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羨望と劣等感
私が最初に入社した会社にはレディースしかありませんでした。入社後7年??経ったときにメンズ業態の立ち上げが決まり。私はメンバーに選ばれました。

当時いた会社セレクト業態をとっていたということもあり、「自分たちが満足する。他のセレクトショップに負けないなものを!!」という想いで最初は仕事を行っていましたが、その間違いにすぐに気づくことができました。それは何故かというと、元々がレディースからこの業界に入っていたので、ある程度の客観的視点が養われていたのでしょう。

それから、セレクトに対抗するなんて思いは棄て、当時のレディースの店の長所(顧客層・販売面・品揃え)。そして会社が持っていたモノづくり面でのインフラを全面に押し出すことで、徐々にお客様に支持をされていくようになりました。

当然、レディースの方しかノウハウがない組織だったので、最初は未熟でトラブルも多かったですが、私たち自身が自社の商品を好きになり顧客になることで、徐々に問題が解決されていきました。

ここで、話は変わりますが私は服が好きです。おそらくかなりマニアの部類です。アパレル小売業が従事している人ならば、このような人は多い筈です。そして、そのような人はラグジュアリーブランドやセレクトショップ等の商品。が好きな人も多く存在します。

しかしながら、世のアパレル小売業の殆どの組織がこのような商品を売っているわけではありません。そして、上記のような人たちは、ある時期からラグジュアリーブランドやセレクトショップ等に羨望と劣等感を持つようになります。私も上記のメンズを立ち上げたときの少しの期間だけそんな想いに駆られたことがありました。

ただ、そのような想いが強くなると、ある時期から自分たちの自社の商品を愛さなくなります。そして、本部の人。ましてや上に行けば行くほど自社の商品を、その劣等感?から着用することがなくなります。

そして、ビジネスとしてドライに自社の商品を捉えることで、売れている競合他社を研究し、深く考えもせず、ただパクるようになる。現場には、自分のことは差し置いて、「販売員はディスプレイ!とお前がいうな!!」と現場から胡散臭がられる。なんてことになります。

昨今、アパレル小売業が良くないなんてことがよく言われますが、そのような外的要因を考える前に、自社の商品をもっと興味をもったらどうでしょうか??そうすることで、自らが顧客となり商品を着用することで、問題点に気づくでしょうし、他社との違いもより明確になる。そして自社の商品の長所を捉えることができる筈です。

性別が違う場合でも、社内の違うブランドで着られる商品があれば、着用してみる。もしくは、家族等に感想を求めてみる。等顧客視点を持つようにすることが重要です。

自分たち自身が興味を示さない、自社の商品をお客様はどう感じるのでしょうか?

昨今のアパレル小売業の不振は、外的要因だけではなく、このようなアパレル業界人のもつ、自分たちだけが勝手に感じている??ファッションに対しての羨望・劣等感自体に問題が山積しているのではないでしょうか?

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 2017/10/02 07:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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