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ICタグを導入すれば明るい未来が待っているのか?
昨今、この業界でもICタグの導入が進んでいます。某セレクトショップではICタグの導入が全面行われていますし、大手企業中心に今後導入する企業も増えるでしょう。また、1タグ辺りのコストが下がれば、今後中小企業にも広がりを見せる筈です。

ICタグとはどんなものか?色んなサイトを調べましたが、難しく書いてあるのが殆どだったので、簡単に説明している、下記リンクをご覧ください。
http://bitwave.showcase-tv.com/%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E5%BA%97%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%89%8B%E9%96%93%E3%82%92%E7%9C%81%E3%81%8Fic%E3%82%BF%E3%82%B0%EF%BC%88rfid%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

話を端折ると、ICタグ導入によって小売業で大変とされていた、在庫管理業務。とくに販売員の仕事が負担が減るメリットあります。(棚卸は商品に機械をかざすだけで終了)

その他物流業務・商品売上分析等多くの仕事が効率化が期待されています。とにかく色んな意味でメリットがあるということです。デメリットとしては作業業務削減が人員削減に繋がることでしょうか。(経営者にとってみればメリット)

私もかつて経験した棚卸等の作業負担が減るのは大賛成ですし、この運用がうまくいけば、販売員がつらい作業が解放され、お客様ともっと向き合うことができ、気づいたことを本部に報告する等、より「お客様の意向」が反映された、品揃え計画にも繋がると思っています。

しかしながら、よくよく考えてみると過去にもこのようなことは多々あったような気がします。例としては。

・POSシステム(時点在庫管理システム)の登場・進化。
・ITの進化による、業務負担軽減。情報把握のスピードアップ
・オムニチャネルの登場


等です。このようなテクノロジーの進化等が起こった場合、「時代の波に乗りくれるな!」だとか、「この技術革新が小売り業をよくする。変える」等の声が必ず上がります。

昨今では評論家等の論調も「ICタグ導入を急ぐべき!」「ICタグで未来が変わる!」こんな記事で溢れています。

ですが私のようなひねくれものから見ると「ホンマにそうなんかいな?」という疑問が湧きがってきます。

ここ10数年振り返ると、アパレル小売業の発展とIT等のテクノロジーの進化の関係性は全く比例していません。むしろ反比例しているとも言えます。

POSシステムがどんなに進化しても、業界全体として在庫が増えているのは?一体どういうことなのでしょうか?POSが進化してもこのことが解決できないのにICタグを導入したからといって、「魔法の杖」のようにこの業界が抱えている問題が改善するのでしょうか?

今後ICタグの導入は進むはずですし、私自身も進んでほしいと感じています。しかしながら、あたかも「魔法の杖」と勘違いし、ただ導入しただけでは過去と同じ轍を踏むことになるでしょう。

そうならないためには?

・帰納的ではなく演繹的な思考のできる人材の教育・育成
・システムの変化・進化により、柔軟に仕事スタイル・仕組みを変化させる
・商売の本質そのものの強化

このことが必要なのではないでしょうか。結局技術が変化しても、使う側の人の進化・変化がなければ、多額なお金をかけ立派なシステムを導入しても、それは「魔法の杖」ではなく「豚に真珠」にしかなりません。

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 2017/05/22 07:30  この記事のURL  / 


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プロフィール

マサ佐藤(佐藤正臣)

(株)エムズ商品計画・代表取締役

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。
02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立ちあげをMDとして担当。
10年よりフリーランスとして活動開始。
シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。
その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。
企業へのMDアドバイスや文化服装学院で講義・また海外での講義等。
「お客様の側に立ち、人の役に立つ仕事をする。」
をモットーに、アパレル業界発展のため活動中。

株式会社エムズ商品計画
http://www.msmd.jp/


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