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父の日にカスタマイズパンツ
母の日に比べると存在感が今一つだが、6月第3日曜日は父の日。今年は6月20日だ。
この日に向けて、グンゼでは「パパパンツキャンペーン」を行っている。
子供が描いたパパの似顔絵がプリントされた、世界に一つのパンツが抽選で100名にあたるというもので、5月10日の募集スタートから1週間で既に応募が2000通を超えているという人気ぶり。

一枚一枚に異なるプリントができるという画期的なこの企画は、同社の京都・宮津工場に導入された最新インクジェットプリント機によって実現したもの。
手描きの絵の微妙なタッチまで繊細に再現されている。
こんなパンツが送られたお父さんは、なんて幸せ。一生(?)の宝物になるだろう。

このキャンペーンは狭き門なので、原宿キャットストリートにある同社の直営店「ボディワイルド・アンダーウェイブ」でカスタマイズパンツ(成型ボクサー)を作るという手も。

100色のボディ、100種類の腰ゴム、100種類のポケットから、好みのものを自由に選んで組み合わせるというもので、店内にあるサンプルを見ながら、端末の画面で選んでいくという仕組み。
このように多色展開の成型ボクサーが可能になったのも、やはり宮津工場に導入したオリジナルのポット染色機のおかげ。24時間自動で最少1枚から染色できるというシステムで、CO2削減にも大幅に貢献しているという。
この背景には、大ロットを基本にしていたメーカーの勇気ある経営判断がある。

ちなみに、先のインクジェットプリント機を活用したものとしては、アーティストとのコラボデザイン、ポット染色機を活用したものとしては100色成型ボクサーがずらり、店内で販売されている。
同店は海外のデザイン情報誌で紹介されているというだけあって、外国人観光客の姿も目立つ。

同店のカスタマイズパンツで、私もオリジナルパンツを作ってみました。
15分もすると、奥にある工房(宮津工場のコンパクト版ともいえる)から完成品が出来上がってきた。
メンズ、レディスの両方あり、単品では2100円、ペアでは3150円。
 2010/05/28 09:48  この記事のURL  / 
クラシックbutモダン
オランダ・アムステルダムを拠点とするデザイナーブランド「DER KOMMISSAR」(デア・コミッサール)から、来シーズンの新しいコレクションの写真が届いた。

デザイナーAnnelies Nuyによるこのブランドは、エゴ(自我)や自己改造をテーマに、女性の心理の裏側に隠された感情を追求している。


日常に潜む非日常性や官能性を表現するのが巧みなデザイナーだが、来シーズンはファンデーションの基本にもどるようなクラシック路線の中に、非常にモダンな感性が光っている。
これは世界的なランジェリーの傾向でもあるのだが、体型補整機能とセクシーは矛盾しないどころか、表裏一体のものなのだ。

2010AWのテーマは、都会の夜からインスピレーションを得た”ミッドナイトエクスプレス”。


www.derkommissar.nl
 2010/05/27 10:56  この記事のURL  / 
百貨店ならではの「夢」
先週、東京で開かれたワコールの百貨店チャネル向けの展示会を見て、ワコールが変わったと思った。
前の週に、同社のチェーンストア(量販店)ブランド、ウイングの展示会を見ていた者にとって、量販店と百貨店にそれぞれ課せられている役割の違いが分かって、非常に興味深かったということもある。
現実的な実用や機能性にとどまらず、百貨店に期待されるのは、生活を楽しくさせてくれるプラスアルファの何か。

一方で、時代のニーズはもう販売チャネルという枠を超えたところにいっている面もあるのだが、改めて、百貨店というチャネルへの期待や復活待望論がいかに大きいかということを感じさせた。インナーアパレルにとっても、百貨店チャネルの根本的な立て直しは急務なのだ。

特に今回のワコールの展示会では、同社の考え方がストーリー性をもって全体の商品戦略、ブランド戦略に分かりやすく落とし込まれていた。
つまり、先日発表された女性の加齢に対する最新報告、「新しい美の法則」をベースにした「ラブ、エイジング」キャンペーンが柱になっている。
別に「LALAN」も展開されるが、百貨店に対して強調したいのはこちらの方だろう。

エイジングといっても、実際に体の変化を体験する年代を対象にした「ラゼ」「グラッピー」だけでなく、“からだ年齢28歳”を対象にしたファッショナブルな「パルファージュ」も含めて、3ブランドがそのキャンペーンの中心に据えられているのが注目された。
いよいよエイジングというものがポジティブなものとして提案されるようになったと、感慨深かった(そう、エイジングは20代から始まっているのだから)。

