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対面販売のプロたち
JIMSも盛況のうちに終了した。
トレンドセミナーには今回も2日で、500〜600人の方々がお集まりいただき、熱心に聴いてくださった。ありがとうございました。

昨日午後には、「インティメイト・アドバイザー」(日本ボディファッション協会による認定資格制度)のビジネスセミナーが開かれたが、後半のパネルディスカッションのお手伝いをさせていただいた。

「インティメイト・アドバイザー」(IA)とは、ワインならソムリエ、靴ならシューフィッターという専門職があるように、ボディファッション(インナーウエア)にもお客様にジャストフィットを提案できるプロがいるべきだという考えから設定されたもの。
まだ一般には広く知られていないが、既に7回の認定試験が行われ、2400人近くが既にこの資格を持っている。

パネルディスカッションでは、この制度のリーダー役で、IAの教育にも当たる2人のプロフェッショナルに、現場のリアルな声を聞かせていただいた。
一番印象的だったのは、「ジャストフィット」とは一人ひとりの体型やサイズへのジャストフィットに限らず、着け心地や好み、その時々の目的、さらに心理的な面へのジャストフィットまでも目指していること。
その技術と感性は、販売の場面のみならず、商品企画にも求められている。
こういったソフトも含めて、「日本ブランドの価値」を育てていく必要があるのではないだろうか、とディスカッションを結んだ。
低価格ばかりが話題となる中で、再び日本のインナーウエアのプライドを取り戻す時に来ているのである。

この認定試験は、日本ボディファッション協会の会員メーカー以外でも、女性だけでなく男性でも受けられる。つまり、一つの専門職として広く門戸が開かれているのだ。

セルフ販売、ネット販売での買物が浸透した今だからこそ、改めて対面販売の良さが見直されている。
 2010/02/25 10:15  この記事のURL  / 
今週はいよいよJIMS
これだけ市場の横断化が進んでいるのに、百貨店などの小売業、業界紙などのメディアも、セクショナリズムのマインドというか、なかなか従来のタテの枠組みから脱することができない。
全部一気に変えることは無理でも、少なくとも横断ゲリラ部隊というものを社内に作って、先行事例を作ってしまえばいいのに。そういうことを始めるのは、現場の意欲とトップのマネジメントにかかっている。

ルームウエアの例にも明らかのように、インナーウエアももはやインナーウエア業界のものだけではなくなった。
こうなったら、いろいろな業界を巻き込んで、一緒になって新しいものを作っていくしか方法はないのではないだろうか。

そう言いつつも、思いっきりセクション寄りの話を。
インナーウエア業界にとって国内最大のイベント、JIMS(日本インナー資材総合展)がいよいよ今週火曜日から、大阪の《マイドームおおさか》を会場に開かれる。
「国内最大」とはおおげさだが、ランジェリービジネスにかかわる人々(デザイナーから企業経営者まで)が連日1000人、2日開催で2000人が集まるようなイベントは他にないから、貴重な情報交換の場であることは確かだ。

2009年の世界的な経済危機を大きな節目に、ファッションビジネスは確実に変化した。
第11回目となる今回は、今まで以上に閉塞感と危機感が蔓延しているだけに、より多くの人がリアルな情報を求めて足を運ぶに違いない。

さて、今回も私は会場内でセミナーを開催する。
セクションに属さないフリーな視点を生かして、どんな業種・業態の方々にも何らかのヒントを提供できるようでありたいと思っている。
インナーウエア業界の方々に限らず、少しでもインナーウエアとその周辺の動向に関心をお持ちの方はぜひお立ち寄りください。
お待ちしています!

詳細は以下をご覧になってください。
http://apalog.com/news/archive/2521
 2010/02/21 15:05  この記事のURL  / 
メンズのオリジナリティ
ランジェリー(インナーウエア)というカテゴリーの中で、メンズの存在はもう欠かせないものになった。
先月開催された「パリ国際ランジェリー」のメンズエリアで一際光っていたのが、日本からの出展である「ポール・マルシャン」。
1997年にブランドをスタート。2001年に東京に拠点を移してから、2003・2004年には東京コレクションでもコレクションを発表している。
デザイナーに話を聞いた。

――きれいな配色がいっぱいですね。
ポール「色とカットやシェイプを大切にしています。単純な多色展開というのではなく、一つ一つ、色やディテールの組み合わせを考えています。今回は、水着のコレクションも始めました」

この色の感覚は、彼のバックグラウンドにある。
水の源泉で有名なフランス東部のリゾート地、ヴィッテルで生まれ、母親の経営する文房具雑貨店の色彩豊かな環境で育った。
スポーツやバカンスなどからインスパイアされるものが多く、彼自身のライフスタイルがそのままデザインに反映されている。

