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物作りへの“愛”こそが
この時期、ファッションビジネスの世界では中小多くの合同展が開かれている。
明日26日まで、北青山の紀伊国屋の入っているビル「Ao」2階で開催されているのが、「クリエーション・アムール」。通常のファッションビルの一角のオープンな雰囲気の中で展示会というのは新鮮な印象だ。

会場には、イタリアのオーガニックなオリーブオイルや日本のだし、テーブルウエアやアクセサリー、たわしに至るまで、まさにジャンルを超えて上質なライフスタイルにかかわるものが集められている。

主催者の花園真理子さんは、カイタックインターナショナル、シェビニオンガール、アモナヴィーと、インナーアパレルとも縁のあるところでデザイナーやディレクターを経験してきた人で、今はフリーランスのブランディングプランナー。

最高品質の肌触りの良いリネンで、寝具を中心にじわじわと顧客を増やしているという「グランフォンブラン」。ルームウエアの一環としてソフトなブラジャーも登場し、憧れの世界観がますます充実している。


その横にあったのが、「オットデザイン」のウールタイツ。婦人服ブランドによるウエアリングに欠かせないタイツで、微妙な色合いや適度なフィット感が持ち味だ。

リネンのインテリア製品に、ウールタイツ――。どちらもかつてはヨーロッパの専売特許のようなアイテムだったが、今やこういったクオリティの高い天然素材の製品が、日本ならではの繊細な物作りのもとで丁寧に作られ、日本ブランドとして登場しているのが感慨深い。
その背景にあるのは、作り手の愛情に他ならないだろう。
 2017/10/25 10:15  この記事のURL  / 
新しい風感じた合同展
10月初旬に、東京・恵比寿でランジェリーの合同展「ランジェリープレス」が開かれた。エスモードの校舎内で開催したのを皮切りに、今回が既に5回目。2年ぶりの開催になるという。
展示会主催者自身が輸入販売を行っているブランドをはじめ、インポートブランドのインポーターと独立系ドメスティックブランドが集結、最終日に一般ユーザーにも公開するスタイルは引き続きだが、出展者の顔ぶれは少しずつ変化している。



今回の新規出店者として注目されたのは、スタイリストとして活躍する村上由祐さんのディレクションによるシルクランジェリーの「Basara(バサラ)」。
今までにない大人っぽいラインと色柄は、粋なムードたっぷり。すべて国内縫製で丁寧に作られている。

また、E・F・Gとグラマーサイズ(アンダーは65・70・75)のブラジャーに特化しているのが、昨年12月にスタートしたばかりの「ivvy(アイヴィー)」。
モデル&タレント活動をしている原田奈津美さんが「自分に合うサイズのブラがない」と起業したもので、インターネットを主力に販売している。こちらも国内生産(岡山の工場)。今後はH・Iカップもスタートさせるという。


「ランジェリープラス」では同時に、同展の主催者の一人である薦岡摩梨奈さんセレクトによるポップアップストアの展開を進めている。
11月には伊勢丹新宿店、12月には西武渋谷店でポップアップストア開催を予定。
「世界から集めた旬のブランドでランジェリーのトレンドを伝えたい」と、シーズンごとに買い付けするインポートブランドも変え、ランジェリーの新しい売り方を模索している。


 2017/10/16 23:06  この記事のURL  / 
「そげ胸対策」トークショー
トリンプ・インターナショナル・ジャパンのロングセラー商品「天使のブラ」の新シリーズ「天使のブラ 魔法のハリ感」発売にあわせ、商品説明会&トークショーが開催された。

今回のトークショーのテーマは、“「そげ胸」対策”(それにしても「そげ胸」とはリアルな表現!)。
バスト専門の美容外科医である森智恵子先生と、NHK「あさイチ」でブラジャーコメントをしているインナーウエアコンサルタントのおぬまともこ氏という、それぞれ女性のバストに長年接してきた二人がそれぞれの立場から、「そげ」(たるみ)の原因や予防法を語るというもの。

