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「コットンを信じている」
世界のロイヤルファミリーをはじめ、映画スターなどのセレブにもファンが多いことで知られる、スイスのニットインナーメーカー「HANRO(ハンロ)」(創業1884年)。
日本上陸30周年を記念して、ブランドの舞台裏を見せるイベントが、東京・青山で開催された。


「物づくりに関しては妥協を許さず、常にコンサバティブな姿勢を継続していること、そして世界各国のトップ店で販売していることがが、ハンロの成功の原因。今後は単に機能面だけでなく、ライフスタイル製品として、もっと売り場におけるブランドの露出度を増やしていきたい」

本国から来日したマネージングディレクターのステファン・ホフマン氏(左)は、このように語った。

特に印象に残ったのは、「I believe in cotton(コットンの可能性を信じている)」というコメント。
天然素材、ことにコットンの魅力を最大限に活かし、質の高い製品を提供し続けている同ブランドならではの姿勢といえる。


日本市場における輸入販売を行っているワコールは、長年のパートナーシップの上に立ち、今後5年で3倍の売り上げ規模に拡大することを計画しているという。
今後はワコールブランドと合わせた売り場展開にも力を入れていく方針で、両者それぞれの強みがいいかたちで引き出されることを期待したい。


自社のアーカイブを参考に、新しいデザインをおこすことも。会場ではその創作過程をあらわす展示が見られた。



 2012/03/26 22:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
百貨店に新鮮さを与えるブランド
モードに力を入れているロンドンの高級百貨店「セルフリッジ」は、ランジェリーの市場視察にとっても欠かせないところ。
ラペルラ、マイラ、エージェントプロボケターなどのブランドショップが軒を連ねるほか、きらりと光るランジェリーデザイナーのブランドがいつもセレクトされているのが特徴だ。
ここで売り場内数か所にコーナーが設けられ、アクセントを添えていたのが、Hanky Panky。目をひくカラフルなストレッチレースのショーツは、小物感覚で思わず手にとってしまう。

このHanky Pankyと非常に似た市場のポジショニングにあるのが、イタリア生産アメリカブランドのcosabella
共にカジュアルでトレンディなアメリカブランドで、前者は1970年代、後者は1980年代に生まれ、保守的なアメリカのランジェリー市場にそれまでとは違う新鮮な風を吹かせてきた。

このcosabellaが、今、日本の百貨店でも人気だという。婦人服ブランドのような知名度もある。
同ブランドを輸入販売しているパリスインターナショナルの展示会で、新色や新柄を確認。
従来のインポートブランドにはない軽さと気軽さ、そして何といっても色のキレイさが受けていることは間違いない。
まず、“色”で市場に風穴を開けよう。

ピンクがかった明るいオレンジとブルー(どちらも旬のトレンドカラー!)の大胆な配色が楽しい。


定番のストレッチシュールのパデッドブラも、トレンドカラーがそろっている。服とのコーディネイトが楽しくなる。

この他、ストレッチレースのショーツは色がいろいろ。
 2012/03/08 11:12  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
未来とクラシックは隣同士
ランジェリー専門誌『インティマ』の「シェイプウエア」調査によると、イタリアで二番目に人気のあるのが「リトラッティ」。
しかし、先日の「パリ国際ランジェリー展」における「リトラッティ」のブースでは、むしろシェイプウエアはほとんど目立たなかった。

その代わり、前面に押し出していたのは、ローマにある服飾大学(Academia del Costume e Moda)との協業によるプロジェクトだ。
同校の授業の一環で、ファッションを学ぶ学生たちに“未来のファッション”をランジェリーで表現してもらったもの。
そのデザイン画と試作品は、同ブランドのブース内をはじめ、製品トレンドフォーラムの中にもディスプレイコーナーが設けられていた。

その取組みからは、単なる機能性や合理性だけではなく、もっと根源的なファッションの魅力を通してブランドイメージを高めたい、新しい才能を発掘させたいという同ブランドの思いが伝わってくる。

同ブランドの2012秋冬シーズンの製品の方は、「プレシャス・モーメント」がテーマ。
機能性を内に秘めながらも、そのテーマの通り、宝石のような輝きを放っている。
(左が製品、右は学生のデザイン画をもとに試作した作品)

それにしても、今回は「リトラッティ」に限らず、イタリアのランジェリーブランドの新しいコレクションからは、古き良き時代の強烈なイタリアンクラシックを感じさせた。
未来を追求すればするほど、クラシックに立ちかえるのかもしれない。



最新ランジェリートレンドについてのセミナーを実施します。
2月28日(大阪)、3月9日(東京)ともに席に少し余裕がありますので、ふるってご応募ください。
 2012/02/16 18:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
”パリ”を打ち出す仏ブランド
《シェイプウエア》トレンドがピークに達したともいえる世界のインナーウエア業界。

今回の「パリ国際ランジェリー展」では、老舗フランスブランドも軒並み、《シェイプエア》対策を講じていたが、それ以上に自らの原点やアイデンティティを強調していた。
いうまでもなく、ランジェリーの本家本元のプライドを感じさせる。
フランスブランドが「フランス」や「パリ」を打ち出すのは、今や中国という巨大市場への進出いちじるしい彼らにとって欠かせない武器でもあるのだ。

現代的なフランス女性のライフスタイルをコンセプトに商品企画を手掛ける「シモーヌ・ペレール」では、レトロシックなグループが登場。


「オーバドゥ」のブース前で来場者をひきつけていたのは、バレリーナのパフォーマンス。ブースの中では大きなエッフェル塔の装置の前で、フリルチュールをあしらったMagic Swanグル―プや、エッフェル塔をモチーフにしたIdylle Parisienneグループなど、新作が披露された。


「シャンテール」の2012秋冬コレクションは、すべてParisにちなんだもの。


フランスのランジェリーブランドが集まる協会では、新たにサイトを立ち上げている。
www.lingeriefrancaise.com

 2012/02/06 11:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
インポーターの展示会
昨今の円高で、さぞかしインポート物にとって追い風では、と思ったら大間違い。ここ数年の間に、消費者のファッションやインナーウエアへの意識が妙に合理的、現実的になってしまって、特にインポートランジェリーの市場はどうも元気がないのだ。
それでも、インポーターは各社それぞれに、経営努力を行ってがんばっている。
以前とは違って、国内で企画生産を行っているオリジナル商品、あるいは中国生産の商品も柔軟に扱うようになった(欧米ブランドの多くが、今や中国など海外に生産基地を移管しているのだから、当たり前といえば当たり前)。

昨日、今日と、インポーター数社が2012春夏物の展示会を行っていたのだが、時間切れで、足を運ぶことができたのは2社のみ。
ランジェリー専門のインポーターの中でも、老舗的な位置づけにあるアルテックスの展示会をのぞいてきた。

主力ブランド「チェスニー・ビューティ」をはじめ、フランス「レジャビー」の各ブランドから、新たにアルゼンチンやアメリカのブランドも加わり、価格帯、テイスト共に、幅広い商品構成を見せていた。



レジャビー社の新しいライセンスブランド「クリスチャン・ラクロワ」。ラクロワにしてはちょっとおとなしい感じ。


アルゼンチン「J.フェルナンデス」は、軽い一枚物ブラやスリップがお勧め。


奈良で生産しているという、優しい肌触りのスムースコットンのショールは、チューブ状の丸編みなので、くしゅくしゅっとアレンジしながら、フードアイテムにも、スカートにも、いろいろな使い方ができる。


ランジェリーの魅力に引き込むための工夫があれこれ。その入り口はたくさん用意されている方がいい。


 2011/10/12 23:05  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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