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体感MDへの転換?
私のMDとしての原点は、店頭販売を10年弱経験したことによります。これは、ある程度?の知識を身に付けた現在でも変わることがありませんし、師匠からファッションビジネスの数値等を教わってからは、以前私が行ったてきたことが、論理だてて説明できるようにもなり、以前にもまして私が現場での感覚をMDに活かし実行していたことに、ある程度の確信を持てるようになりました

そうした経験上私は「52週MD」論者ではありません。(52週MDと52週分析・商品投入は別物。)一部の環境の整った大手企業には意味のあることかもしれませんが、9割以上のアパレル小売業にとっては、むしろデメリットの方が多く、とくに店頭スタッフを疲弊させる大きな要因になります。(以前の記事にそのことが書いてますので、興味のある方は下記をクリックしご覧ください。)
http://www.apalog.com/fashion_soroban/archive/31

”そして、現場時代(15年以上前)常々疑問に思っていたことが、商品投入が早すぎやしないかという点です。”

私のようにどっぷりこの業界に浸かっているものとしては、当たり前のことなんですが、当時から、買う側のお客様の立場に立つと、現状のアパレル業界の商品投入スケジュールがどうしても早く感じてしょうがありませんでした。15年以上の私がそう感じるくらいですから、昨今のこの気候を考えると、そのようなことをもっと疑問に感じている販売員の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。とはいってもずっと続けてきた伝統芸能をおのずと変えられないのが、人間の常です。

しかしながら、この伝統的な商品投入スケジュールから脱却できなければ、業界全体が疲弊し、一部の大手企業のアパレルと地域・顧客に密着した個店さんしか、今後生き残って行くのは難しい時代になるでしょう。

だからといって、すぐに商慣習やスケジュールを変えられるものではなく、この現状でどうしたらお客様の「体感」に近いMD体系に変えられるのかを独断と偏見で考察していきます。

@季節は2極化していると割り切る

→桜の開花時期が毎年早まる。秋という季節は最早存在するのか?という状態が現在の日本ではないでしょうか。高級商品や一部の服マニア人気のあるショップなどは、現状の商品投入体系を変える必要性はないでしょうが、その他のブランド・ショップは現状の商品投入体系を大胆に変更する時期にきている筈です。

レディースブランドは、四季を通じたMD体系は必要であると感じます。また、寒い時期から暖かい・暑い時期へと移行するのと、暑い時期から寒い時期へと移行するには人間心理が大きく変わってきます。春物の販売期間を縮小する必要はないかもしれませんが、秋物商品は過去と同じ商品体系だと難しいでしょうし、秋物で頑張りすぎて商品を残したりすると、冬物への移行が難しくなるばかりか、早めの在庫消化に追われることになるでしょう。

メンズに関しては、ダウンの下がTシャツなんて方もよくいますが、むしろそれが現実の男の感覚に近いのではないでしょうか。そうすると、メンズは夏・冬物に特化した商品構成にしてもよいのかもしれません。むしる売りたいばかりに、スプリングコートや秋物商品を頑張っても作っても、一部のブランド・ショップ以外は無意味なものように思えてなりません。春・秋物の概念というよりは、通年も着られるもの?と考え、長袖シャツ・羽織ものといった概念に変えても良いのでは?と感じます。(色・柄展開は気を使うべきだが)

話をまとめると、要するに現状のシーズンの売上構成比を大胆変更するという仮説を立てることです。

A気温の変化に対応できる商品供給体制を整える。

→このブログでも以前から記載しているように、私は現場での体験から忙しいタイミング(とくに土曜日曜日)に大量に納品が来ることを好みません。おそらく、そのような考えに同調する販売員の方も多くいらっしゃるのではと感じています。そのような体験から私は店舗用の商品投入MAPと倉庫納品予定スケジュールを別立てで作成します。

デメリットしては資金繰りの面と倉庫の責任者から文句を言われることです。(事前に詳細なスケジュールを出して提出しておけば、大体が解決しますが・・・)

メリットとしては店頭での納期遅れが防げる。ということと比較的暇な曜日に商品投入でき、店頭でのVMD・商品レイアウトがスムーズにいくところです。また見方を変えるとこういう見方も出来ます。突然暑くなったり、寒くなった場合に、喫緊の体感・天気予報で判断し、商品投入を早めることも可能だということです。例年、防寒アウターが欲しいなと感じる気温になるのは、45W以降。そのタイミングで最低気温をみながら、商品投入することが可能であり、またその逆も可能です。

現状の業界の商習慣・スケジュールで、商品投入体系を変えることは難しいのかもしれませんが、@Aを真剣に検討・討議してもらうだけでも、何かを変えるよいきっかけになります。そういう願いをこめ今回はブログを〆させていただきます。

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このたびはこのブログを閲覧いただきありがとうございます。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 2016/11/21 08:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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