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自浄能力を引き出す
ここのところ株価も連日上がり、失業率も過去最低限の数値。求人倍率は過去最高と景気は上向きではありますが、景気が良い実感が湧かないという人も多くいます。これはバブル景気時も同じで、その最中は景気が良いという実感が湧かず、後になって振り返ると「あの頃は景気が良かったな〜」と思うだけの話です。

そんな中、アパレル小売業に限って言えば景気の良い話はあまりありません。平均株価は日本の225社の平均数値であるので、純粋なアパレル小売業ではユニクロだけがその225社の中に入りますから、あまり平均株価との相対性は少ないのかもしれません。

ここで話は変わりますが、ここ最近のアパレル小売業の厳しさ?からなのか?最近、企業の相談を受けることも少しずつ増えてきました。このブログを読んで頂いたり、他の連載を読んで頂いたして、少しでも現状を打破するヒントとして捉えて頂けているようです。本当にありがとうございます。

そんなとき、私は一度企業側からヒアリングをさせて頂いたり、現場を見に行ったりします。大概の企業は、誰もズルしているわけでもなく、一生懸命仕事に取り組んでいますが、現状を打破するのが難しいようです。

私はそんな皆様から、ヒアリングさせて頂いた内容を基に、まずはMDの数値基礎の講義を中心にさせて頂くことが増えています。当然、企業の事情によって言い方・話し方・内容は変化させています。

そのことによって、本来自分たちが見えなかった視点で自分たちの組織を見つめながら、数値の講義を受けることによって、数値以外の自分たちの問題点に気づき。その後自分たち自身で、業務改善案とスケジュールを策定し、組織改革を率先して進める組織もあります。そうなると弊社の売上が増えませんが、依頼側からの視点で見ればメリットになります。

本来、人という生き物は自然治癒力を持っている生き物です。逆に医療の発達等でその能力は退化したかもしれませんが、その能力を無くしたわけではありません。

そして、人が運営する組織にも、本来持っているであろう「自浄能力」がある筈です。

だからこそ、私は本来、企業・組織・人が本来持っている「自浄能力」を引き出せるような仕事が出来れば感じています。そして、少しでも「人の役に立つ」仕事が出来るよう今後も努力・精進を怠らないつもりです。

という。今回は決意表明のブログでしたm(__)m

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 2017/10/30 08:00  この記事のURL  / 

何かが起こってからからでは遅い
先日、台風21号が上陸し、多くの被害が出ました。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。

そんな中、事前に台風の進路予測がある程度わかっていたにも拘わらず、東海・近畿地方の多くの商業施設は営業を強行していました。確かに、稼ぎ時の日曜日に営業中止の判断を下すことは難しいことと思いますが、その判断が間違っていて従業員に万が一のことがあった場合、どう責任をとるのでしょう。中止の判断の決断の遅れも同様です。結果的に、交通機関がストップし、暴風雨の中、従業員は帰宅せねばならず、極めて危険です。体力的な疲弊・心労も重なります。

当日はSNSを見てもそのようなコメントが多くありました。

今週も台風の22号の上陸が予測されています。商業施設には、次回は早い判断で営業の有無の決断をしてほしいものです。万が一に備えることこそ、責任者の仕事です。

話は変わり、私が携わるMD関連の仕事にも同じようなことが言えるケースがあります。

昨今、気温の変動が激しく極端になっています。結果、月次の反省として、

「今年の●月は気温の変動が激しく、対応しきれなかった」


との文言を多くの場所で見かけます。

確かに、気温の変動は中々よめるものではありません。当然、MDであれば気象庁のデータを喫緊。数か月先まで確認しておくべきですが、それでも想定外のことが起こりえます。

そんな中で、MDとして必ず守るべきものは、設定した納期を絶対に守るということです。
また、昨今の気温の変化に対応するためには、早めの納期設定が必要になってくるでしょう。

そのことによって、店頭スタッフが、今日店で何を売っていくべきか困らない品揃えができるよう、気温に対応した品揃えができるように、準備をしておくべきだということです。

しかしながら、結果的に納期遅れをメーカー・工場側に責任を押し付け、烈火のごとく怒る。そして、店頭スタッフには自分の責任ではないという。このようなことでは、その組織が良くなるすべもありません。

納期遅れが発生した時点で、納期遅れ分の売上が吹っ飛び、在庫が残ります。そうなってからどう対応しようとしても、「もうお前は死んでいる」状態なのです。

だからこそ、現場スタッフが困らないよう、最善の努力とまさかの事態。万が一のことにも備えをしておくこと。このことが商品発注責任者である人の仕事ではないでしょうか。

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 2017/10/26 08:00  この記事のURL  / 

雰囲気に流されがちな言葉
”「抜け感」「こなれ感」”

この業界に長くいると当たり前のように使っていた言葉が、実はよくよく考えると???な曖昧な言葉が多いということに気づきます。

冒頭、例として挙げたこの言葉などはその言葉の代表ではないでしょうか?

例えば、インターネットで販売する際の売り文句として、こんな文言が見受けられました。

”このブラウスを着れば、適度な抜け感のあるコーディデートが楽しめます”

私には正直、何を言っているのかがさっぱりわかりません。インターネットでそれなりの意味を色々調べましたが、いわゆる業界側が説明しているだけで、意味に確信がもてる言葉ではありません。

広辞苑あたりで正しい意味が載っていれば信じますが、私自身も正直???な言葉です。

そんなが言葉が、雑誌やECまたは、品添え計画の場で打ちあわせで当たり前のように使われている。このような曖昧な言葉を使って、組織間で意思疎通ができるのか?そして共通の認識をもって目的に向かえるのかが疑問でなりません。

意外、その場の雰囲気に流され、私のように意味を履き違え、このような言葉を知ったかぶりしているファッション関係者も多いのではないでしょうか??