前述の3ブランドが、女性のライフスタイルに密着したMDを基本としているのに対し、「トレフル」があくまで正統派下着ファンのニーズに応えている、そのコントラストも興味深い。

さらに、ニットインナー「スゴ衣」から派生したリラックスアイテムの広がり、舞台衣装をテーマにデザイナーの個性をいいかたちで発揮させていた「デューブルベ」と、百貨店の売り場への新鮮なカンフル剤になるような提案が端々に。
またパーソナルウエア(ナイトウエア)も、2シーズン目でさらにコンテンポラリーな上質さを追求している「イローヴ」やモード系カットソーのグループをはじめ、「寒い日の重ね着コーディネイト」提案など、ファッションの楽しさを思い出させてくれるおもしろい企画が目についた。

従来のアイテムやカテゴリーにとらわれない柔軟な発想でMDが組まれているのを見て、ワコールがインナーウエア専業の意地とプライドをかけて、今までにない思い切った挑戦に取り組んでいるのをひしひしと感じた。
百貨店のインナーウエア売り場には、従来のメーカー別のくくりやハコ型ショップとは異なる、新しい枠組みが求められている。
 2010/05/24 21:28  この記事のURL  / 
ランジェリーデザイナーの卵たち
グローバル企業、トリンプ・インターナショナルが実施しているランジェリーデザインコンテスト、「トリンプ・インスピレーション・アワード」(世界27カ国が参加)。2008年の第一回目大会で、いきなり日本代表が世界大会優勝を果たしたことは記憶に新しい。
その3回目となる今回の日本大会が、文化服装学院で開催された。
今回のテーマは、“シェイプ・センセーション”。ワイヤーブラとショーツで革新的でユニークな作品を完成させることが命題であった。

93名845点のデザイン画による応募作品の中から、第一次審査により30点が作品を製作。第二次審査で選ばれた10点の中から、日本代表となる優勝作品が本日、選ばれたというわけだ。
審査員は主にファッション誌の編集長やデザイナーによって構成されていたが、私のような一般プレスの人間も1票を投じた。

優勝したのは、アパレルデザイン科3年川瀬あゆみさんによる「森ブラ」(このネーミングには「盛りブラ」の意味もかけあわせていたらしい)。
実は、私もこの作品に投票した。
多くの審査員が話していたように、作品の完成度において際立っていたこと、日本的ともいえるディテールのち密さがあることも選考理由にあげられる。
何と言ってもアウターウエアとは異なる、ランジェリーならではの「夢」が込められていた。ものすごくいろいろな素材やパーツを使いながら、作者自身の人柄や卓越したセンスを反映するかのように、嫌味がなく、洗練されている。
ブラには小鳥たちや草花が姿をのぞかせ、きらきらビーズが朝露を表現していた。

ただ、新しいコンセプトという意味では、やはり審査員が言及していたように、妊婦をやさしく包み込むような形が印象的だった、ファッション高度専門士科4年の渡辺永梨さんによる「美しい形」だったであろう(下の写真の右側)。
このコンセプトで、作品としての完成度がもっと高ければ、断然こちらが優勝していたに違いない。
この学生はスター性のある独特のキャラのようで、会場の応援もものすごかった。
モードの歴史においてはあまり目新しくはないが、鏡を素材にランジェリーを作った小澤洋美さんの「ミラー☆ミラー☆ミラー☆」も、私は好きだった。鏡の破片をつなげてあるのだが、その使い方がうまくて、流れるような動きが美しかった(下の写真の左)。

正直いうと、もっと学生らしく、自由にはじけたものがあってもいいかなと思った(どこかで皆、おとなしくまとまっている)のだが、一方で、この学生たちが将来、日本のインナーウエア業界のクリエーションを支えてくれればいいなと願ったのであった。

                                この3作品がダントツでした
 2010/05/21 21:37  この記事のURL  / 
レースの2011AWトレンド その2
●Darquer
ダーカーのコレクションにおいては、EMOTION(感動)とSEDUCTION(魅惑)がまだ強力にフィーチャーされている。伝統とモダンな味付けのバランスを図りながら。

《SONATA》
ベーシックな傾向に戻っている中で欠かせないのが、シャンティレース特有の上品できゃしゃなアピール。透明ではかなく、軽く…


《SARABANDE》
異教徒の儀式へのインヴィテーションのようなこのテーマは、世俗と神聖なものの間、洗練と手作りの間をさまよう。
 2010/05/20 12:28  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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