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エシカルと「家庭科」
今朝、オンワード樫山の埴田さんがラジオに出演されておられました。
オンワードのバイオテックウェアについて2年前に知ってお話を伺った方で、そのときは半日にも及び、エコ素材開発についてお話してくださいました。

一級紳士服技能士である埴田さんがそのときおっしゃっていたことをざっくりまとめていうと、天然素材だから土に還るのは自然なこと。「生分解」って特別なことじゃない。

むしろエコをファッションで実践するなら、まずは家庭から。正しいアイロンのかけ方を知っていますか?

無駄な手を省きながらしっかりプレスできれば、それは「省エネ」になるでしょう? 洗濯のしかた、保存のしかたもちゃんと知らないから服がだめになる(トンデモなクレームが毎日寄せられるらしい)。

衣服の取り扱い方について、まずは消費者教育をしていかなければならない

と、おっしゃっていました。

インクルーシブなファッションについても、ある先生ともこうした話になりました。
一般的なショップで服を買い、お直しやセミオーダーメイドで自分に合うように直すのが現実的〜云々、という話の中で、販売員が服の知識をしっかりと持ち、お客様にご案内・相談できなければならない。

しかし、消費者も自分の体・日常をよく把握したうえで、どうしたいのか要望をちゃんと言えることが必要。それが「自立」です、と。

そのために必要な基礎的な知識も失われてきているから、ファッションにおいて消費者が自立することができなくなっている、と。

素材について、服の成り立ち・歴史、どういう流れで衣服が店頭に並ぶか……服との付き合い方の基礎がない。基礎がなければ自立にならず。

私は服が好きといいながら、天然素材だから「生分解」って当然でしょ、と言われるまで気づかなかったほど無知でした(もちろん、バイオテックウェアは、副資材ほか土に還しても無害であることを実現させたのですごいんですよ)。

衣服との付き合い方の基礎。それは、誰もが「家庭科」として受けた授業の中に確かにあった。それだけじゃない。授業さぼってても、もっと家のお手伝いをしていれば……。

エコやエシカルなものづくりをするブランドのデザイナーさんたちはものすごいたいへんです。しかし、消費者側が「現状」できることって、実はとてもシンプルなのではないかと思います。

衣服と「本式のやり方」で付き合うこと。
自分の好みや生活、体型をちゃんと把握して、本当に自分に合うものを選び、無駄なお買い物を減らす。ちゃんとした方法でケア・保存して、長く使う。
こうした、衣服と付き合う知識・知恵を持つことなのでは? と。

技術やサービスが進歩してそれに頼るようになってから、「知らなくても問題はない」ようにはなりました。
(知識がないのを技術やサービスの進歩のせいにするつもりは毛頭ありません! 私自分がやってなかっただけ、知ろうとしてなかっただけですから……)

しかし、エシカルなファッションとの付き合い方を広めていくには、こういう「基礎教育」が欠かせないのではないかと思います。
衣服をどう選び、どう使い、どうやったら大切にできるのか――そのためには義務教育の「家庭科」が一手になるのではないか? と近頃思っています。

今度のお正月休みは、小中学生のいとこたちの家庭科の授業の様子を聞いてみようとおもいます。
 2012/10/01 02:51  この記事のURL  / 

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