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“リアリティ”から“夢”へ
明日、3月1日は、いよいよ大阪でトレンドセミナーを開催する。
http://www.apalog.com/news/archive/3008

「うちの会社にトレンドは必要ない」(「トレンド」を狭くとらえている人がまだまだ少なくない)、「情報はなるべく無料で入手する方針」(それもいいだろう、ジャーナリストが失業するだけの話)…。
まあ、いろいろな反応があるわけだが、とにかく今回は時代の節目、潮目のようなものを強く肌で感じたので、それを伝えたいと思っている。

もちろん「パリ国際ランジェリー展」がグローバルな下着状況をすべて伝えているわけではないが、その時々の時代性というものがシンボリックにあらわれる。
先日、センケンh(アッシュ)(2月21日号)にも書いたが、今回、全体を流れているテーマは、「“リアリティ”から“夢”へ」というメッセージだったと思う。

それをうまくあらわしていたのが、フランスブランド「シャンテール」のプロモーション映像。
ジャン・コクトーの『オルフェ』(50年代に作られた実験的映画で、手袋の力を借りて鏡の向こうの世界へ行く)をテーマにしたもので、3Dによって、女性が現実から夢の世界へと導かれる様子がえがかれていた。
新製品を見せるというより、そのメッセージを伝えるものであった。

「現実」はあまりにつらいことが多い。
女性たちにはもっとファッションの持つ力、下着の魅力を再認識してほしいし、少なくとも下着で一瞬でも夢の世界に導くというのが、業界人の使命である。
 2011/02/28 11:52  この記事のURL  / 
下着の「締め付け」
最近、ある一般消費者の方からこういうメールをいただいた。

《私は極端に締め付けに弱いので、新品の下着を購入するとまず「のばす」ところから始めます。 そして、使用する前に何度も洗います。潔癖ではなくてこれも「のばし作戦」です。やっと身体に馴染んできたころにはベロンベロンに伸びてしまって、ちょっとしたはずみですぐにホックが外れてきもちわるーい思いをします》

気の毒…、もったいない…、いろいろな思いが交差した。
ここまでいかなくても、下着の締め付けが苦手という人は想像以上に多い。
その事実を、下着業界や下着メーカーはあまり見てこなかったのではないかと思う。体型の悩みや体型補整に熱心な消費者の声はすくいあげるが、そもそもそれとはまったく視点の異なるニーズは蚊帳の外に放っておかれたかもしれない。
もしくは、天然素材や体を締め付けないというニーズは、シニアというイレギュラーなマーケットでひとくくりにされてきた面もある。
一般消費者に最も近いところにいる販売員も、基本的には下着の好きな人たちだから、こういう少数派の要求はあまり理解できないだろう。

レース一枚物に代表されるヨーロッパ感覚のモードな下着が、なかなか日本に根付かないのも、この辺に理由があるような気がする。
市場を数でとらえると目立たないかもしれないが、確実にそういうものを求める消費者は存在する。
今こそ、(日本的な意味での)下着好き以外のところに視野を広げていかなければ、日本のインナーウエア市場はますます縮小するように思う。
まずは先入観、固定観念を外すことから始めてみることが大切だ。


 2011/02/27 11:15  この記事のURL  / 
ロンドンで見た「Gヒックス」
今、魅力的な下着専門店は? と、よく聞かれるが、う〜んと答えに詰まってしまう。

1月下旬、ロンドンに行った時に、オープンしたばかりの「ギリー・ヒックス」に行ってみた。シドニー(オーストラリア)をコンセプトにしているが、アメリカはアバクロのインティメイト業態であることは知られている。
欧州最大のショッピングセンター「ウエストフィールド」(下着に限らず、ここには世界の代表的なSPAがほとんど入っている)の中の、ユニクロのお隣に、昨秋、オープンしたばかり。
アメリカにもまだ都心部の便利なところにはほとんどない業態だから、私も見るのは初めてだった。

内装も外装もうんとお金をかけて凝っているところがいかにもアメリカンという印象だが(かつてのラルフ・ローレン調といったらいいか)、その豪華さに対してMDがあまりに貧弱でびっくり。
そばにある同じアバクロ系列の「ホリスター」とそっくりな店構えだが、商品までだぶるものもある。
チェック柄のシャツと、3枚12ポンドのショーツ(「プライマーク」と一ケタ違う高さ)がとにかく目立つ。

ネット通販が伸びているのは時代の流れだが、インナーウエアも店頭が元気にならないとおもしろくない。
でも、もうSPAチェーンばかりが話題という時代は終わったようだ。
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 2011/02/22 11:58  この記事のURL  / 
「ウンナナ」10周年の存在感
「ウンナナクール」が10周年だという。
商品はもちろん、宣伝やコミュニケーションなどのソフト面も含めて、日本らしいブランドとして成長した。
そのきめ細やかさは、世界のどこを探してもないだろう。
このブランドを好きな消費者像がはっきり見えるようになったのも時代の流れだ。

日本人好きなカジュアルテイスト(ナチュラルなかわいらしさ)ではあるが、ブラジャーがきちんと提案されているのが強み。この双方が備わっているブランドというのはこれまで意外になかった。
しかも、ノンワイヤーブラがブラ全体の45%のシェア(2010年実績)と聞くと、日本の下着ブランドとしては特異な存在であることが分かる。
レースやフリルのかわいらしさや、セクシーなアピールだけが下着の魅力ではないことが、数字にあらわれてきた。

造形性の高いノンワイヤーブラ「FUN FUN WEEK」は初年度実績10万枚! 2年目となる今年度はその倍を目指すという。
さらなる話題性アップを狙い、ひびのこづえ氏などアーティストとのコラボもスタートしている。



 2011/02/16 22:40  この記事のURL  / 
アンティーク風ギフト
合同展示会「ルームス」の初日。道の端に雪の残る道を歩きながら、いつもの国立代々木競技場へ向かう。
一時に比べると、服ブランドは少なくなっているかもしれないが、インテリア雑貨など中間領域の方にカテゴリーがぐんと広がって、ファッションの楽しさは決して減退してない。
毎回、新しい出展者が多くて、ファッションの新陳代謝の早さを感じたりもするが、皆がんばっているなと共感させられる。

メンズのアンダーウエアはいくつか見かけたが、女性向けのランジェリーは、「ハヴィーナ」の1ブランドのみ。
アルゼンチンのデザイナーブランド「ジーザス・フェルナンデス」を扱っている柴尾陽子さんが出展しているもので、今回はファッションセレクトショップやインテリア雑貨店など、いろいろな業態にマッチするオリジナルのギフトアイテムを提案していた。

繊細なイラストに飾られた丸い缶に入っているのは、オーストリア製の気品あるレースで作られたショーツ。アンティーク風のさりげないカメオ風レースモチーフがポイントになっている。



 2011/02/15 22:18  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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