« 前へ | Main | 次へ »
ファッションデザインではなくビジネスデザインが描ける人材を
先日、こんな記事を見つけました。
”ファッションブランド支援コンテストが続々と支援開始”
https://www.fashionsnap.com/news/2017-06-22/fashioncontest/

簡単に端折って話すと、優秀な若手デザイナーのブランド設立や海外進出支援をするプロジェクトが続々と出来ているということです。

若い人材を発掘ということは、業界によっては好ましいことです。若手デザイナー発掘の試みは別段悪いとも感じません。(昔からよく行われていることでもありますが)

しかしながら、昨今のこの業界の現状は、デザイナー職の需要に対して、圧倒的に供給が上回っています。

にも拘わらず、ファッションと言えば、「デザイナー」という発想に、何故行き着くのかが、私には全く理解できません。(そもそも、現状の百貨店・セレクトショップバイヤーが認めたブランドが素晴らしいと言えるのか?)

業界全体の発展を考えたときに、超優秀なデザイナーを発掘したところで、そのことでこの業界の現状が良くなるのでしょうか?おそらく、日本だけで考えれば、そのことで潤う人はほとんどいないでしょうし、おそらく、マスに支持されないスモールビジネスにしかならないでしょう。

海外で成功すればビッグビジネスなるかもしれませんが、実際、そこを目指し頑張っているデザイナーが多いということも事実ですし、そのことはいつの時代も変わることはありません。おそらく、その中から天才は勝手に出てくる筈です。

仮に優秀な若手を発掘。チャンスを与えたいと考えるのであれば、デザイナーという枠に捉われない、”ファッションビジネス新事業コンテスト”こそ開催すべきです。

評価基準は単純に
・事業の発想・着眼点。
・実現可能な具体的な事業計画
・(その事業が)売れるのか?売れる可能性はあるのか?

これだけで十分でしょう。

そうすれば、デザインが出来ずとも、アパレル業界の仕事の経験がなくとも、学生でも自由に応募が可能になります。また、私のようなこの業界にどっぷり浸かり、既成概念に凝り固まった発想ではない新しいファッションビジネスのアイデア・可能性を引き出せる筈です。

審査員も事業側が指定するのではなく、アパレル業界以外の他業種。工場等の製造側、既存アパレルも含め自由参加にする。そして昔のスター誕生のように、気に入れば「その事業!うちでやろう!!」みたいなプラカードを上げるシステムにし、実際のビジネスに繋がる。みたいな感じになると理想的です。(想定されるリスクは、事前に抽出しリスクヘッジをしなければならない。)

現在、私は学生の卒業研究として、上記のようなことに携わらせて頂いてます。(私のようなものを呼んでくれた先生に感謝です。)

学生の着眼点や発想は、私のようなオッサンでは思いつかないものばかりです。(良い悪いは別として・・・)また、そこで「事業計画」を作成する勉強が出来れば、ビジネスに対しての意識も高まる筈です。

しかし、そのことが「今後に繋がる大事なこと」と、どれだけ学生が理解出来ているかどうかは知る由はありませんが(笑)、業界での需要より供給が遙かに多いデザイナーを多く産み出すよりは、有意義なことだと実感します。

だからこそ、目にみえない優秀さをもった人材を幅広く発掘するためにも、”ファッションビジネス新事業コンテスト”に限らず、既存の発想に捉われない、チャンスを掴める場が増えることを願い。今回のブログを終わりにします。

ファッションMD・マネージャー講義「正羽村塾」生徒募集してます。(個人・企業等)ご興味のある方は下記連絡フォームより気軽にご連絡ください。
http://www.msmd.jp/

私の記事はフェイスブックからご覧になれます。気軽にフォロー・友人申請してください。
https://www.facebook.com/masafumi.sato.777
このたびはこのブログを閲覧いただきありがとうございます。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 2017/06/26 08:00  この記事のURL  / 


« 前へ | Main | 次へ »

プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
更新順ブログ一覧