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NATORIの新たな挑戦
アメリカ高級百貨店のインティメイト売り場で、長年にわたって、ラグジュアリーな雰囲気を漂わせているのがNATORI。もともと銀行家だったジョジー・ナトリさん(フィリッピン人でご主人が日系3世)が、1977年に創設したランジェリーブランドだ。

アメリカのランジェリーは流通面のみならず、商品面でも世界に影響を与えている。特にホームウエアの豊かさは世界に秀でたものと言えるし、近年では、ランジェリーの原点回帰の中で、アメリカ発のシェイプウエアが世界的なトレンドになっている

そういう中でこの方は今、何を考えていらっしゃるか―忙しい来日の折、商談の合間を縫って、インタビューを試みた。
20年以上前に東京で、約10年前にはパリで、ジョジーさんには確か2、3回お会いしているが、女性起業家の草分けらしい意欲的な姿勢は少しも変わらなかった。



――ずっと東西文化の融合をテーマに、ブランドビジネスを展開していらっしゃいますが、時代と共に何か変化は感じますか。

「気軽さ、着心地、快適さといったもの、あるいはクラフトマンシップや美的センスがますます重要になり、NATORIのブランドコンセプトがさらに受け入れやすい環境になってきました。また現代の生活の中では、東洋と西洋がお互いを尊重し、それぞれの魅力を自然に受け入れるようになったので、グローバルな雰囲気が増していると思います」

――今後の世界戦略についてはどのようにお考えですか。

「現在はアメリカでの売上比率が9割を占めていますが、改めてグローバルな戦略を進めているところで、特にアジアには焦点を当てています。日本の次に中国進出を計画しています。NARORIの世界を表現するには、直営のブティック展開が欠かせませんが、それ以外はお客様がいらっしゃるところへ出るというのが私共の考え方です。それぞれの国や市場に合わせて、直営店と卸の組み合わせで対応しています」

――「ライフスタイルブランド」を標榜し、インティメイトアパレルに限らず、ホームアクセサリーにもカテゴリーを拡大していらっしゃいますが、今後、強化していく分野は何ですか。

「最も強化したいと考えているのは、Ready-to-wear(婦人既製服)です。売上全体の半分以上の構成にまで高めたい考えです。ランジェリーの売り場で革命をおこしたいと、創業当初はスリープシャツ、さらにその後もイブニングなどを提案してきましたが、そのやり方に限界があったことから、ランジェリーと婦人服を区分けして事業展開していく方向に切り替えました。ランジェリーの売り場でいくらライフスタイルやソフトスタイリングの考え方を表明しても、お客様は受け入れてくださらない。ランジェリー売り場にはランジェリーを買いに行くのです。ここで革命を起こすのには無理というのが現実です。NATORIのコンセプトには少しも変わりはないですが、お客様がいらしてくださるところに行きたいのです」

――アメリカのランジェリー市場といえば、相変わらず「ヴィクトリア・シークレット」が強いですね。

「ファッション化されていること、何といってもマーケティング技術が高いのが彼らの強みでしょう。百貨店のランジェリー売り場と違って、買い物をするのに便利な店の形態であることも大きいです。NATORIのヤングカジュアルライン『Josie』のコンペチターは、『ヴィクトリア・シークレット』ととらえています。でも、コレクションラインの『Josie Natori』にはコンペチターはいないと自負しています」


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 2012/06/28 23:16  この記事のURL  / 
時代を反映した売り場集積
個人的諸事情から、1カ月もお休みさせていただいたINNER通信を、今日から再開します。頻繁に更新できるように努力しますので、今後もよろしくお願いします!


夏シーズンのピークに際し、インナーウエア市場もいろいろな動きがある。
昨日は、新宿伊勢丹のリニュアールオープン。既に先月には、西銀座三愛が新たに生まれ変わっている。
ともに、昔からインナーウエアにとっての代表的な売り場だが、いずれも時代を反映した興味深い変化を見せている。

国内最大級のインナーウエアフロア、西銀座三愛のB2階は、名付けて「サンアイ リガーデン」。
ランジェリー、ライフスタイル、リストアイテムのそれぞれの頭文字である「Li」を、フロアイメージの“たくさんのお花が咲いているガーデンのような空間”=「ガーデン」の頭に添えた。いくつかの候補の中から、同フロアで働くスタッフへのアンケートでこの愛称を選んだという。
ショップインショップの大型集積と連帯感を伝統とする同店らしい発想だ。

三愛ショップチェーンブランドであるノーザリー、レッグナビを配置した売り場正面には、階上に売り場のある水着を効果的にディスプレイ。
売り場は“ランジェリーウォーク”が楽しめる長い通路に沿って、ワコール(専門店ブランド「サルート」からインポートブランドまで)、トリンプをはじめ、アンフィ、ウンナナクール、デューブルベ、ブラデリスニューヨーク、ソッポソッピ(セシール直営店)、ヌーブラなどのショップで構成されている。
セミオーダーブランドや値頃感のあるSPAブランド、通販ブランド、また体型補整を重視したものからカラフルでカジュアルなアイテム、セクシータイプと、多様な業態と切り口をそろえ、変化している女性のライフスタイル、インナーウエアの選び方に対応しているのが特徴だ。

銀座駅地下鉄構内で、月末にオープンする「ECHIKA」ともあいまって、西銀座エリアの再活性が期待される。


 2012/06/21 09:49  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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