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「SUHADA」ブランディング強固に
2018春夏物展示会の大トリのように、今週はワコールの新製品展示会が開催された。チェーンストア(量販店)向けがベルサール・渋谷ガーデン、ワコールブランドが渋谷ヒカリエでと、前回に引き続き2か所の同時開催。
衣料品全体としては厳しい市況の中でも、オールワコール戦略としての構造改革が奏功し、堅調な動きを続けている同社。企業としてのヴィジョンと実際の商品企画のレベルの高さがバランスよく調和し、安定した強さを見せていた。

快適性へのニーズがより高まっているのに対応し、同社では“新・解放系”インナーが一つのジャンルとして既に確固たる地位を築いている。
主力の「SUHADA」ブランドがさらに強化され、来シーズンは新商品「SUHADA ONE(スハダワン)」が登場。ノンワイヤーでありながら、ブラ前中心に内蔵された新開発の小さな樹脂フレーム・マイクロフレームでバストを持ち上げ、フラットな設計の脇がからだにフィットする造りとなっている。
カップ部分はかなりしっかりめで、解放系というならもう少しソフトでもいいかなというのが個人的な感想だが、“新・解放系”インナーのワコールブランドにおけるもう一つの柱である「GOCOCi(ゴコチ)」との明確な違いを出すには必然性があるのかもしれない。

展示会場のメインに設置された「SUHADA」コーナーは、ボトムの「SUHADA 肌リフト」も含めて美しいビジュアルにまとまっていたのが印象的。
同社の強みである機能性だけではなく、エレガントなレース柄プリントをはじめ、見た目にも非常に洗練されたグループとなっている。



 2017/11/10 13:33  この記事のURL  / 
日本酒を体で味わう保湿インナー
熱燗の恋しい季節になってきた。
「年間通して日本酒はホントは燗にする方がおいしいんです」(六花酒造叶村副社長)と専門家がいうように、和食の店では季節を問わず熱燗をいただいている。冷え性の私にとってはその方が体があたたまるような気がするからだ。

一昔前の焼酎ブーム時の日本酒業界の悲痛な声が嘘のように、最近の日本酒ブームには目覚ましいものがあって、海外進出も盛ん。新世代による経営センスとモノづくりへの精進があいまった結果だろう。

甘酒の健康効果なども注目される昨今だが、今度は「着る日本酒」が登場している。
トリンプ・インターナショナル・ジャパンがこの秋冬の防寒インナーの主力商品として打ち出している『あったかじょっぱり保湿インナー』。
永谷園との『生姜インナー』、月岡温泉との『温泉インナー』に続き、あたたかさを連想させる素材シリーズの第三弾の企業コラボもの。日本酒をつくる圧搾の行程でできる酒粕を加工に利用している。
もともと美顔効果や保湿効果でも知られている日本酒だけに、自然な組み合わせといえるだろう。

今回のコラボ先である青森県弘前市の六花酒造(創業1719年)は、白神山地の伏流水と青森県産の米という恵まれた環境のもとで酒造りを行っており、代表銘柄「じょっぱり」は「意地っ張り」の意味だという。
同社では醪(もろみ)の圧縮をあまり強く行わないために酒粕に酒の成分、つまりアミノ酸が多く残すため、それを活用すると保湿力と吸湿発熱量が高い機能のある肌着ができるということが注目された。
具体的には生地の染色工場(和歌山)で、染色後に酒エキス加工(半年間熟成させた「じょっぱり」の酒粕を脱色し、その成分を時間をかけて生地に付着させる)を行ってから、縫製工場(海外)に輸送するという。

発売は9月20日からで、売上計画はシーズン6万枚としている。


新商品発表会では、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの責任者と六花酒造の副社長(右端)が登壇。モデル着用(右から2人目)の見た目はなんの変哲もないが、しっとりなめらかな風合いで着心地がいい。
 2017/09/18 14:31  この記事のURL  / 
トリンプからスポーツブラ新発売
インナーウエアのグローバルな動きの中で、「スポーツ」は単なる一過性のトレンドにとどまらず、長期的に見ても有望市場になっている。
そんな中で、トリンプ・インターナショナル・ジャパンでは、明日、4月26日に「triaction by Triumph(トライアクション バイ トリンプ)」を新発売。
この「スポーツ市場本格参入」に当たって、24日に報道向けの発表会を実施した。

同ブランドは、トリンプグループ・グローバルラインのスポーツランジェリー。
ヨーロッパでは1950年代に誕生した古いブランドらしいが、2017年1月にリブランディングを実施した結果、昨年対比170%の伸びで急成長をしているという(現在は40か国で展開)。
これまでのいくつかの同社グローバルラインと異なり、日本企画ではなくヨーロッパ主導の商品企画を軸に、日本市場向けに肌触りを重視し、日本向けの色を加えるなどしている。

女性のスポーツ人口の増加、スポーツアパレルの急成長に対応した取り組みであることはいうまでもないが、特に重視しているのは、「下着メーカーならではのこだわり」。
@バストがつぶれるAジャストフィットするものがないBおしゃれではないといった、これまでのスポーツブラに対する3つの不満に対応し、同ブランドは@バストをつぶさないシルエット〈モールドカップ、ワイヤー入りで立体的にバストをホールドしたスポーツブラ〉、A豊富なサイズバリエーション〈S.M.Lではなく通常のブラジャーと同様にカップサイズ×アンダーバストサイズ〉、Bファッショナブルなデザイン性〈ユーロ圏のデザイン界で権威ある国際的プロダクトデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞〉を特徴としている

