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謎は謎のまま

 又ハイデルベルグにやって来ました。

 何度目でしょうか、この忙しい最中、周りの皆さんに本当に感謝しつつ、落ち着いた街でほっと一息ついています。

 今年初め、ここの大学図書館の研究者達が、ダヴィンチの名画「モナリザ」のモデルについて、数世紀に及んだ謎を解明したと発表しました。 愛人や母親、更には女装した自画像だとの議論迄行われてきましたが、最有力だった「裕福なフィレンツェの商人、フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、エリザベッタだ」という説が立証されたとしています。 写本の専門家が2年前に図書館で見つけたのは、1477年に印刷された書物の余白にフィレンツェの役人が手書きしたメモ。 「ダヴィンチがフィレンツェの商人の妻、リザ・デル・ジョコンドの肖像画を製作中だ」とあり、製作時期に当たる「1503年10月」の日付入りです。 「モナリザ」は「我がエリザベッタ」という意味で、1503年から4年間、彼女が24歳から27歳くらいにかけて描かれたものとなります。
 映画 『ダヴィンチ・コード』 が大ヒットしたとき、ダヴィンチ研究本が数多く出版されましたね。 多くの謎を秘めたこの絵に関しても色々解説されていました。 あの微笑みについては、4年間も掛かったので彼女の気を紛らわそうとアトリエに音楽家や道化師を招くなど、あの手この手を使った結果の微妙な表情だとか、当時子供を失ったばかりで、その悲しみが表れた表情だとか。
 何となく不思議な絵だなと漠然と感じていたのはあの独特の背景の所為だとも気付かされました。 普通肖像画の背景は無地か部屋の中、あるいは窓を通した外の景色とかなのに、左右がちぐはぐな奇妙な自然風景になっています。 右側に描かれた4本の橋桁の石橋はトスカーナ地方、アレッツォに実在する「ポンテ・ブリアーノ」だそうです。 TVでもやっていましたね。 左右のアンマッチに秘められたメッセージは?など、結局謎は謎のまま世界一有名な絵という地位とその魅力を保ち続けることでしょう。

 折角「哲学者の道」を散歩していてもつい仕事の事を考えてしまうのは相当重症、道の名に相応しくありません。 芸術や人類、地球について考えようとしましたが、頭はすぐに何を食べようか、へ。 良い雰囲気の中、少しだけのんびりさせてもらいます。 (パファA) http://www.textile-net.jp/crtex_tx/textile_login.html

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