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モードに欠かせない「モダン」
もう7、8年前になるだろうか。某富裕層雑誌の取材で、モナコにあるアラン・デュカスのレストラン(今年、モナコ大公が結婚披露パーティを行った店)に取材で訪れたことがある。
ミシュラン最高ランクである三つ星レストランは、私にとっては後にも先にもこの時だけなのだが、超一流とはこういうものかと驚いた(あの体験や感動は日本では味わえないものだろう)。
言葉にすると陳腐になってしまうのだが、伝統を受け継いでいくにはかなりの革新の要素が重要であるということ。料理の味や盛り付け方はもちろん、サービスの仕方の隅ずみまで非常に独創的でモダンなパフォーマンスに満ち、お客を夢のような世界に導いてくれたのだ。
しかも超一流の店というのは、決してお客を緊張させない。

ファッションには特にこの革新的な要素が必須である。いくらきれいであっても時間が過去にとまっていては魅力がない。
最近、日本のインナーウエアにおいても、従来のエレガンスやフェミニンではなく、「モダン」なものを模索する方向が出てきた。単にきれいなレースのついたかわいいものでは、もう日本の消費者も満足できなくなってきたのだ。
つい簡単に口にしてしまうが、真に「モダン」なものとは何か――それは単なるスタイルではなく、未来を見つめる造り手の独創性がなくてはならないものに違いない。

この言葉にこだわってみたのは、今日、「WACOAL DIA」の展示会で、トータルクリエイターの神尾敦子さんの口から、来年の秋冬シーズンは「かなりモダンなものになる」とこぼれたからである。
今回の2012春夏シーズンはその前哨戦ともいえるもの。“ダンス”を年間クリエーションテーマに、静と動を表現していくという。
ドガや印象派絵画の世界をテーマに、春夏らしくさわやかでやわらかな色調のものが披露された。


 2011/11/25 22:35  この記事のURL  / 
エイジング対応が浸透
ワコールのチェーンストア(GMSや量販店)向けブランド、ウイングブランド事業本部の展示会。
ウイングも2012春夏からは、同社のエイジング研究にもとづき、「ラブ、エイジング」をテーマにしたブランドの再編成を実施することを打ち出していた。

イオン向けに開発した新ブランド「フフ」と同様、女性のライフステージを年代別に分けて、それぞれのステップに対応した商品を展開していこうというもの。
エイジングを軸にここまで徹底したMDに取り組んでいるメーカーは、世界のどこを探しても見当たらない。

ファッションはノンエイジで楽しみたいが、インナーウエアは女性のからだの変化と密接なだけに、しっかりした機能性に裏付けられたものは安心感がある。
以前のエイジマーケティングと違って、ここ数年の間に「大人の女」がぐんとクローズアップされてきたように思う。



 2011/11/18 22:42  この記事のURL  / 
新たなスタートを予感
日本国内におけるインナーアパレルの双璧、ワコールとトリンプ・インターナショナル・ジャパン。
今日は、両社の2012春夏物の展示会に出かけた。

午前中は、東京流通センターのトリンプ(長年、展示会が開催されてきたこの場も、同社移転のために今回で最後)。
会場の展示の仕方もショーの見せ方も、そして商品全般に、ぐっと洗練されている。トリンプが変わったなという印象を受けた。


午後からは、ベルサール汐留ホールへ、ワコール百貨店向けブランドの総合展。
事業部やブランドごとの戦略が明確で、それぞれにMDがきめ細かい。だからこそ、カテゴリーを超えたクロスMDも進んでいる。


今年4月以降、特にワコールは好調な伸びを見せており、経済危機などによる近年の落ち込みも完全に回復基調に乗せている。

日本のインナーウエアのアイデンティティはどこにあるのか。どういう方向に進むのか。
グローバルな市場環境の変化を背景に、来年、2012年はインナーウエア市場にとって新たなスタートの年になりそう。
 2011/11/10 21:45  この記事のURL  / 
ランジェリー展のトレンド紹介
パリ地域経済開発局のイベントでは、「パリ国際ランジェリー展」関係者を対象に、同展主催者による詳細な説明会も開催された。

見本市プロモーションに加え、出席者への「おみやげ」として紹介されたのが、素材展で発表される2013春夏の素材トレンド。
トレンドテーマは、”delicious”” fade in time”” intense ”の3テーマ。
全体に明るめのパステルカラーやブルー系、そして20−30年代のスタイルが増えるという。

また、デザインオフィス、ネリーロディ社による製品(2012秋冬物)フォーラムの考え方も伝えられたが、「自分のコードを持とう」というように、”code"というキーワードが印象的に使われていた。
混沌としたこの時代、しっかりとした自分自身の軸を持ち、自分らしさを守ることがどんなに大切か。質素な生活が迫られている時こそ、過剰をやめて、クオリティの高いものが重要であること。
とかく拝金主義、拡大路線の価値観がファッションビジネスを牛耳っている世の中において、実に共感できる話だった。

 2011/11/03 13:30  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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