「抜け感」「こなれ感」の他にもこの業界では、理解出来てるようで理解出来ていない言葉。曖昧で雰囲気に流されがちな言葉が多々あります。

しかしながら、業界の人ではない一般の顧客から見れば、このような言葉が理解出来ている筈がありません。にも関わらず自分たちの常識は世間の常識と履き違え、そのような言葉を顧客に向けて発信し続ける。言葉の流行を生み出す「ファッション誌」であればまだ理解はできますが、顧客に直接向き合う場で堂々と使ってしまう。このような姿勢がファッション業界そのものの不振に繋がっている気がしてなりません。

まずは、素人である顧客にも理解できる言葉で話す。伝えること。このことが、多くの顧客を引き付けるには、このことが必要なのではないでしょうか。

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 2017/10/23 08:00  この記事のURL  / 

数値だけで改革する危険性
私が初めて属した組織はセレクト系のショップでした。しかしながら、当時から自社企画・生産を行っていたので、あまりセレクトショップという意識はありませんでしたが、昨今そんな自社企画を行うセレクト系の組織の数値があまり芳しくないようです。

唯一の希望とみられていた組織も、目新しさのない昭和商売手法?で先日炎上騒ぎを起こしていまいました。

そんなセレクト系も、組織によってはリーダーを変える等の改革に乗り出しているところも多くあります。自身も服好きとしてはセレクト系の組織には頑張って欲しいのですが、その改革の内容には??を付けざるえない組織が多くあります。

まず、このような場合の改革で多くみられるのが、
”オリジナル商品(自社企画)等の商品構成比を上げ、買い付け等の他社の比率を下げ、顧客に見合った品揃えにする”
という文言です。

おそらく、目先の利益や効率性を高めるためにこのような目標を掲げるのでしょう。実際、バイイング商品がなぜ存在しているのかが全く??な組織はバイイング自体を止めた方が顧客のためになりますが、むしろある一定のバイイング商品の売上構成があるところでは、上記のような数値だけの改革案を安易に掲げることは、私は疑問しか感じません。

私自身もこのブログや他の連載等で、「数値管理の重要性」を何度も書いているので、数値が大事なには間違いはありません。ですが、「数値」はあくまで、組織や人の目標設定や結果を検証し分析するツールとして捉えるべきです。

本当に大事なのは、商品・現場(店頭・EC)・数値から見える問題点を抽出し、深く考えることです。

そのことから過去の成功体験や、マンネリ化した仕事のパターンや、組織の伝統に基づいた、「仕事のための仕事」を洗いざらい変えること。殆どの組織が、このことを見直すだけでかなりの多くの改善策を練ることが出来る筈です。

更に、その改善計画を基に、行動を更に具体化する。数値目標を掲げる。そして、そのことを達成可能な目標な計画として期限を区切る。更にそのことを組織間で共有し、人の可能性・やる気を引き出す。このことが重要なのではないでしょうか?

目先の利益や効率性だけ重視して、小手先の数値目標を掲げることは危険極まりない行為でしかありません。

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 2017/10/19 08:00  この記事のURL  / 

感覚と事実のズレに鈍い業界
私が販売員時代。店がずっと代わり映えしないと不安になりました。また売れないと、「店頭に鮮度がない」のを言い訳してもいました。また、このようなことは他でもよく言われ、「店頭には鮮度が大事。」ともよく言われます。

しかしながら、科学的に分析・検証してみると、ズバリ言うと店頭の鮮度は、売上の貢献度からみれば、優先順位は随分と低くなるところが殆どです。ヒット商品がある一定の期間、金太郎飴のように在庫が続いた方が遙かに売上の貢献度が高くなります。

また、ある程度の組織であれば、POINTカードの顧客データを集積できるところもある筈です。いざデータを調べてみると。月2回以上、買上されているお客様は、おそらく数%にも満たないところが殆どではないでしょうか?(来店回数は別)私のような服好きであっても実際、よく通い店頭スタッフと仲の良いところでもせいぜい2か月に1回の来店です。

得てして、人間は感覚での思い込みと事実の認識が大きくずれる生き物です。

わずか数%のお客様の為に、常に店頭の鮮度を気にする。更には、そういった「お得意様」の思考・傾向が「多数派」のように勘違いし、「少数派」の思考でMD等も品揃えを考えるようになります。このことに大きな問題があります。

個人経営の個店さんであれば、「お得意様」が「多数派」であるので、そのような思考でも構いませんが、ある程度の規模で店舗展開してる組織は、「来店頻度の多いお得意様」ではなく、年に数回買ってくれる多数派のお客様の思考で考えなければ、売れるポイントを見誤ることになります。

このようなことは、この業界では多く起こっていることです。少数派であるファッショニスタたちの思考が、この業界では主流・多数派になっています。以前であれば、ファッショニスタがトレンドを産み出し、それから時間が経過し、「マス」である一般のお客様に浸透する。このことが通用したかもしれません。

しかしながら、トレンド分析は今やファストファッションの方が早く、また以前のように大きい影響力をもつモデル・芸能人もいなくなりました。

そろそろこの業界も「少数派」の思考で「多数派」を支配する。ファッションメディアも含めてこのことを改める時期に来ている。ということに気づくべきです。

逆に言えば、「マス」の視点で足りない部分。便利なことを考えた方が、新しいファッションが産み出すことのできる可能性が高いのではないでしょうか。

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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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