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にぎわう富岡製糸場

 【東京支社】世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」。「連日4000〜5000人が訪れ、忙しさにも慣れてきました」と、製糸場のボランティアガイドさん。西欧機械製糸の導入と製糸技術を革新した富岡製糸場のほか、新しい養蚕法を開発・普及した田島弥平旧宅と高山社跡、冷風を利用した蚕種貯蔵施設跡の荒船風穴と、周辺の3施設を含めた登録である。
 敷地面積5万5391平方bと、当時として世界最大級の工場がこの地にできた理由は、広大な敷地が確保でき、繭の生産地、水の良さ、そして石炭があったこと。フランスの繰糸機は蒸気エンジンで動かすため、石炭が不可欠だった。
 東繭倉庫ではそうした歴史が紹介され、繰糸場では操業停止時(1987年)の自動繰糸機を見学することができる。地元では今でも製糸場のことを、親しみを込めて「カタクラさん」と呼ぶ人もいるよう。操業を止めても維持・管理を続けた片倉工業の役割も大きい。(康)
2014年06月30日(月)  10:00  / この記事のURL

ノスタルジックな風潮がはやり 懐旧グッズなど人気

 【上海支局】中国では最近、ノスタルジックな風潮がはやり、60、70、80年代のレトロ風のものがおしゃれ物として非常に人気があるようだ。
 なかでは、ほうろう引きの洗面器や、ストライプ刺繍のジャージ、麦乳ドリンク、ガラス玉など70、80年代にはやっていた懐旧グッズそのもののほか、それら時代のはやりものを今風にアレンジした商品や、「黒猫警長」(ミスターブラック)、労農兵など昔のキャラクターや文化記号をデザインに取り入れた商品も大流行。その影響により、最近では60、70、80年代をテーマにしたイベントや主題レストランも増えてくるようだ。ネット上では、中堅消費層の60、70、80年代の人々にとって、それらの商品は子供や若い時代の美しい思い出を引き出せ、高い社会ストレスを耐えている心をいやされることは魅力だと分析する。写真は「淘宝網」でよく売れている70、80年代によく使われる牡ダンや鳳凰柄のシーツ。(暁)
2014年06月27日(金)  10:00  / この記事のURL

「新名所」

【東京支社】梅雨も半ば、紫陽花も今が盛りに咲き誇っている。大ぶりの花なのに、ほのかな香りが心地よい。
昨年の富士山に引き続き、富岡製糸場が世界遺産に登録され、新たな名所が誕生した。一方、スカイツリー開設から勢いのよかった東京の新名所がしばらく途絶えていた。この6月「虎ノ門ヒルズ」がようやく完成した。六本木ヒルズ、表参道ヒルズ同様ににぎやかなイメージを持っていたが、場所がらか、駅からの距離からなのか、にぎやかな雰囲気はない。それにまだテナント募集・見学会を開催している状況。これが新名所かは別として、まだまだ建設ラッシュが続く東京、2020年までに新名所と呼ばれるものがいくつできるやら。この時期雨宿りできる新名所ができればいいかも。(菅)
2014年06月26日(木)  10:00  / この記事のURL

広がるニットアイテム

 【本社】6月からのスーパークールビズ(SCB)だが、今年はずいぶんこの着崩しスタイルは減った。カジュアル過ぎて他人に敬遠された結果だとみる向きもある。
 代わってきれいな着こなしが戻ってきている。この時期、ひんやり空気の日などにはジャケット着用がちょうどよい。
 先日、シャツアパレルの15春の展示会で、軽めのニット製ジャケットとパンツが、シャツのコンビネーションディスプレーとして出品してあった。
 軽いジャケットは着心地がよく、パンツも同様に伸縮性がいい。前部分にプリーツ入れることで一見、普通のスラックスに見える。ニットの応用アイテムが広がっている。(篠)
2014年06月25日(水)  10:00  / この記事のURL

「小売の輪」の理論

 【中部支局】周知のとおり今月、ファーストリテイリングは、同社の主力業態の「ユニクロ」で今秋冬物から5%程度の値上げを実施すると発表。低価格・高品質で成長してきたユニクロにとっては今回の値上げは初めてとも言う。業界では「脱デフレ」の象徴との声も上がり、原材料価格の高騰や円安でのコスト高に苦闘するアパレル業界もこれで追随しやすくなったともささやかれている。
 しかし、果たしてそうなのだろうか。ユニクロの妹分でもあり、より低価格で訴求している「ジーユー」事業は一切、値上げを発表していない。同事業は今期(8月期)売上高1000億円の大台の突破も確実視されており、今後も積極的に出店を続け、将来的には同事業だけで1兆円を狙うとしている。
 かって、数年前に米国の経営学者マルカム・P・マクネアが提唱した「小売の輪」理論が業界で盛んに言われたときがあった。それは、簡単に要約すると「価格破壊」を仕掛けた革新的な小売業者は、やがて成長するにつれてコスト増から高粗利路線に進み、新たなイノベーターに市場を奪われるというものである。 
 ファーストリテイリングの場合、「ジーユー」でしっかりと低価格でファッション性のあるコモディテイ商品のシェアを拡大していこうとしている。まさにアメリカのウォルマートが拡大してもなお低粗利の路線を突き進み、今でもデイスカンターの地位を保っているのと同様の戦略だ。
 わが国の人口減少が叫ばれるなか、衣料品の国内供給量は41億万枚を突破している。供給業者としては、安易な「脱デフレ」を期待するよりも、自社のコア・コンピタンスを把握し、共生できる取り組み先との強化を努めるべきだ。(聡)
2014年06月24日(火)  10:00  / この記事のURL