特に森先生が、バストの構造をミカンに例えて解説しているのは説得力があった。
水分たっぷりのミカンの果肉(房)を包んでいる白い海綿状の筋に当たるのがクーパー靭帯。これがいったん壊れると、バストの張りは戻らないという。つまりブラジャーがクーパー靭帯の代わりの役割も果たしているというわけだ。

手術という手段を選ばずに「大人のキレイなハリ胸」をつくるには、毎日身に着けるブラジャーがいかに大事かということが結論。
サイズの大小に限らず、加齢と共に進むバストの下垂やたるみには抗えない。
顔もバストも、大切なのは日々の心がけ。美は一朝一夕にはならずなのである。

当初、若い人を対象にしていた「天使のブラ」も、時代と共にユーザー層が変化し、エイジングをテーマにした商品開発に移ってきているのは興味深い。
ただ、頑丈でがっしりしたブラカップは相変わらず。快適性全盛の時代においては、逆に新鮮でもある。

「そげ胸」対策の3か条は次の通り。
@ブラジャーでクーパー靭帯を保護する
A正しい姿勢で、バストの姿勢を高くキープする
Bぴったりサイズのブラジャーを正しく着ける




 2017/08/24 16:03  この記事のURL  / 
NBFランジェリー展覧会2017
ランジェリーの魅力を伝えようと、日本ボディファッション協会主催の「ランジェリー展覧会2017」が明日日曜日まで、青山のスパイラルガーデンで開催されている。
今回のテーマは、「Reborn→ Bloom〜新しいカワイイ、咲いた〜」。

下着の歴史を語る上で欠かせないパニエやシュミーズなどのアイテムを現代に再現したゾーン、さらに会員協賛企業のデザイナーが同展のために新たにつくった作品を並べたカラー別のゾーン。
そして、学生製作によるランジェリー作品の展示や、京都服飾財団協力によるパニエの試着コーナーもある。


昨年は企画ディレクションに携わったが、今回は経緯を遠くから見守る存在だったので、大胆にも個人的なベスト3を紹介したい。

まず私にとっての一番気になったのは、ストラップレスのガーター付きコルセット。
異素材を組み合わせた黒一色の洗練されたスタイルで、ものすごく新しいわけではないが、完成度の高さ、バランスの良さが目を引いた。
このままボトムを合わせるだけでモダンなイブニングドレスに変身しそう。

次に2番目は、蛍光色が印象的なブラ&ボトムとブルゾンの組み合わせ。
全体的に軽く透明感のある感じが、まさに今の時代性を反映している。

そして、このグリーンのコーナーも新鮮だった。

 2017/03/25 14:00  この記事のURL  / 
エルメスの手しごと展
海外のミュージアムや展覧会で痛感するのは、会場構成や作品の見せ方がぐっとモダンになり、ハイテク装置も含めて来場者を巻き込む体験型の仕掛けが増え、そして写真撮影OKも珍しくなくなった。
対象となる展示テーマを深く追求しながら、今の時代性というものを強く意識した姿勢に感動することが少なくない。

3月9日から、表参道ヒルズ・スペースオーで開かれている「エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”」も、そういう展覧会だ。
10日間にわたるこのイベントを実現させたパッションとエネルギーにただただ驚嘆。

初日昼頃に出かけたが、会場は職人さんたちの手元を熱心にみつめる人たちであふれていた。

エルメスという歴史あるブランドを支える、11ものカテゴリーの職人(フランス語にはそれぞれの名詞がある)。

会場正面には、同ブランドの歴史のスタートをあらわすように、鞍職人

奥には大装置と多くの染料と共に、スカーフのシルクスクリーンプリントを実演(実演中はあまりの人だかりで写真が撮れませんでした)

その前には、スカーフをかがる縁かがり職人

宝飾品の石留め職人

磁器絵付け職人

時計職人


 2017/03/13 12:10  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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