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タオルを“育てる”

 【大阪本社】泉州タオル産地のメーカー、新興タオルのウェブサイトには、事業内容について、「タオル製品製造」のほか、「丹波黒豆、コシヒカリ生産販売」と書かれている。よそではあまり見掛けない取り合わせなので以前から少し気になっていたが、先日、土井紀人社長にその理由を尋ねる機会があった。
 土井社長の奥様の実家が丹波篠山の農家だったことが機縁で、もう10年以上も週末は泉佐野から篠山の田畑に通う“週末農業”をしているのだという。今では「自分は農家」とさえ思っているほどで、コメ作り、黒豆栽培のほかに、畑では木綿花も栽培する。今年もタオル製造の従業員や家族とこのほど収穫。同社が使用する綾部紡績の特注糸に毎年、社長や従業員たちが手ずから収穫した綿を送り、混綿してもらっているという。
 こうしたサイクルができてみると「タオルを“作っている”というより、“育てている”」という思いが強くなると土井社長は言う。最初に「見掛けない取り合わせ」と書いたが、確かに、原料綿花の海外産地とのフェアトレードなどタオルと農業の距離は本来かなり近いはずだ。他社の「コットンヌーボー」の取り組みも今年、グッドデザイン賞を受賞した。
 ただ、悲しいかな、私の貧しい“農事暦”には綿花の栽培サイクルは登録されていなかった。抽象的に「原料」として思い描いたり、ハロウィンのような舶来行事を祝ったりするのと、もっと身近な暦に合わせた「農産物」として思い描くのでは少しニュアンスが変わってくる。コシヒカリや黒豆の言葉を借りて私の実感でも、「タオルは農産物である」という思いがぐっと近いものになった気がした。(典)
2015年10月30日(金)  10:00  / この記事のURL

まだ走っていた

 【東京本社】さいたま市にある鉄道博物館では単なる展示物でしかなかった車両に、実際に遭遇した。小学生時分の修学旅行で「そういえば乗ったかな?」というあやふやな記憶がある程度で、まだ運用されていることに驚いた。これは、休日限定で新宿と河口湖を2時間で結ぶ「ホリデー快速富士山号」(写真)で、JRと富士急行を直通運転しているそうだ。富士五湖へのアクセスでは“定番”にもなっており、自由席は普通乗車券で利用できるというお得な車両。新幹線では、いつも気付かぬうちに横切ってしまう富士山。これは利用しない手はない。(亮)
2015年10月29日(木)  10:00  / この記事のURL

ハロウィン

 【大阪本社】街を歩くとあちらこちらの店先でハロウィンの飾り付けが見られる。店だけでなく、ネットでもそうだ。ハロウィン用の仮装グッズやコスプレグッズの売れ行きがいいらしい。
 しかし、ハロウィンがこれほど日本で一般化し、イベントとして定着したのはいつごろからなのか? 五十路の筆者からすると、クリスマスならともかく、ハロウィンには、まったくもってなじみがない。ただ、今やその経済効果はバレンタインデーやホワイトデーを超え、クリスマスに継ぐものらしい。いつの間に……。
 日本でも古来、秋の収穫や五穀豊穣を祈念する祭りが各地であり、大阪ではだんじり祭りが有名である。しかし、このだんじり祭りも少子化の影響か年々、参加者が減っているという。筆者の住む地域もだんじり祭りはあるが、近年は引き手が減りすぎて、他の地域から助っ人を呼ばなくては成立しなくなっている。見学者も少なく、さみしい限りである。その一方でハロウィンのイベントはどんどん広がりを見せているような感じがする。まあ、商業的には良いことではあるのだろうが、なんか複雑ではある。(東)
2015年10月28日(水)  10:00  / この記事のURL

台湾は政治の季節

 【上海支局】台湾はいま、2016年1月の総統選に向けて政治の季節≠迎えている。街頭では選挙運動が行われ、テレビをつければ政治番組の議論がかまびすしい。先週台北市内で開催されたテキスタイル展示会「台北紡織展(TITAS)」の開業式では、呉敦義副総統(写真)が台湾繊維大手幹部を前にあいさつし、行政院長(首相に相当)だった2010年に「産業創新条例」を通過させ、法人税を25%から17%に引き下げた功績をアピールした。
 ところが、市民の選挙への反応は冷ややかに見えた。タクシー運転手は二大政党制で法案が可決できない現状を嘆き、政治不信をにじませた。台北っ子の20代女性は、台湾にとどまっても希望が持てないことから、優秀な人材が海外へ流失していることを教えてくれた。中国大陸から訪れた者には、台湾はバランスのとれた優れた社会に映るのだが……。隣の芝生は青い、ということか。(祐)
2015年10月27日(火)  10:00  / この記事のURL

独で「A+A」展が開幕

 【大阪本社】27日からドイツのデュッセルドルフで労働現場の安全と健康をテーマにした世界最大級の見本市「A+A」が開幕する。
 小職はユニフォーム担当。学生時代、デュッセルドルフに1年間ほど滞在していた経験を会社にも買ってもらい、取材に出張する。
 5年ぶりの渡独とあって、期待と不安が入り混じる。昨年からこつこつとドイツ語の国際放送を聞いたり、ニュースを読んだり、と努力を重ねてきたが、その成果がどこまで出るだろうか。
 国内でユニフォーム業界関係者を取材していると、私がドイツ語に堪能と知って、期待していくれる方もいる。有り難い限りである。周囲の目線はプレッシャーではあるが、期待に是非応えたい。
 ドイツのユニフォーム企業の特徴や現地の商習慣、売れ行きなどを幅広く取材して、当社の媒体で欧州の熱気を伝えたい。ご期待下さい。(学)
2015年10月26日(月)  10:00  / この記事のURL