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『エシカル』は知らないけれど『オーガニック』といえば知ってる
昨年、某オーガニックコットンのスペシャリストな方にお話を伺う機会があり、私は尋ねてみました。
「オーガニックコットンって、本当に肌に良いんですか?」

答えは、
「科学的根拠はこれまでもありません。しかし、実際に使用してみてアトピーなど抱えていたトラブルが治った、という方は少なからずいらっしゃいます。なので、私たちも不思議ですよ」

他にも、スペシャリストの方で「オーガニックコットンが肌に良いわけではない」と断言する方もおられ、豊島のORGABITSでも、
「実は、原料の段階では、オーガニックコットンも普通のコットンも変わりありません。オーガニックコットンが肌に優しいイメージがあるのは、仕立てあがりまで化学処理をしないで、風合いをそのまま活かした生成りのものが多いからでしょうか。製品から感じる風合いの違いは、染色や生地の加工によるものなのです。」

日本オーガニックコットン協会でも、「収穫されるコットンそのものには、オーガニック綿でも普通の綿でも変わりはありません。普通に栽培された綿でも、残留農薬はとても少ないので、収穫されたものから科学的なテストなどでオーガニックかどうかを判別することは不可能です。」とあります。

肌に優しい、というイメージが先行するオーガニックコットンですが、実のところ、その科学的根拠はないのです。いずれ科学的に証明される日が来るでしょうから、それは結果を待つのみです。

ポイントは、イメージが先行してオーガニックコットンの本当の価値が伝わっていないこと。その価値は、使用者よりも生産者である人と環境に及ぼす影響にあります。それでも、「『エシカル』は知らないけれど『オーガニック』といえば知ってる」な状況のいま、オーガニックコットンがおおよそ浸透しつつあることに変わりありません。

エシカルなファッションのあり方を伝えていきたいほうとしては『この状態は、本当にエシカルな消費が浸透したといえるのだろうか……?』とハテナ。
しかし、結局このイメージ先行によってオーガニックコットンの流通量が上がれば、ミッションとしてはコンプリートなので、結果はおーらい◎です。

オーガニックコットンが肌に良い・悪いはサイエンティストにまかせましょう。
ただ安直に「オーガニックコットン=肌に良い」と何も確かな情報がないのにイメージだけで思い込むことこそ、エシカルではないなぁと思うのです。

エシカルなファッションだって、何も完璧ではありません。将来、もしかしたら実はオーガニック農法が環境にも肌にも悪かった!!!みたいな衝撃事実が科学的根拠とともに出てくるかもしれません。

だからこそ、なりたい自分のイメージをはっきりつかんでしっかり考えて買う。考えるポイントは人それぞれ。でも本当に納得して買ったものって、けっこうやっぱり、長く付き合っちゃう。

考えるポイントはほんっとに人それぞれ、でもどんなところでどんなハテナを持てるか。そんなフックを今年のEFJでもたくさん提案できればなぁと思っています。
 2014/01/14 09:06  この記事のURL  / 

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