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ECの方が実店舗より在庫溜まりやすい?
先日、親交の南充浩さんのブログを読んでいてとても感銘を受けました。
”中小零細企業や組合のウェブ製作が成功しない理由”
http://minamimitsuhiro.info/archives/1914.html

「集客の努力、コンテンツ作りの努力がほとんどないから中小零細企業や組合のウェブは成功しない。」

これは当然のことながら、弊社にも該当することです。昨今、声高に「ECの売上構成を上げないと、生き残れない〜」と叫ばれますが、ただ参加しただけでは効果はなく、むしろ逆効果になるケースも見受けられます。

私はITやECに詳しい人間ではありません。MDを中心とした小売業の仕事を主としています。そんな私に最近EC関連の相談が増えています。

そんな私への相談はほぼ共通しており、
「ECの在庫が多く残る。EC用のMDが解らない??」

というご相談です。EC用のMDなんてものは、組織によって相対的に変わるものですから、置いといて、一見「打ち出の小槌」のように言われ、販管費も低いと考えられているEC事業ですが、実店舗以上に在庫が滞留し、逆に組織にとって不利益になっている所が多いようです。

ましてやECに参入すれば、売上が伸びると考えている安易な組織もまだ多いですから、今後そういう組織がもっと増加するように思われます。
また、ECが在庫が残りやすい理由に関しては、私自身もっと深く考察している最中ですが、私なりにMD視点で考えると、大きく考えて2つの理由があるように思われます。それは?

@ 実店舗と違い無限に商品展開ができること。
A 各ECプラットフォーム(以下PH)のルールに振り回され、ショップ・BRとしての管理帳票が
ごっちゃにになっていること。


この2つです。

@に関しては、ECは実店舗のように展開商品数の限界は、基本ありません。実店舗ならば、店頭から商品があふれ出る状態になれば、店頭から商品を引かざるえません。しかしながら、ECにはある意味その必要がないということです。(各PHによって事情が違うが・・・)

故に、多くの商品アイテム数を投入してしまいます。しかしながら、売れるのはごく一部の商品。また、各PHからの要望で専用。限定商品等も作りますから、アイテム数が無限に増えていきます。また、店頭とは違い、現場で直接商品に触れる機会も少ないので、実店舗のスタッフよりは、在庫意識も薄く、気づいたときには倉庫がパンク!そんなことになりかねません。

Aに関して言うと、各PHによって管理ルールが大きく違うということです。実店舗で言えば、卸・百貨店・SC等以上の商売手法に違いあるということです。そのことに振り回され、自社のMD管理・運営を自ら複雑化させ、本来の自分たちのBR・ショップの立ち位置がまるで見えなくなっているということです。

となると、仕事の量は増えるが、直接の利益には一切繋がらず、ただただ現場には疲労感が増幅します。そして、例えば、組織の在庫一つ調べるにしても、データや紙が何枚も必要になり、独自解釈をして先の方向性を間違ったり、場合によってはメンドクサクなり、対応をそのまま放置になんていうことにもなりまかねません。

結果的に@Aがあいまって、気づきをときにはゲームセットなんてことになります。
ECをうまく運用するには、

A ページの見せ方。欲しくなる工夫等→販売面
B 多くの人に知ってもらう工夫→PR面
C 顧客ターゲット・心理に則した品揃え→MD面


この3つを揃えた上で、更なる工夫が必要です。

そして、MD面からで言えば、まず自組織のショップ・BRの状態が一気通貫で見られる、MD管理帳票とそれを基軸にした、MD管理・運営のルールを定める。このことがまず必要なのではないでしょうか??

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次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 2017/11/13 08:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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