェリーク」は一見、シンプルであるが、素材の選び方から細部の美的感覚や肌当たりに至るまで、他のブランドにはない繊細なこだわりが見られる。
ここには「クロエ」、もっというと「ディオール」の遺伝子が確実に受け継がれている。

カラーMD一つとっても、決してこれみよがしなところがない。
大抵は、見せ筋の色、実際に売れる色と計算して色を構成したり、わざと異色の色同士をぶつけて目を引かせたりするのだが、このブランドにはそれがないから、店頭においてはむしろ地味で控え目な印象だ。

“Wonder Land”(パリジェンヌのニューヨークライフ)をテーマにした2013春夏物展示会においても、その魅力がいかんなく発揮されていた。
「ランジェリーク」らしい持ち味の秘密を紹介したい。






本物を追求し続ける「ランジェリーク」を照らす光のような存在であることをめざし、今回から新たにスタートした「メティエ」ライン。
リバーレースの胸元には、スワロフスキーのラインストーン1粒がきらりと光る(Esmeraldaグループ)。


セントラルパークにあるアンティークのメリーゴーランドのモチーフを活かしたチュールエンブレース。幾何学柄に花を散らしたバランスが絶妙で、ヴィンテージ風の魅力がある。


マスキュランな魅力いっぱいのSmokeグループは、ツーウェイ素材と布帛のストレッチサテンの組み合わせ。織りとプリントでストライプを表現している。
左にあるブラッドオレンジのスリップは、さらっとした触感のからみ織コットン(100%)に綿混レースを添えた、夏らしいルームウエア(「メティエ」ラインのDeliグループ)。こういう肩の力の抜けたアイテムを高級ラインに加えるのも「ランジェリーク」らしい。


同じく「メティエ」ラインのB.B(ベベ)グループは、独特のよれ感がいい味を出しているシルクコットンジャガードを使用。グレー、クリーム、ハニーという3色のとりあわせが実に洗練されている。
大人の女性に、ナチュラルかつちょっとワイルドに身に着けてほしい。



いずれも国内の工場で、効率の悪い仕事を厭わず、一つ一つ丁寧につくられている。
特に、軽い着け心地の好きな人におすすめ。
 2012/10/22 22:02  この記事のURL  / 
東京コレクションの刺激
今週は、渋谷ヒカリエホールを主軸に、東京コレクションが開かれている。
時間の制約があって、なかなか見て回ることができないのだが、昨日は朝一番で「モトナリオノ」のコレクションを見た。
やはり一度、デザイナー本人に取材をしたことがあって気になるブランドは、その後の変化を見てみたいという興味がある。

まず、ショーの手法が新鮮だった。
服を着せたトルソーを持ったモデルが次々に登場し、観客と向かい合わせ一列に、そのトルソーをかけていく。その前を再びモデルが歩く。ショーの後に、観客はその服に近寄って眺められるというもの。

デザイナーの小野さんは、もともとアニメカルチャーからの影響をベースに、女性のボディラインを強調するシルエットが得意。レースやフリルなどの凝った装飾性も持ち味となっている。

今回は「インサイドアウト」をテーマにしているらしく、ランジェリーにも非常に近いものを感じた。
肌を感じさせる透け感のあるベージュピンク、花のプリントの上に透ける素材を重ねたもの、レースの大胆な切り替えなど、ランジェリーにとっても参考になるものが少なくなかった。

80年度末期のテント時代から細々と見続けている者としては、東コレも隔世の感がある。
メディアも世代も大きく変化し、顔見知りもどんどん少なくなっていく。
それでもクリエーションの軸にあるものはあまり変わっていないことを感じる。
特に最近は、「モトナリオノ」のように海外留学帰国組の有能なデザイナーが、TOKYOファッションをリードしていることに希望が持てる。


それにしても、この小野さんにしても、また昨日授賞式が行われた毎日ファッション大賞を受賞した阿部潤一さん(kolor)、同新人賞の堀内太郎さん(TARO HORIUCHI)にしても、服作りがとことん好きという職人気質のデザイナーの姿勢は、見ていて本当にすがすがしい。


「モトナリオノ」コレクションの詳細はこちらへ。

 2012/10/19 10:44  この記事のURL  / 
インポートの展示会週間
2013春夏物の展示会がスタートしているが、先週の大阪に続き、今週は東京でインポートブランドの展示会が集中している。その代表的なものを紹介しよう。
写真は、7月にパリで開かれた「モード・シティ」で発表されたもの。
同じ商品が日本でも販売されるとは限らないが、ブランドの雰囲気がお伝えできれば。

●アルテックス…MILLESIA(写真),LEJABY,CHASNEY BEAUTY その他
10月16日・17日(TKP渋谷カンファレンスセンター6階:03−5778−2700)


●栄進物産…AUBADE(写真右下),CHANTAL THOMAS(写真下中央) その他
10月16〜18日(五反田TOCビル9階:03−5719−7262)


●パリスインターナショナル…SALLY JONES,COSABELLAその他
10月16日・17日(東京ヒルトンホテル1501号室:03−3344−5111)

●神戸マリー…EXILIA,PARAH,VERDISSIMA その他
10月16日・17日(東京ヒルトンホテル3421号室:03−3344−5111)


 2012/10/15 21:54  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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