――今回展開した〈ヴィンテージ〉コレクションというのも、他では見られませんね。
ポール「サッカー選手が、戦利品のトロフィーのように、古びたショーツをラッキーアイテムとして使い続けるという発想です。切りっぱなしや擦り切れた加工、ユースド感を施したパッチワークや刺しゅうなど、新品でありながら10年以上前の下着の面影を再現しています」

――フランスのファッション業界での経験がベースにあるわけですが、なぜご自身のブランドはメンズのアンダーウエアだったのですか?
ポール「日本でブランドを始めるには、あれもこれも一度にやるより、何かの専門分野を持つことが大切だと思ったのです」

10代から縫製、パターン、クチュール、デザインなどファッションを学び、パリに移ってプレスからマーケティングまでを学んだ後、キャシャレル、ニナ・リッチ、イヴ・サンローランなどで経験を積む。
ランジェリーについては、6ヶ月の製作期間をかけた卒業コレクションの作品をはじめ、ランジェリー企画縫製会社でレディスのアートディレクター、さらにメンズブランドの立ち上げにもかかわった。

――普段は恵比寿の「エスモード」で先生をしていらっしゃるそうですが、それはご自身の物作りにどう影響していますか?
ポール「学生に教えるということを通して、僕自身が大きな刺激をもらっています。学生たちには僕の色に染まって欲しくない、それぞれの可能性を伸ばして欲しいと思っています。

――今後の方向性は?
ポール「もっと大きなブースで発表できるようになりたい。メジャーなブランドになりたい」

ポリスへのオマージュを込めた印象的なブランドロゴ、すべてハンガーに引っ掛けられるトリコロールカラーのループ、大切なものを入れて贈るのにふさわしいボックスのオリジナルパッケージ…と、ブランド独自のサインがすみずみまでみなぎっている。
同ブランドの日本における中心上代は5000円。プレゼントにぴったりなアイテムだ。
 2010/02/17 11:48  この記事のURL  / 
ハイブリットブラ!?ついに登場
今日から表参道スパイラル1階に、カラフルなブラジャーのショップがオープンしている。

全国のウンナナクールで2月25日から販売がスタートする新製品、「FUN FUN WEEK(ファン ファン ウィーク)」を先駆けて紹介するもので、ここは「FUN FUN WEEK」1品番だけに絞った限定ショップ(15〜21日まで)。

「女の子の日常を楽しく」をコンセプトに、独自の地位を築いているウンナナクールが、改めてブラジャーでの差別化を狙って打ち出したのがこの新製品だ。



ブラの中でも、最近、同社での構成比が1割から3割に増えているというノンワイヤーブラ(ワイヤーの入っていないブラ)に焦点を当てたもので、昨秋に発売した「きんちゃくブラ」に続く第2弾に当たる。
今回の「FUN FUN WEEK」は、ブラのカップと土台が一体設計で出来ていて、シンプルで大人っぽい雰囲気。
ワコール人間科学研究所との数年がかりの研究の上に開発された自信作となっている。
「造形性はないけど楽なのがいい」というこれまでのノンワイヤーブラの常識を打ち破り、ワイヤーブラの機能性・造形性と、ノンワイヤーブラの楽な着け心地という、両方の良さをかけ合わせた「ハイブリット」なブラというわけだ。

イタリア式に1・2・3の3サイズ展開に、2940円からという買いやすい価格帯。
というと、もっとラフなものを連想しがちだが、今までのノンワイヤーブラにはなかった安心感があって、オンタイムにも活躍してくれそう。
ブラジャーの新しい選択肢が増えたというのが、実際に着用しての実感だ。
服とレイヤードする感覚で着こなそう。


無地だけでなく柄物、また周辺アイテムも、全国のショップでは販売される。
 2010/02/15 18:22  この記事のURL  / 
ネットで新しいアプローチ
今さら言うまでもないが、インターネットというテクノロジーが、ランジェリービジネスも大きく変化させている。
世界的なネット通販市場の拡大はもちろんだが、最近の傾向といえるのは、一般消費者とのコミュニケーションの手段として、新しい手法が活用されるようになっていること。

代表的なのが、フランスのランジェリーブランド「Aubade(オーバドゥ)」が発信するこれ。
www.frenchartofloving.com

15年間、「レッスン」シリーズのポスターで、セダクティブなブランドメッセージを伝えてきた同ブランド。
「ブランドの世界観を、より五感に伝えるアプローチが必要になった」(同社インターナショナルマーケットマネージャー オリビエ・ドゥ・クロワザン氏)と、インターネットの動画によってブロガーを巻き込むような取り組みを行っている。

昨秋、ホーボースタイルで人気のパリのスポット、モントルグイユにあるアパートの一室から、一人の女性の私生活をシルエットで10日にわたって窓から外に見せ続けたという映像は、話題を呼んだ。

手法は新しいが、題材はまさに王道というか古典的。これこそがランジェリーなのかもしれない。
 2010/02/12 18:25  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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