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2011年3月を忘れない
「サプライズ!」(サプライズを仕掛けよう)をテーマにセミナーを実施。その10日後に、予想もしなかったような驚くべき惨事が起こってしまった。
今、考えてみると、今年1月下旬にパリで開かれた国際ランジェリー展は、非常に示唆に富んでいたと改めて思う。

ネリー・ロディ監修のインスピレーションスペースは、まさに人々が連帯して暮らすことやコミュニティの大切さを表現していた。
人がお互いの存在や職業をリスペクトすることで、それぞれに与えられた役割を果たすこと。また、エコの本質は自然へのリスペクトである。
ファッションビジネスに今こそ必要なのは、自然や人との共生――それは一個人や一企業のエゴを大きく超えたものに違いない。

そして、50年代モードを懐かしむような傾向。第二次世界大戦の「破壊」から立ち直り、夢を求める人々のメンタリティを、私は100年に一度の世界的経済危機からの復興に重ねた。
まさか日本でこれほどまでの「破壊」がおきるとは夢にも思わなかったから。

今、日本でおこっていることは日本だけの問題ではない。日本人が抱えている不安は、世界共通のものなのである。

被災者支援もいよいよ活発になっている。
義援金の募金箱や物資での支援をはじめ、また献血というやり方もあるし、企業は売上の数%を寄付するというもの、義援用の商品を作って全額寄付するというものなど、やり方はいろいろ。
美大生や若手アーティストたちは、ライブドローイングチャリティーの活動を始めている。http://aafj.optima21.jp/
自分に与えられた役割を認識し、とにかく身の回りのできるところからやるしかない。

これだけの人口が暮らしている国では、無駄をおさえながらも、どうにか経済活動の火が止まらないようにしなくてはならないと思う。
今回の試練が、新しい消費のかたちや連帯を生むことを望む。

せめてと思って震災後はエアコンをつけずに我慢してきたが、明日からは気温も高くなりそう。
悪夢のような3月が駆け足で過ぎようとしている。いよいよ桜の開花も間近になってきた。


 2011/03/28 16:25  この記事のURL  / 
新しいブラの季節
今、私たちにできることは、無駄をなくしながらも、当たり前の暮らしを大切に続けること。被災者支援のためにも、経済活動を弱めてはならない。

春はブラからやってくる。
最近、メーカーから寄せられた新製品情報から。

ワコールのプレステージブランド「トレフル」では、同社のサイズセミオーダーブランド「デューブルベ」とのコラボ商品を、全国10店舗の百貨店(「デューブルベ」取扱店)で発売。
「トレフル」の優美さが、自分にぴったりのサイズで味わえる。


トリンプ・インターナショナル・ジャパンでは、早くも汗・ムレ対策の新商品、「天使のブラ 爽快です!」の発売をスタート。
通気性にすぐれたブラカップ、背中のメッシュ素材をポイントに、着け心地のよさを高めている。
これならエアコンなしでも大丈夫かも。
 2011/03/24 13:11  この記事のURL  / 
海外からのお見舞いメール
地震以降、公私にわたって多くの方々とメールでやりとりさせていただいている。
安否を気遣う一言はありがたいものである。

定期的に取材に行っているパリからも、何通かいただいた。
きっと皆さんにとっても励ましになるに違いないので、ここにご紹介。

まずは、20数年来の顔なじみ、いつも遠くで見守っていてくれるような、アンテルフィリエールのプレス担当から。

Dear Naoko,

I don’t know if you will receive this email. In France we follow the evolution of the events in Japan, and I hope you, your family and your friends are safe.
I think a lot about you and I wish you a lot of courage!
Take care!

Kind regards,
Elisabeth

そして、今日は、すばらしいナイトドレスのブランド「エミリー・クストー」のデザイナーから。

Dear Naoko

Just a quick line to let you know that I hope you and your family are fine.
We are all aware of the terrible situation in Japan here in Europe, however, certainly far from being able to even imagine what it is like to live such a situation.
The Japanese people are pictured as heroes in the media in France, every one being stunned by the calm and dignity of a nation, even in apocalyptic situation.
Please be assured of me and my team's prayers. Life can be "hakanai"...

Best regards

Emilie
 2011/03/19 00:05  この記事のURL  / 
下着を毎日換えられる幸せ
悪夢の地震から1週間が経った。
今一番何が必要か、数多くの被災者の方々にたずねている中で、食糧や暖房とともに「下着」という答えが切実に聞こえてくる。
着のみ着のまま逃げて来て、寒さに耐えて避難している中で、清潔な下着がどれだけ求められていることか。

一日三食、食事ができることの幸せ。お風呂に入れることの幸せ。下着を毎日取り換えられることの幸せ。
こういう事態になると、そんな当たり前のことが、実はいろいろな人に支えられていることが身にしみる。

物を届けたいという思う人がたくさんいても、物流や仕組みが整わなくてはなかなか実現しない。
既に救援物資を用意している下着メーカーもある。
一刻も早く、それを必要とする被災者の元に届きますように。

人が生きていく上でなくてはならないもの、その優先順位の上の方に、確かに下着というものがある。

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 2011/03/18 11:27  この記事のURL  / 
3Dレースで魅了する
今週は、輸入ランジェリーのインポーターの展示会が集中して開催された。
2011秋冬のコレクション。その多くは、1月の「パリ国際ランジェリー展」で見ているが、何が日本向けにセレクトされているのか見るのは興味深いし、そもそもパリで見るのとは印象がまた違うものもあるし、改めてゆっくり手に取って微細を確認できるという良さもある。

イタリアの「EXILIA(エクセリア)」は、大きな見本市には出展しないブランドなので、相対するのは日本のインポーターである神戸マリーの展示会でのみ。派手にトレンドを追ったり、奇抜なデザインで目を引いたりということはないが、ただの正統派にはおさまらない。控えめながら、常に新しさに挑戦していて、その微妙なバランスがランジェリー好きをくすぐる。
ボローニャの自社工場で、熟練した職人の手によってこつこつ作られるという伝統的な行程は、今やヨーロッパブランドにおいても希少な存在だ。

いつもリバーレースの使い方の美しさには定評があるが、今回のコレクションで目を引いたのは、3Dレースといわれるシリーズ。
子供が描いたような花柄(幾何学調)のエンブレースに、基布のチュールがレーザーカットでカットされていて、不思議な陰影をもたらしている。
色は、黒、黒いちご(MORA)、ピンクベージュで、無駄な色がない。特に、私はこの黒いちごの深い色合いに惹かれた。

写真にはレースの美しさが出ていなくて残念。



 2011/03/10 11:03  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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