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刺繍で付加価値を高める!

 【中国支局】刺繍加工の美希刺繍工芸(広島県福山市)は、その技術力で、国内だけでなく、海外からも一目を置かれる存在だ。苗代次郎社長の発想から、生み出される新しい素材開発は独創的で、一見何の変哲もないテキスタイルが、同社の技術によってたちまち驚くようなテキスタイルへと生まれ変わる。
 最近、海外輸出で人気だと言うのが、正バイアス(地の目方向に対して45度の角度)にした生地をステッチでつなぎ合わせたパッチワーク風の生地。見た目は普通のパッチワークのデニム生地に見えるが、引っ張ると、ストレッチ性があることに気付く。しかし、デニムは綿100%でストレッチが入っていないのに、なぜストレッチ性があるのか。
 ヒントはステッチ。刺繍機でしかできないトリプルステッチをかけることでストレッチ性を出したのだ。通常のミシンの場合、ストレッチ性を出すため、ウーリー糸を使うことが考えられるが、それだと「切れやすくなる」(苗代社長)と言う。
 さらに洗い加工をかけて継ぎ目からフリンジ(へり)を発生させることで独自の風合いを追求。「ほかにはまねできない、面白い表情」がとても印象的だ。(佑)
2016年06月30日(木)  10:00  / この記事のURL

実力派領事の送別会

 【大阪本社】ムハマド・ナシール在大阪パキスタン領事(写真で立っている人)が6月末で任期を終え、パキスタンに帰国することになった。このほど大阪在住のパキスタン人コミュニティーのメンバーと、領事と交流のあった日本人が集まり、送別会が行われた。
 ナシール領事が着任したのは2013年。ちょうどその年、パキスタンでは国際総合見本市「EXPOパキスタン2013」が開催された。日本からのバイヤー招致に力を発揮したのがナシーム領事だった。大阪からも20人近いバイヤーがパキスタンを訪問した。
 なにかと不安の多いパキスタン滞在中、日本人を細やかにアテンドしたナシール領事は、すぐさま日本人バイヤーたちの信頼を勝ち取った。
 その後もナシール領事はたびたびパキスタン企業を来日させ、商談会などを開催する。やはりEXPOパキスタンを通じて作った日本人ビジネスパーソンとのコネクションが生きていた
 そんなナシール領事だけに、送別会でもいつものメンバーが顔をそろえる。パキスタンと日本、とくに大阪のビジネス界を結び付けた実力派領事の新たなステージでの活躍を祈りたい。(宇)
2016年06月29日(水)  10:00  / この記事のURL

浮遊するマットレス

 【東京本社】日本ベッド製造が開いた2016年の新作発表会は幻想的な雰囲気だった。天井高6bの空間にマットレスがいくつも浮かんで(吊られて)いた。創業90周年を記念した空間インスタレーションだ。
 これを手掛けた小林幹也デザイナーは、「(同社の)マットレスの包み込まれるような軽い感じを、群雲に見立てた」とのこと。落ちない前提なら、空間に浮くマットレスに寝てみたい。
 一方、新作のベッドは品質の高さはもちろん、今回はデザイン性にこだわった。今までは、どの寝室にも溶け込むベーシックなデザインを心掛けていたが、夫婦別寝室の家庭の増加を背景に、個性やデザインを重視した。ライフスタイルが変わればデザインも変わる。それはベッドにも通じるようだ。(直)
2016年06月28日(火)  10:00  / この記事のURL

旅先のルーティーン

 【大阪本社】夏季休暇を利用して、3泊4日で20年ぶりに沖縄を訪ねた。到着日が予想より早い梅雨明けの日で、連日、熱帯さながらの日差しが続いた。最終日は帰りの飛行機まで半日時間が残ったが、市内観光の余力なし。チェックアウトの午前11時ギリギリまで何もせず宿に残り、空港に向かうことにした。
 それでも午後1時半の便まで時間がありすぎる。早めにモノレール「ゆいレール」の駅に向かう途上、昔楽しんだ “旅先でのルーティーン”をようやく思い出して実行した。なるべく地上を走る地下鉄やモノレールで街をぐるり1周、または終点まで1往復、ただただ乗るというのがそれ。県庁前(写真)から空港の逆方向に乗り、終点の首里から引き返した。運転席の真後ろに陣取って、見ず知らずの土地の車窓を眺め、乗客を観察するだけでそれなりに楽しめる。
 これが敬愛する民俗学者、宮本常一の自伝的名著『民俗学の旅』にある旅立ちの日に父から授けられた「旅の10カ条」の最初の2カ条を知らずになぞっていると後で気付いてうれしくなった。いわく、「一、汽車に乗ったら窓から外をよく見よ……」「二、村でも町でも新しくたずねていったところはかならず高いところへ上ってみよ……」。(典)
2016年06月27日(月)  10:00  / この記事のURL

ブラックフォーマルの新トレンド

 【東京本社】日本流行色協会(JAFCA)がオー・ジー長瀬カラーケミカル主催による染色加工技術に関するセミナーで「流行色はこうして生まれる」と題した特別講演を行った。
 時代と流行色の関係など、様々な事象が紹介されていて興味深い。例えば景気低迷時に流行する色。バブル崩壊時、そして最近の傾向もそうらしいが、ブラウンが取り上げられているとのこと。大地を連想させるブラウンは「地に足を着ける」のように安心感を与える効果があるというのがその理由だ。
 イメージしがちな「黒」は逆に景気が良い時期に流行する。「カラス族」がにぎわったバブル景気を考えれば分かりやすいだろうか。ちなみに、この時期まで「黒」がファッションに積極的に取り入れられたことは世界的にもなかった日本発信のトレンドだ。「ヨウジヤマモト」と「コムデギャルソン」の功績が大きい。(亮)
2016年06月24日(金)  10:00  / この記事のURL