« イベント | Main | 注目アイテム »
ファッションウィーク その2
海外組で強い印象を残したのが、合同展roomsLINKに出展していた「PROJECTO MENTAL(プロジェクトメンタル)」。

アンゴラ出身の若手デザイナー2人によるブランドで、アンゴラと同じ言語のポルトガルにショールームを持ち、ヨーロッパの都市で販売されている。
素材と縫製はイタリアだけあって、テーラリングの基本をおさえた質の高い物づくりとなっている。

アンゴラといえば、長い内戦の歴史を持つ国だが、その中で才能あるアーティストが生まれ、ファッションとアートの力で人々の渇きをいやそうという動きが生まれているという。
ブランドスタートから8年経つ「PROJECTO MENTAL」は、世界的なブランドへの成長の足がかりとして、東京を選んだ。
実は、前回のJFWへの参加を予定し、ちょうど東日本大震災の当日にはコンラッド東京の上層階で打ち合わせをしていたが、断念せざるを得なかったという経緯がある。

その惨状を身近に体験しながらも、今回改めて来日。
「日本の皆さんにハッピーな気持ちを伝えたい」と、今回は特に明るい色柄など、日本に向けたメッセージを込めたスタイルを集めている。
本当に、きれいな色にはパワーがある。

今回はメンズにしぼった紹介となったが、レディスも展開しているという。
現代的なアフリカのファッションコンセプトと、クラシカルでコンテンポラリーなヨーロッパのトレンドの融合。アフリカの「心」とヨーロッパのファッションの見事な調和――日本でもこの世界が好きな人は決して少なくないはずだ。

前回の〈その1〉でご紹介した「まとふ」は、日本の心と世界のファッション感覚の融合であるように、現代を生きる私たちには、この両面を兼ね備えたグローバルな感覚がなくてはならないものとなっている。
いいかえると、そういう文化性がある表現にしかもう惹かれなくなっているのだ。

中央の2人がデザイナー。Shunnoz Fiel(右) とTakasala Ma’at Nzinga(左)。左端はブランドのプレスオフィスを務めるHugo Tiburccio。




 2011/10/20 11:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
トリンプの新しい歩み
トリンプ・インターナショナル・ジャパンの記者会見(2012春夏事業戦略発表会)。
来年、2012年度は「ブレイクスルー実現の年」として、ブラジャーのシェア拡大をはじめ、いくつかの戦略を掲げている。

商品戦略とは別に、印象的だったのが、オフィス移転の報告。
同社の日本上陸以来、長年慣れ親しんだ地を離れ、来年早々には築地のオフィスビルに移るという。
トリンプといえば平和島の東京流通センタービルだったから、感慨深い。

毎シーズンのキャンペーンをサポートするイメージガールも、20年目を迎え、来年度は初めて2名体制に。
事業戦略発表会では、日本では2シーズン目となる「シェイプセンセーション」を身につけて、発表に臨んだ。
 2011/10/19 00:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
裏側に仕掛けあり
今回の「モード・シティ」(もう2カ月前になりました)の恒例イベント、「ウルトラ」ショーで、ランジェリー部門の賞を受賞したのが、アイルランドの「embrace(アンブレース)」。
(中央の2人の女性、右側でトロフィーを持つのが同ブランドを起業したCEOのReenagh McCallさん)


独自性と質において世界を代表するブランドと、その創作を支える素材メーカーの協業による作品が発表される「ウルトラ」ショーも、すっかり定着した。ランジェリー全体が実用的で合理的な傾向が強めているだけに、こういうクリエイティビティ重視の姿勢は尊敬に値する。
しかも今回は、ランジェリーデザイナーのブランドというより、女性起業家によるブランドで、特に体型補整機能に独自性のあるものが受賞した点が興味深い。

“アフリカの夢”をテーマにした中で、「embrace」の褐色のボディウエアは、パッと見の派手さはないものの、オーガニックで未来的、しかも軽やかさがあって、今の時代が求める雰囲気をよくあらわしていた。