商品構成は、ハードなスポーツシーン(ランニング、ボクササイズ)などにも対応し、とにかくバストの揺れを抑えることを重視した「カーディオ」(下写真右、5900円):、バストの揺れがあまり気にならないソフトスポーツ(ヨガ、ゴルフなど)対応の「ストゥーディオ」(写真左、3900円)の2タイプ。
バストの揺れを抑える機能に関しては、イギリス・ポーツマス大学の研究・実証実験による正式な認定を受けている。
ボトムは次シーズンからの展開予定で、当初はスポーツブラのみ4種類の構成だ。


後者の「ストゥーディオ」をいただき、今日は早速、着用してヨガをしてきたが、なかなか快適だった。
立体的なモールドカップでありながら、ナチュラルなシルエット。
何よりクッション性のある太目ストラップの背中下部にアジャスト機能がついていたのが、私にとってはありがたい。フィット感がよかった。
ハードなスポーツではなく、スポーツジムで筋トレあるいはヨガを行っている私にとっては、ブラにワイヤーは必要なく、とにかく楽で着脱がしやすいのが何より。求める機能性の違いは、バストのボリュームの違いにもよるだろう。

通常の下着売り場に限らず、スポーツ用品売り場での展開も狙っている。


スポーツシーンの中ではアイテムの広がりが期待されるが、何といってもブラは基本アイテム。目的と体型に応じて、スポーツブラを使い分ける時代になってきたようだ。


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 2017/04/25 22:37  この記事のURL  / 
低刺激インナーから新製品
切りっ放しでもほつれないフリーカット素材や接着技術など、シームレス(無縫製)のインナーウエアが世界的に増えているが、このリード役は紛れもなく日本といっていい。
このノウハウをもとに、メディカル分野で市場開拓を推し進めているグンゼが、低刺激インナー「MediCure(メディキュア)」ブランドから新アイテム「ハイウエストショーツ」を発売した。

これは手術跡のきずをはじめ、帝王切開や分娩などで肌の悩みのある人に向けて開発を行ったもの。優しくお腹を守る腹巻が一体化されたショーツとして、オールシーズン使うことができる。
締め付け感なく、程よくフィットするのが特長。薄手でお腹周りもすっきりしているので、冷え性の人のデイリーユースとしても便利だ。

綿ベアフライス(綿65%・ポリウレタン35%)で、色はシュカーブラウン(ベージュ系)、グレー杢、ブラックの3色。ショーツタイプとボクサータイプがあり、3サイズ構成で価格は2500円(税別)。同社通販での反応も良さそう。



 2017/02/06 09:49  この記事のURL  / 
「化粧品インナー」が新発売
6月に百貨店デビューして(前シリーズ比)120%の好調なスタートを切っている「フロラーレ・バイ・トリンプ」(トリンプ・インターナショナル・ジャパン)。
同ブランドから、業界初という「『化粧品』として販売可能なインナー」が10月5日から発売される。それに先立ち、昨日、9月27日に都内で新商品発表会が開催された。

これは乾燥に悩む大人の女性のニーズに対応したもので、まとうだけで肌荒れを防ぎ、化粧品のように皮膚に潤いを与えるというニットインナーだ。
使用されている素材は、帝人フロンティアが開発したまとう化粧品「ラフィナン」。弱酸性成分であるリンゴ酸を原糸段階で配合し、素肌に直接着用することで肌表面を健康な状態に保ち、外部からの刺激や水分蒸発などのトラブルから肌を守るというもの。
帝人自社ブランド商品としては、既にアームパックやヒールパックなどのパーツ別グッズ類が販売開始されている。

極度な乾燥は痒みを伴うからやっかい。確かに、私自身も毎夜のお風呂上り、全身にたっぷりとボディクリームを塗ることは欠かせないが、クリームの代わりを果たすインナーがあってもいいかもしれないと思う。
この「化粧品インナー」は、夏季や運動で汗をかきやすいシーン、冬季や入浴後で肌が乾燥しやすいシーンにというように、年間通して活躍する。
就寝中はナイトウエアの下に、またウォーキングの時のインナーにもぴったり。
さらっとした感触(ポリエステル80%・綿20%)で、着心地がいい。

商品ラインナップは、当初は7分袖トップと袖なしトップの2種類(色はヌーディベージュとブラック)だが、年間商品として継続していく計画なので、季節によってバリエーションが増えていくだろう。
売り場は百貨店のインナーウエア売り場(約130店舗)だが、「化粧品」(美容ボディパック)としての販売のため、シールで密封されたパッケージ販売となる。
本体価格は5800円・6300円。








今、世界のランジェリー業界においても、機能素材開発の一環として、再びコスメ機能に注目する傾向が出てきており、それに連なる動きとしても注目したい。

右から、帝人フロンティア葛Z術開発部長・重村幸弘氏、化粧品インナーを着用した2016トリンプイメージガール・川辺優紀子さん、トリンププロダクトデザイン2部・尾台由美子さん、同ブランドマーチャンダイジング2部シニアマネージャー・中村宏一郎氏
 2016/09/28 10:44  この記事のURL  / 
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プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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