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自分では得意だと思っていたことが本当は・・・
このブログでは服そのものに触れる機会は少ないですが、私はかなりの服好きであります。一般の人に比べればそこそこ知識もあります。(今は忘れてしまった知識が多いですが)

そんな私は、このブログでも何度か触れているように、過去ブランド責任者として、商品全般に携わる仕事をしていました。そのブランドが会社の協力もありたまたま売れるブランド・ショップになりましたが、当時の私は天狗になっており、組織や周りのメンバーの力を私の力と勘違いし、服好きのディレクション能力が私の中では一番得意な能力と感じていました。

しかしながら、そんな私も会社を退職し広い世界に出てみると、私なんかよりも上より上がいて私の能力を自分自身が履き違え過信していることに気づきました。

それから悩み、考え。自分自身の得意??長所とは何度も問いかけましたが、答えは見つからず、悩み続けました。その後、独立し現在に至るのですが、最初のうちはまだ悩み続けていました。しかしながら、かつて後輩が「MDに関することを勉強したいので、教えてほしい!」ということで、後輩に私がわかる範囲で教えることにしました。

そんな私に、後輩は「マサさんの説明は解り易く、実感が湧きやすい」と褒めてもらえたことで、実は私の進むべき道は「このことでは??」と考え、現在そのスキルを磨く努力をし、現在に至ります。

今でもその後輩には感謝です。

ここで、話は変わりますが、この業界でも実は「得意だと思っていたことが得意でない!」なんてことが多くあるのではないでしょうか??

例えば、日本製の商品はあたかもクオリティの高さが長所だと思われている節がありますが、現在では、消費者はそのことに魅力を感じていません。物によっては中国製の方がクオリティが高いのも厳然たる事実ですし、日本製を残したい、発展させたいと願うのであれば、違う視点も持たなければなりません。

私が従事しているMDの仕事目線でいうと、日本製のメリットはリードタイム(以下LT)の短さです。

私は長年、自社企画・生産の組織のブランドに携わることが出来たので、日本生産の商品に多く関わることができました。生地・付属が揃っていれば、縫製から納品までがあっという間です。

LTの短さというのは、MDを管理・運営することにおいて最大のメリットになります。ある意味素人MDでも運営可能です。

しかしながら、工場の縫製がいくら早くても、生地や付属が揃っていなければ、中国生産よりLTが長いという経験を何度もしました。完全に日本製の場合は、生地は生地。付属は付属。縫製は縫製と窓口が組織が別の場合が殆どで、MDとしてはこのことを完全把握・コントロールすることができれば、日本製の最大のメリットLTの短さを活用することができます。しかし、そんなMDはほぼ存在しないでしょう。

LTのメリットを享受できないとなると、当然中国生産にシフトします。中国生産は価格だけでなく、生地・付属・縫製の窓口が一括になっていることも多く、仕事の組み立てもしやすくまります。ましてや、商社のOEM部隊やOEM/ODMメーカーを経由すれば、メンドクサイやりとりも解消されますし、ある意味素人でも商品を作ることが可能になります。

現状、色んなしがらみがあって、日本製が分業なのを変えられないのは理解できます。しかし、常に状況に応じて変化できなければ、存続が厳しくなるのも、この世の常です。

であるならば、自分たちが得意だと思っていたことが実は違うという視点に立って、顧客側からみて、褒めてもらえるところ、認めてもらえているところに注視し、考えることで、自分たちの現状を打破できるきっかけになるのではないのでしょうか?

このようなことは、上記の例以外にもたくさんある筈です。一度他者からみて褒められること、認められていることは何のか??一度考える。良いきっかけになればと考えます。

所詮、人という生き物は、自分自身のことが一番理解出来ていない生き物です。

ファッションMD・マネージャー講義「正羽村塾」生徒募集してます。(個人・企業等)ご興味のある方は下記連絡フォームより気軽にご連絡ください。
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このたびはこのブログを閲覧いただきありがとうございます。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 2017/11/06 08:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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