同ブランドは、通常の商品となる2012春夏物も、イスタンブール、ウイーン、ヴェニス、ミラノ、パリ、ロンドンと、世界各国の都市をテーマに、変化に富んだグループ構成を見せていた。

“旅”は非日常性をもたらしてくれるものであり、誰にとっても夢を感じさせてくれるテーマなのだ。
(ファッションショーの写真。中央4点が「embrace」のコレクション)


その多彩さに気を取られて、思わず見逃してしまいそうになるのだが、同ブランドの一番の特長は、ブラジャーの表ではなく「裏」にある。
バストをさまざまに支える機能性が裏側に内蔵されていて、その種類は7種類。いずれもブラの下辺部分が体の方に密着して、自由に動くように工夫されている。

ちょうど1年前の初出展時は、新しいアイデアを世界に投げかけるというトライアルの印象が強かったが、特許を取得した今回は、商品デザイン全体にも力が入っていた。

この機能のアイデアが、世界でどのような広がりを見せるか、今後に注目したい。



 2011/09/08 21:14  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
DIAのノーブルな魅力発信
ワコールのラグジュアリーブランド「WACOAL DIA」が、銀座の新しい直営店で、2011秋冬のコレクションを披露した。

今シーズンのテーマは、“中世からの未来”。
12世紀北フランス、森と湖に囲まれてそびえたつ古城を舞台に、そこに暮らすお姫様が遠い未来を見つめているという、トータルクリエイターである神尾敦子さん自身の今の思いを具現化させている。




店内は、ブランド名(DIA)にちなみ、ダイヤモンドをあらわした鏡を多用した光あふれるモダンな空間。
その中で、王冠や紋章、鉄枠、百合などの古典的な図柄やモチーフ、秋冬の森や湖をイメージした深い色彩が映える。静かに、永遠の時をものがたっているように。

同ブランドは、現在、国内8店舗(百貨店6店舗)で販売されているが、当初からの戦略にあったように、いよいよ、海外での販売が決まった。
場所は、イギリスの老舗百貨店ハロッズ。8月上旬にはコーナーがお目見えするという。


従来の店を閉め、新しくオープンした「WACOAL DIA 銀座店」は、バーニーズ・ニューヨークの向かい。間口が広く、入りやすい雰囲気となっている。サッシュベルトやストールなどの小物や、同店限定販売のオリジナルウエアも。
 2011/06/07 14:16  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
GMS向け高級ブランド
ワコール・ウイングブランドの中で、分母は大きくないが、前期、伸び率で最も好調だったのは、プレステージゾーンの「レシアージュ」。

低価格競争が激化するチェーンストア業態向けのブランドだが、ブラジャーで5000円台という価格帯。チェーンストアにおいても、価格や実用性だけでなく、普通のものとは違うものを求めるニーズが確実にあるという証拠だ。

2011秋冬シーズンは、さらにワンランク一上を狙った6000円台のグループも投入。
きらきら光るスワロフスキーが散りばめられたブラや、背中にケミカルレースを大胆に使ったキャミソールなど、特別な場面や着こなし方が連想されるアイテムで構成されている。

ディテールに凝ったフェミニンなランジェリーの好きな人には必見。



 2011/05/17 18:52  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
| 次へ
プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2011年10月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新トラックバック
最新コメント
まろん
ランジェリーは世につれ (2011年06月24日)
小島健輔
ロンドンで見た「Gヒックス」 (2011年02月22日)
不安子
中国進出で期待高まるPJ (2010年11月07日)
kikaku
中国進出で期待高まるPJ (2010年11月05日)
YOKO
三愛西銀座のニューショップ (2010年09月19日)
武田尚子
下着は女の基本である (2010年09月12日)
YOKO
下着は女の基本である (2010年09月12日)
グンゼ/前川
父の日にカスタマイズパンツ (2010年06月01日)
武田尚子
鴨居羊子の『前衛下着道』 (2010年04月23日)
あた
鴨居羊子の『前衛下着道』 (2010年04月23日)
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード