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ランジェリーもテクノロジー新時代
最近、「AI(人工知能)」と共に、何かと話題となっているキーワードが、「フィンテック(金融×テクノロジー)」。その対象が、食や健康の分野から住や衣の分野へと広がり、1年半位前から「ファッションテック(ファッション×テクノロジー)」のうねりが来ているという。

こう話してくれたのは、FITTIN(フィッティン)を運営する潟tィッティン・代表取締役社長の本間佑史子さん。
ファッションの中でもインナーウエア(ブラジャー)に特化して、オンラインフィッティングの会社を起業した32歳の女性だ。
2009年、新卒でトリンプ・インターナショナル・ジャパンに入社。当時、開発途上だった同社のEC事業の部署に配属され、半年後にはアモスタイルのECの責任者になってサイトの運用を任されたという経験がベースにある。
その後、独立して2015年にサイトを立ち上げ、今年4月からはオリジナルのオーダーメイド(国内生産)システムもスタートさせた。

FITTIN(フィッティン)が注目されるのは、特定のメーカーやブランドに限らず、複数のブランドからニュートラルな視点で自分に合うものが見つかる点で、現在は10社10ブランドが参加している。
つまりユーザーにとっては、メーカーの違いを超えたウェブ上のフィッティングアドバイザーが、自分に合ったものを導き出してくれるというわけだ。
実際に8人の同社スタッフは、アモスタイルやピーチジョンの店頭での販売員経験者。体型別フィッティングモデル(100人)試着による商品データをもとに、プロならではの視点で評価を行っている。化粧品サイトとして知られている「アットコスメ」にも近いビジネスモデルといえる。
既に、同サイトは月間30万PVに成長し、オーダーメイドも月間100枚の受注と順調にスタートしている。

「下着については悩んでいる人が多いのに、それを店頭では恥ずかしくてなかなか声に出すことができないんです。そういう意味で、ウェブとの相性がいい分野だと思います。まずFITTINでまず下調べしておよその知識を得てから、店頭で買い物をするという使い方もできます。次の課題は、ユーザーの選択肢を増やすために参加ブランド数を増やすこと。メーカー各社さんにとってはEC事業の底上げのサービスとして活用していただけます」と、本間さんは熱く語る。

インナーウエアの中で、デザインやモノづくりを切り口にした起業はこれまでも少なくないが、このようにITを活かした新しいビジネスでの起業は画期的といっていい。
しかも、ファッションのオンラインフィッティングの会社は国内に他に3社あるが、インナーウエアに特化した同業者は世界でも他に3社しかないという。
国内インナーウエアも新しいうねりが確実に生まれている。その主軸になっているのは、本間さんのように30代の若い世代。
こういう時代になったのだと実に感慨深い。



 2017/06/08 11:30  この記事のURL  / 

プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
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