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過去を悔いるよりも先をどうするかが重要
ここ最近、「昨今のアパレル小売業の不振の要因の一つはセールの前倒し」なんてことが言われていますが、そのことが事実かどうかは別として、まず考えるべきことは、何故「セールの前倒し」がここ十数年進んできたのか?なのではないでしょうか?

要因は、様々に考えられますが、ディベロッパー側からの視点で見ると、そのことで得することが多いからでしょう。当然売上も上がりますし、セールの前倒しを実行することで、「先にやったもん勝ち!」という状況になっていたということも事実です。殆どの商業施設がそのことに追随したという事実があります。

また、アパレル小売業の視点から見ると、やはり在庫過多でセール前倒しの方が都合が良いということが挙げられます。とくに、この数年の衣料品需要の低迷?成熟?で、旧態依然のMD管理の組織の多くが、在庫過多に陥っていることが推測がされます。

以前ブログにも書きましたが、在庫過多になってしまう要因というのは?
http://www.apalog.com/fashion_soroban/archive/44

簡単に言うと、売上以上の仕入をしているから。ということになります。では、何故そのような状況に陥るのかというと?

事前準備。MDの予算設計が楽観的過ぎるということと、杜撰であるということがあります。適当な仕入予算設計。行くはずもない売上に対して、仕入を起こしたりすると更に在庫が溜まっていく要因になります。

そして、更に大きな要因というのは?MD判断が都度都度の「感覚」で行わてしまっていることです。

何故、そんなことが起こるのか?というと?その時々の時点数値しか見ていないということになります。売上・粗利益・仕入・在庫しかりです。であるから、都度都度の判断になってしまいます。

だから、大手アパレル小売業でさえ、適当で大雑把なセールを行ったりします。そうなると、ブランド・ショップのイメージが低下するのは免れません。また、カッコつけて、「セールは後ろ倒しにする!」なんて判断しても、在庫が溜まる一方で、後悔しても後の祭りです。

終わってしまった事実をいつまでも悔いても仕方ないですし、「誰が悪い!」なんて犯人捜しをしても、そのこと自体が無駄な時間です。

大事なのは?過去の事実を分析し、先の見通しを立て、どのような手段を用い、現在の状況を打破するのかを考える。このことが重要です。

だからこそ、終わった時点での結果だけを見るのではく、先の見通しのわかる仕組みにMD・店舗の数値管理の在り方を変えなければならないということです。

更に、経営陣含めた本社の人間が共通の帳票で共有する。その中から問題点を抽出し、具体的に解決策を練る。実行する仕組みにすることです。帳票もできるだけ、シンプルにまとめたものが良いでしょう。

商業施設等のスケジュールに左右されず、自分たちのブランド・ショップを良くしたいと思うならば、「感覚」だけでの適当な運営を見直し、先の見通しが見える仕組み・体制に見直す。まずこのことが必要です。

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 2017/07/18 08:00  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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