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進化するファスナー

 【東京本社】服やバッグなどに用いられるファスナー。近年では機能面だけでなく、感性面での進化も著しい。その代表とも言えるのがYKKの干渉色コイルファスナー「AUROLITE(オーロライト)」だ。
 日本感性工学会の「第2回かわいい感性デザイン賞 最優秀賞」に続き、このほど「第53回富山県発明とくふう展」で上から5番目に位置づけられる「日本弁理士協会会長奨励賞」を受賞した。
 “干渉色”とは、しゃぼん玉の表面の虹色や水の表面に浮かんだ油膜の色のこと。オーロライトはコイルファスナーのエレメント表面に干渉色の薄い皮膜をコーティングし、見る角度や光の当たり方で様々な色に変化して見える“偏光性”を実現した。
 実用性とデザイン性の高さが評価され、これらの受賞につながるとともに、ランドセルやスポーツウエアなどでの採用が進む。カラーも10種類と豊富。新たに加えた裏使いのスリットタイプは、カラーをチラッとだけ見せるのが特徴で、レディースファッションでも注目される。
 ファスナーは“開閉”や“つなぐ”といった機能性+デザインの時代に。裏方的な存在だが、たかがファスナーと侮ることなかれ。(直)
2015年11月30日(月)  10:00  / この記事のURL

「もうかるのは馬雲だけ!」

 【上海支局】11日の中国インターネット通販の大型商戦「双十一」は、今年も大いに盛り上がった。最大手、アリババ集団の取引額が前年同日比約6割増の912・17億元(約1・8兆円)になったのをはじめ、第2位の京東集団の取引額が130%増の100億元超、「蘇寧易購」は注文数が3・6倍、「国美在線」も取引額が4倍だったという。
 一方でクローズアップされたのが、返品率の高さ。アリババ集団の返品率は30〜60%との指摘がある。「もうかるのは(金利で稼ぐ)馬雲(アリババ集団会長)と物流会社だけ」などという極端な意見もネットにはあふれる。
 出店ブランドは、大幅割引は求められるは、返品率は高いはで、さぞかし割に合わないだろうと思ったら、「利益率は低いが量が出るからうま味はある」(日系アパレルブランド)とのこと。(祐)
2015年11月27日(金)  10:00  / この記事のURL

いまなお続く「相楽木綿」織物

 【大阪本社】11月22日、家から車で15分ほどのところにあるけいはんな記念公園(京都府相楽郡精華町)にある水景園を訪れた。公園内にひっそりと相楽(さがなか)木綿伝承館という施設があり、今なお5人ほどの職人が木製の手動織機を使って昔ながらの相楽木綿織物をほそぼそと生産している。今回は、相楽木綿について紹介する。
 相楽木綿は、明治初期から昭和10年代にかけて、京都府南部の相楽村(現木津川市相楽)を中心に生産されていた。
 この地域は江戸時代から綿作が盛んで、自給的な機織りも行われていた。隣接する奈良の特産である高級麻織物「奈良晒」の生産地でもあった。
 明治時代になり、「相楽木綿」と呼ばれた木綿を織り始めるようになった。相楽木綿は地元の南山城をはじめ、奈良、京都、差が、大阪などに流通し庶民の布として普及した。
 藍染めの紺地に色糸の縞と絣が織り込まれた美しい織物で、縞と縞の間に絣が使われていたり、色糸縞と経緯絣の組み合わせや緯絣で文様を出したりと、絣と色糸の多様使いが特徴だ。職人の一人は「風合いも機械ではできない手織りならでは柔らかさがある」と織機の手を止めて話してくれた。(学)
2015年11月26日(木)  10:00  / この記事のURL

御所柿(ごしょがき)

 【大阪本社】きょう11月25日は旧暦10月14日。二十四節気の小雪初候。虹蔵(かく)れて見えず紅葉した山や街路樹の彩りを楽しむ。寒さはそれほど厳しくはないが確実に季節の歩みを感じる。
 子供のころ、この時期になると1日に5、6個の柿を好んで食べていたが、いつのころからか、ほとんど口にすることはなくなっていた。先日、奈良に住む友人が自宅の庭になったと,袋いっぱいの柿を届けてくれた。さっそく何年かぶりで食べて見ると少し固めの食感ながら、あっさりとした甘味が口全体に広がった。
 今回もらった柿は、「御所柿(ごしょがき)」という品種で富有柿の仲間、奈良県御所(ごせ)市の原産。正岡子規の句「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」の句に登場する柿が「御所柿」と言われている。「柿が赤くなれば、医者が青くなる」という言葉があるように、柿の栄養価は高く1日のビタミンCの必要量が100ミリグラムであるのに対し柿1個で200ミリグラムもあり1日分のビタミンCを摂取出来る。友人が運んでくれた季節感を感じつつ旬のものを食べて健康に留意したい。(博)
2015年11月25日(水)  00:00  / この記事のURL

ワールドの今後

 【大阪本社】ワールドの構造改革が進展している。上期の営業利益は30億円と2期ぶりの黒字となり、それは“再建請負人”を任された上山健二社長にとっても「想定外」の進ちょくだった。
 上期に募った希望退職者は当初予定の453人を上回る498人だった。締切を過ぎても応募が相次いだためという。このコスト削減効果は下期以降に発現するが、数年前に同社を途中退社したある人物に聞くと、今回の希望退職で辞めた人のほとんどが再就職に成功したとのこと。なぜか、繊維・ファッション業界ではないところへの再就職が多いらしい。
 会社の業績は早速上向いたが、やはり気になるのは、有能な人材が辞め、その結果、会社の力を減退させるのではないかということ。上山社長はネット販売の拡大など来期以降の成長戦略も明示するが、人材という、目に見えにくい力が失われたことは間違いない。
 アパレル業界の西の雄、ワールドの今後に注目したい。(武)
2015年11月24日(火)  10:00  / この記事のURL