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店頭起点が良いことなのは間違いないけれども・・・
昨今、アパレル小売業を運営する上において、「店頭起点」は大事だと言われます。また、「店頭起点」の企業・ブランドの成功事例の記事もよく目にします。

「お客様を獲得し、喜ばれる。」ことを目指す小売業に、おいて「店頭起点」で考えるということは基本中の基本になります。

日々のPOSのデータや商品のデータ分析も、「店頭起点」の考え方があってこそ、活きるものです。

また、お客様と直接接する機会が多い店頭スタッフの意見を品揃えに反映させる。ときには、権限を与え商品ディレクション・発注数にも関わってもらう。このこともとても有意義なことです。

しかしながら、この業界の多くの組織・企業が「店頭起点」を謳いながら、うまく行かない例の多々散見されるのは何故でしょうか?

とくに、店頭スタッフに権限を与えたことがある意味。裏目に出るケースも多くあるということです。

店頭スタッフの多くは、広い視野で物事を見られる状況ではありません。だからこそ、その時々での感想・主観が多く入っている。ということもMD・バイヤーは考えておかねばなりまん。

また、違う視点で見ると、店頭スタッフが本部に「忖度」しているケースを考えられます。立場の違いから組織に気を使い、本来店頭スタッフが日々感じているいるところを拾えない可能性があるということを予め想定し、店頭スタッフが「忖度」しなくてもよい環境を作っておかねばなりません。

商品やMD数値の専門家ではない、店頭スタッフの意見を取り入れることは、「お客様の動向」を知る上でおいて大変有意義なことです。しかし、商品の発注する立場にあるMD・バイヤーにとってみれば、「店頭スタッフの意見取り入れたから売れなかった」という「責任逃れ」の格好の材料になるということです。

そのような状態に陥ると、「店頭起点」は名目上のものに成り下がり、厳しいショップ運営を強いられるのは間違いありません。

商品を発注する立場にあるMD・バイヤーは「店頭起点」を言い訳にするような仕事の姿勢ではいけません。

MD・バイヤーにとって一番大事なのは、「店頭起点」を店頭スタッフの意見を聞くこと。と意味を履き違えるのではなく、店頭に定期的に自らが足を運び、店頭スタッフとコミュケーションをとること。商品と店頭からみえる事実から、現状の問題点を抽出し改善すること。先のことを推理し、考えを巡らせ、この先もお客様の期待に応える仕事をすること。このことではないでしょうか

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 2017/09/07 08:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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