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データを有効に活用するには?
先日、プロ野球のオールスター戦をテレビ観戦していました。その中継には「トラックマン」という最新のデータ解析システムが導入されていました。

「トラックマン」とは、どういった代物かというと?今まで見えなかった、解らなかったものが数値化されて出てくるということです。例えば、ピッチャーの球の速さだけでなく、回転数が出るようになったり、バッターのスイングスピードや飛距離その他諸々の数値が即時の数値で表示されます。(メジャーリーグ(以下MLB)では「スタットキャスト」)

例えば、ピッチャーのストレートの球速が遅くても、球の回転数が高ければ、球に伸びがある。その他ボールの回転軸。リリースポイント等が数値化されることによって、バッターにとっての「打ちにくい球」なんてのが、科学的に検証されるようになりました。

テレビ局のシステムの使い方がまだ拙く、賛否両論がありましたが、回を重ね、改善を重ねれば、このことは解消されていくでしょう。

その中で、スポーツ系の記者が「数値ばかり見せられて、真剣勝負が伝わらない」と記事に書いていました。そのことは私も理解できますが、その後の文章で、「MLBのストレートの平均回転数を上回っているから、凄い!!とアナウンサーは言っていたが、MLBのピッチャーは殆どが動く速球だから意味がない。」といった内容の記事を書いていました。

これは事実誤認甚だしく、アナウンサーが言っているのはフォーシーム(きれいなストレート)の平均回転数で比較しているのであって、当然ツーシーム(動くストレート)の平均回転数は別に数値化されています。

この程度の認識でスポーツ記者をやっているとは驚愕ですが、数値がやたらと出てくると拒絶反応を起こすような反応を起こすのは、スポーツに限らずこの業界にも同じことが言えるのではないでしょうか?

現在MLBでは、様々な形で数値化されたデータを、育成や人材発掘、戦術にも利用しています。例えば、今まではツーシームが有効とされていましたが、今ではフォーシームの有効性も見直されています。そして、回転数のいいフォーシームは、野球の定説を覆し、高めの球が有効とされています。カブスの上原のピッチングスタイルがまさしくそれです。

また、今まであまり目の出なかったピッチャーのデータを探るとカーブの回転数がMLBでも最上位クラスに入る。ということに着眼したスカウトが、トレードでその選手を獲得し、配球をカーブ中心に変更したら、瞬く間に勝ち星を重ねたという例もあります。

現在このアパレル小売業界では、大小関わらず、かなり精度の高いデータ収集・分析を行うことは可能な筈です。

しかしながら、目先の売上という数値ばかり追い求め、集めたデータを有効に活用できている組織が少ないのが現状ではないでしょうか?

「ファッション=感性」ということがわからなくはないのですが、企業として考えると今後必要なのは、データを分析・活用することで、そのことからどう先のお客様の心理を読み、物事を実行するか!またそういった「データ数値」と「お客様の心理」を結び付けて考えることのできる人材を育成することではないでしょうか。

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 2017/08/14 08:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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