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シーズンアイテム強化のメンズ
昨今のメンズインナー市場の話題の一つといえるのが、ステテコのヒットだ(言うまでもなく、かつての”すててこ”とは、素材もシルエットも別物)。
3年目に当たる来年、2012春夏シーズンは、新たな参入もさらに増える見込みで、主要メーカーの対応にも一層力が入っている。

ワコール「ダムス」は、この春夏、コアアイテムである「クロスウォーカー」よりも、「部屋テコ」などのシーズンアイテムがブランド全体の売上の伸びに大きく貢献した。
来年も、同社らしく機能性を前面に打ち出した取り組みで、吸汗速乾あるいは理想的な衣服内気候を作り出す「部屋テコ」、接触冷感の「冷やテコ」と、薄くて軽い新感覚ステテコの商品構成を充実させている。
「クロスウォーカー」はショート丈(スタイリッシュウォーカー)で挽回を図る方針だ。

グンゼは「ボディワイルド」ブランドの中で、家でも外でも使えるスマートなデザインと銘打って、「スマートステテコ」を発売。
ビジネス対応には冷感・吸汗速乾が標準装備されたニットの細身スタイル、オフタイムにはメッシュ素材や綿100%布帛(プリントのピケ素材)をそろえている。
グンゼブランドの「楽テコ」の方では、レディスも展開。

機能性肌着への関心の高さの影に隠れて、ともするとキワモノ扱いされてしまいがちなステテコだが、とくにメンズインナーにとっては久々のニューアイテムといえる。
しかも、海外から輸入されたトレンドでなく、日本独自の伝統にもとづいたヒットというのがうれしい(クラシックなデカパンがもてはやされているのは、世界的なトレンドだが)。日本ならではの市場性が強固にあるという意味では、メンズはレディス以上かもしれない。
日本の文化伝統をひねって、ちょっとユーモアのスパイスをふりかけたところに、まだまだニューアイテムの芽は潜んでいるのではないだろうか。

同時に、今まで手堅いビジネスをしてきたメンズの世界も、サイクルの短いシーズン性が求められているというところに、市場が本質的に変化していることを感じる。

 2011/10/06 21:49  この記事のURL  / 
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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