« 前へ | Main | 次へ »
むやみやたらに仕入を減らせばいいってもんじゃない
昨今のアパレル業界の現状から、在庫過多にお悩みの組織は多いことでしょう。そんな中、ネットニュース等を見ていると「仕入を〇〇%削減し、在庫削減を達成!!」なんて記事を見かけたりします。

確かに、在庫を増やさないようにするには、仕入金額を削減する方法が一番手っ取り早いと言えます。しかしながら、このことにあまりにも注力すると違うデメリット部分も出てきます。

そのデメリットとは??

・売上金額と仕入金額は相対関係であることが多く、仕入金額を削減すれば売上に悪影響が出る。
・無計画な仕入金額削減は、原価率上昇の可能性があり、収益が悪化する恐れがある。

等が考えられます。とくに、在庫金額だけをみて無計画に仕入金額を減らせば、ほぼ間違いなく大幅に売上金額がダウンします。

確かに在庫金額を削減するのであれば、仕入金額を減らすことが一番手っ取り早い方法ではありますが「売上をよくする。上げる!!」手段で一番有効なのも、新しい商品を仕入することです。

在庫だけを気にすれば、売上が下がる。売上だけ見れば、在庫が増える。このような難しい状況を脱するにはどのように手段が考えられるのでしょうか?以下私なりに考察してみると?

@ 売上・粗利・仕入・在庫の連動した帳票で数値を可視化すること。

→このことはこのブログ何度も書いていますが、在庫削減の手段に根拠を持たすにはこのことが重要です。この帳票がない限りは「羅針盤もなしに航海に出る。」ことと変わらず、下手すれば遭難・沈没の可能性があります。このことで数値を可視化した上で、問題点を抽出し、在庫削減の具体的な手段を構築すべきです。

また、この過去データが残っていれば、売上金額と仕入金額の癖を掴むことができます。この癖を掴むことで、必要最低限の仕入金額は確保しておくべきでしょう。

A まずは仕入アイテム数を減らせ

→@のことを行った上で、最適な仕入金額が算出されたら、まずは予定している仕入商品のアイテム数そのものを見直すことです。仕入金額が少なくれば、当然1アイテム辺りの仕入金額が減ります。1アイテム辺りの仕入金額が減れば、場合によっては原価率が上がり、収益に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。その場合は思い切って仕入アイテム数を減らすというのも一つの手です。

現場に行かない。知らない。MD・バイヤーは品揃えを多くしないと不安がる傾向にあります。しかしながら、このことはデータを見ればわかることですが、売上の上位10品番でおそらく多くの売上を稼げているなんてことがよくあります。

そして、多くの商品が売上良い影響を及ぼしていないということも。その傾向を掴めば、実はアイテム数を減らすことなんてなんでもないことです。(組織によって数値に差があるとは思いますが)

@Aを実行した上で、必要な仕入金額は確保する。そして、在庫削減は@の数値を指標に、数値から見える問題点と実際に店頭に足を運び、見て・考えることで、数値と現場を結びつけ、問題点を探り、実現可能な具体的な在庫削減計画を実践することが必要です。

そして、施策ごとの数値目標を設定し、目標達成の期限を決めるこのことが重要です。

最後に、無計画に仕入金額を削減する。このことだけでは、その組織の再建は難しいことである。ということをお伝えして、今回のブログを〆ます。

ファッションMD・マネージャー講義「正羽村塾」生徒募集してます。(個人・企業等)ご興味のある方は下記連絡フォームより気軽にご連絡ください。
http://www.msmd.jp/

私の記事はフェイスブックからご覧になれます。気軽にフォロー・友人申請してください。
https://www.facebook.com/masafumi.sato.777
このたびはこのブログを閲覧いただきありがとうございます。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 2017/08/21 08:00  この記事のURL  / 


« 前へ | Main | 次へ »

プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
更新順ブログ一覧