« 2011年11月 | Main | 2012年01月 »
2011年の終わりに
激動の2011年もついに大みそか。
多くのものを失ったのと同時に、いろいろなものがあばかれて、素がさらけ出され、本質のところに立ち戻って模索が続いている。それを新しいスタートととらえたいというのは、この国も、そして私自身も同じ。
一個人はやはり時代と共に生きている、ということを実感した一年であった。

さて、インナーウエアにとってはどんな年だったろうか。
昨年2010年は、ことさら価格競争や一部のヒット商品が話題となり、業界全体としては低調感が否めなかった。
それに比べて、今年2011年は東日本大地震という大きな試練はあったものの、年明けから復調めざましかったし、地震後の混乱からの回復も早かった。主要メーカーの業績も大幅に回復している。
人々にとっての未曽有の体験が、各自の生き方、生活の仕方を見直す契機となり、自分自身の体と心に目を向け、そしていいものを長く大切に身に着けたいという欲求につながった。「エイジング」というキーワードは、その象徴に他ならない。
「エコロジー」「サスティナブル」という言葉は、以前のようにはあまり聞かれなくなったが、それらの大切さが今年ほどリアリティをもって感じられたことはなかっただろう。

インナーウエア本来の実用性や機能性、それ以上に、インナーウエアはそれを身に着ける人に幸福感を与える使命を持っている。
生きることの基本、ファッション(装い)の基本、そこに確かにインナーウエアがある。
単なるモノ以上の何かを、これからも伝えていく存在でありたい。

 2011/12/31 12:21  この記事のURL  / 
来春夏は色のパワー全開 その2
色の力を借りるということは確かにあると思う。
人に見せることを意識する外側の衣服だけでなく、自分しか知らない内側の衣服にも。

カラフルな2012春夏シーズン。マルチカラーの小花柄プリントが目立つ。
透けることなどはあまり気にせずに、自由にコーディネイトを楽しみたい。

毎シーズン、必ずかわいいプリントのシリーズを出す「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」は、モード感覚が魅力。
薄いチュールのレースや肩ひもの色づかいなど、ディテールも心にくい。


今や、ガードルも花柄プリント。ワコール・ウイングの「ズルイパンツ」と「ズルイブラ」。70年代風。


2シーズン目のグンゼ「3Dエアメイク」ブラも、よりカラフルに。これなら見えても平気。女のギアという感じですね。


そして、アラフォーを狙ったトリンプ・インターナショナル・ジャパンの「凛々ブラ」も、プリントとレースの組み合わせで、夏らしいさわやかな印象。
 2011/12/22 23:22  この記事のURL  / 
来春夏は色のパワー全開 その1
ファッションの傾向がクラシックというか、ベーシックになっている時代は、より色の存在が重要になってくる。
2012春夏シーズンは、婦人服同様、インナーウエアも随分カラフルだ。

今、世界のランジェリーのトレンドとなっているシェイプウエアは、ベージュや黒といったベーシックカラーに、レースの装飾がない合理的なスタイルが特徴だが、日本市場はちょっと事情が違う。

ヨーロッパのヒットに続いて、日本市場でも発売がスタートしているトリンプ「シェイプセンセーション」。
こういった体型補整を目的にした機能性重視の下着にも、日本では他国以上にファッション性や、カラーバリエーションが求められるという。
黒、ベージュ、グレー、ブルーといった控えめな色の中に、鮮やかなプラムが目をひく。


同じくトリンプ・インターナショナル・ジャパンの百貨店ブランド「ポアモア」の新製品は、“フレグランス”がテーマ。
香水瓶からインスピレーションを得たレースのグループを新鮮に感じた。透明感のあるさわやかな色使いがいい。


