« 日本女性の「やさしい怖さ」を | Main | エルメスの手しごと展 »
ハイテク×ECO新素材
おかげさまで盛況のうちに大阪セミナーを終わり、東京セミナーを7日(火)に控えている。
インターネットの時代を反映して、ランジェリーもつかみきれないほどの多様性と複合的な要因をはらんでいるわけだが、セミナー参加者の興味を引いたものの一つに新素材があった。

今回の素材展(アンテルフィリエール)は、全体の出展数は多くなかったが、特別展示エクセプション「ウルトラライト(超軽量素材)」に加え、エコロジー新素材「Naia(ナイア)」のデビューも大きな目玉だったといえる。

これはアメリカの化合繊原糸メーカー・イーストマン社が開発したパルプ由来のセルロース素材。
同社と取り組み関係にある福井のテキスタイルメーカー・広燃に聞くと、レーヨン同様に木材パルプのセルロース(繊維素)で構成されているが、合成の酢酸を作用させて作るために半合成繊維であり、日本では「アセテート」のカテゴリーに当たるという(レーヨンはアルカリ処理し、二硫化炭素と反応させて繊維状にしたもので再生繊維)。

素材開発の大きな流れである持続可能なエコ素材の一環であり、久々の大型新素材の発表だったといえる。しかもラグジュアリーでコンフォート、さらに湿度管理やイージーケアといった機能性があるとくれば、肌に着けるランジェリーにぴったりというわけだ。
モダールなどはそのいい例だが、もともと特に欧米においてセルロース素材はエコロジーな天然素材として人気が高い。イーストマンが世界にさきがけて同展をデビューの場に選んだのは、ランジェリーモードの発信力の高さにあることは間違いない

マーケティング手法的にいうと、素材(繊維)を市場に浸透させるために重要になってくるのがそのネーミング。
「Naia」は、ギリシャ語で英語の“flowing”、バスク語で英語の”desired”、さらに調べるとハワイ語では”イルカ”。まさにエコロジーなムードたっぷり。
同社のブースでもブランド名の背景を次のように説明してくれた。時代を暗示するようだ。
”go with a flow flexibly”
(私は「流れに身をゆだねよう」というニュアンスに受け取った。

残念なことに、このネーミングは日本では使用せず、それ以上に今のところ国内インナーウエア分野での積極的な計画はないようだ。
いずれにしても、素材の動きひとつとっても、時代というものと深くリンクし、我々に深いテーマを投げかけている。

素材トレンドフォーラムの一角にあるイノベーションを見せるコーナー「whisperings(囁き)」では、新素材「Naia」のプレゼンテーションを

ブラジャーからキャミソール、リッチ感のあるラウンジウエアまで用途は幅広い




 2017/03/04 14:02  この記事のURL  / 

プロフィール
武田尚子(たけだなおこ)
ジャーナリスト・コーディネイター

ボディファッション業界専門誌記者を経て、1988年にフリーランスとして独立。
ファッション・ライフスタイルのトータルな視野の中で、インナーウエアの国内外の動向を見続けている。
また、セミナー講師やコンサルタント業務も行っている。
武田尚子プロフィール
リンク集
2017年03月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/inner/index1_0.rdf
アパレルウェブ
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード