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百貨店戦略の最先端
百貨店が復調しているようだ。特にインナーウエアについては、その傾向が強く、トリンプ・インターナショナル・ジャパン経営陣も、販売チャネルの中で一番伸び率がいいと語っていた。
SPAやファストファッションの勢いが衰えたわけではないけれど、ワコールの「ラブ、エイジング」キャンペーンの効果もあって、質やファッション性の高いものを丁寧な接客で売る百貨店というチャネルが、見直されているのだ。
ワコールの百貨店売り場開発プロジェクトも着々と進められ、渋谷ヒカリエの最新売り場は同社のノウハウを結集したいい売り場に仕上がっている。
一方、百貨店の方でも、一時活発だった低価格戦略から適正価格を探る動きが進んでいると聞く。

少し高くてもいいものが欲しいと思うのは、からだと心の変化を痛感する大人世代。
百貨店というと、近年は、ワコール「ラゼ」をリード役にした40代市場の掘り起こしが軸となっていたが、それがここにきて新たな段階を迎えている。

今までどちらかというとSPAにお任せだった若者世代向けのブランド政策に再び乗りだしているのだ。
若い頃の消費パターンが、その後の消費行動を決定することから、百貨店でワコールファンの育成に取り組みたい、インナーウエアの未来のために、今、手を打っておく必要があるというわけである。
今やオールチャネルに取り組んでいるワコールだが、売上においても企業メッセージを発信する場としても、メインに据えているのはやはり百貨店なのだ。

実際に百貨店に20歳前後の若い人に来てもらうのはたやすくないと思うが、百貨店に「ファッションの夢」を期待する世代としては、やはり百貨店にはがんばってほしい。
同時に、大手メーカーとは別に、小さくてもキラリと光る存在がなければ、百貨店の売り場はおもしろくならないなと思う。
「安心」だけではなく、意表を突くような「刺激」もファッションには欠かせない。


以下はワコール・ワコールブランド事業本部2012秋冬展示会より。
16−24歳マーケットを対象にしたブランド「アキュート」。
もともとは専門店ブランド(現状3億円)だったが、百貨店を中心に100億円ブランドを目指す。


「ラブ、エイジング」キャンペーンの導き手となった「ラゼ」と「グラッピー」。
40代以上からシニアに至るマーケットが百貨店で根強い支持を得ている。


ブランドリボーンが功を奏している「パルファージュ」。30歳前後の働く女性向けの百貨店限定ブランド

 2012/05/21 09:57  この記事のURL  / 
2012秋冬物展示会集中旬間
ベルサール汐留で開催されているワコール・ウイングブランドの展示会および記者懇談会の後、道を隔てた浜離宮三井ビルディングへ。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンが新しい新社屋で開く初の展示会だった。

来週は、ワコール・ワコールブランド事業本部が、渋谷の新名所ヒカリエで展示会。

両社の新製品情報は、またおいおいお伝えしたい。
 2012/05/09 22:20  この記事のURL  / 
ネオンカラーの絶妙なバランス
原宿にオープンした「アメリカンイーグル・アウトフィッターズ」を見に行った。
先日は長蛇の列でとても店内には入れなかったので、今日のような雨の日なら落ち着いて見られるかもしれないと思ったのだ。

ここにはちょっと衝撃を受けた。
海外からさまざまなSPAチェーンが上陸しているが、これほどランジェリーの売り場のスペースを割いているブランドはなかったのではないだろうか。
1・2階が婦人服フロアだが、2階の半分強はランジェリーの売り場「aerie」(ワシの巣!)である。

2階にあがると、奥の方に広がるガーリーできれいな色の洪水が目に飛び込んできた。
テーマカラーとなっていたのが、ネオンカラー。
2012春夏シーズンのトレンドの一つにネオンカラーがあることをセミナーなどで伝えていた立場としては、日本国内ではなかなかネオンカラーのランジェリーにお目にかかれないので、説得力がないと思っていたのだ。
ネオンカラーといっても決して下品ではなく、甘さがあって爽やか。ネオンカラーというより、砂糖菓子の色といった方が近いかもしれない。
とにかく色のバリエーションが絶妙で、プリントが程良いバランスで組み込まれている。

さらに、ブラジャーはほとんどが、モールド成型のカップ。というとおもしろ味にかける退屈な売り場を想像してしまいがちだが、モールドカップといってもソフトなものから分厚いものまで多様なモールドカップがそろっているし、デザインバリエーションも豊富だ。
しかも価格帯が心にくい。中心が4000円前後とうまいところをついている。
これは売れるなと思った。
プリントのショーツが充実していること、カットソーアイテムも幅広いのも特徴だが、なんといってもブラジャーの品ぞろえがすごい。

これはアウターウエアもそうなのだが、「フォーエバー21」のような安っぽさではなく、もちろん「ギャップ」のようなかたさがない。
ついでにいうと「ヴィクトリアシークレット」のようなセクシー感もおさえめ。
ジーンズやTシャツは、日本ブランドのしっかりプレスがかかっているようなのでなくて、やはり独特のヨレ感というかラフな感じの仕上がりがアメリカブランドの魅力だ。

「ツイッターでアクセスするとブラが30%引きですよ」と販売スタッフに勧められたついでに、携帯電話でパチリと記念撮影(?)。

イーグルリーテイリングさん、今度、正式に取材させてください。


 2012/05/02 21:36  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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