シンプルでモダンなテイストといえば、ワコールの百貨店ブランド「MC」。
人気のリボンブラグループには、大人っぽい微妙なニュアンスの色がつけられている。


季節ごとのきめ細かい機能性と、選べる楽しさがいっぱいの肌着ブランド「ランチ」(ウンナナクール)は、来シーズン、“ボーダー&カスタマイズ“をテーマに、コーディネイトが楽しめるシャツやボトムが充実している。
新発売される10色展開のTシャツは、2000円を切る価格帯なので、自分流にいろいろアレンジして楽しめそう。
 2011/12/20 21:12  この記事のURL  / 
草間彌生とのコラボ企画
今、青山のスパイラルガーデンには、巨大な黄色のかぼちゃがお目見えし、草間彌生の濃厚な世界が繰り広げられている。

ワコールのSPAブランド「ウンナナクール」で人気が定着したノンワイヤーブラ「FUNFUNWEEK」。そのアーティストシリーズの第三弾として、前衛芸術家の大御所、草間彌生とのコラボレーションが発表された。
店頭での実際の発売は来年2月下旬になるが、その前にスパイラルガーデンでお披露目をしている。
オープン以来、現代アートを広く紹介する活動を続けてきたスパイラルのプロデュースのもと、このコラボが実現したという。

会場には、おなじみの《かぼちゃ》(黄色)をはじめ《ボディフェスティバル》(ブルー)、《ラブ・フォーエバー》(赤)、そして今回の書き下ろしオリジナル企画《蝶の乱舞の中に消滅するあなた》(ピンク)と、4つの柄ごとに小部屋が設定され、カーテンの中には、草間彌生による詩と共に、それぞれの柄をまとった「FUNFUNWEEK」が展示されている。

13日に限っては同ブランド全体の展示会も兼ね、「ウンナナクール」は“SECRET CASE”、「ランチ」は“ボーダー&カスタマイズ”をテーマに、それぞれ2012春夏新製品が一堂に発表された。

「FUNFUNWEEK」は既に「ウンナナクール」のブラ全体の2割の比重を占めるが、適度なバランスを保っていく考えで、それ以外の商品バリエーションも広げている。特に、2000円前後の買いやすい価格帯も充実させ、新規ファンの開拓に努めている。

2012春夏の「FUNFUNWEEK」売上計画は5万枚。うち、草間コラボ企画は1.5万枚を予定。単価も通常の2700円に対し、4300円とやや割高だが、プレミアム感たっぷりの企画として注目を集めそう。


 2011/12/13 21:59  この記事のURL  / 
40歳ターゲットの新企画
毎年のことだが、12月に入ると時間の経過が加速度的に進み、あれよあれよという間に年末に突き進む。
これをもう何十回と経験してきたのに、この時季のあわただしさ、せわしなさには慣れることがない。
しばしご無沙汰してしまったINNER通信を再開。

「−5歳」を合言葉にしたワコール“ラブ、エイジング”キャンペーンをはじめ、日本のインナーウエア市場も大人の女性、特に40代に焦点を当てた企画が随分充実してきた。
40代以上といえばかつては量販店が主戦場の実用品中心の市場だったが、最近は百貨店など高級市場で動きがある。百貨店向け高級ブランドが元気をとりもどしつつあるのも追い風だ。
デフレも行くところまでいったインナーウエア市場の中で、今や単価がとれるのはこの年代。50代に入ったかつてのハナコ世代、さらにやがてこの年代にさしかかる団塊ジュニア層を意識したマーケティングであることは違いない。

11月に開催されたトリンプ・インターナショナル・ジャパン社の2012春夏物展示会で、「シェイプセンセーション」の華やかさには隠れていたものの、目玉企画となっていたのが、この40歳をメインターゲットにした新企画だ。

気持ちはまだまだ若いが、体の変化は感じている――といった微妙なお年頃を満足させるために、機能性やフィット性はもちろんのこと、それ以上に心理面にパワーを与える美しさを意識したという。
ジャガード素材に繊細なインポートレースをあしらったブラ&ショーツやキャミソールには、くすみがちな肌をきれいに見せる色がつけられている。
「彼女たちにはもっと羽ばたいてほしい」と、デザイナーの尾台さんは話していた。

マチュア世代向けブランド「プレジアフォルテ」の一環として発表されたが、次シーズンからは独立したブランドとして登場する計画。




 2011/12/12 13:38  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2011年12月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード