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あの雲はコットンリンター?

 東京・目黒区のザ・ガーデン・ホールの天井近くに浮かぶ白い雲。旭化成せんいが4月21日まで開いた「12春夏“ベンベルグ”アウター&ライニング素材展示会」の会場である。
 雲の下には「ベンベルグ」のアウターとライニング商品が並ぶ。柔らかそうな雲なので、担当者に「あれは?」と尋ねると、「ベンベルグの原料であるコットンリンターを固めて雲にしました、と言いたいのですが、ただの樹脂です」という返事であった。
 綿花が3倍の価格に跳ね上がるご時世。コットンリンターも値上がりした。「貴重な原料を展示会用の雲にすることはできません」と担当者は続ける。「ごもっとも」と応えて、会場を去った。(SY)
2011年04月28日(木)  10:00  / この記事のURL

軽くてシワになりにくいニットジャケット

 最近、ニットのジャケットを購入した。綿素材で、ややカジュアル感があるのは否めないが、うまく着こなせば、仕事でも十分着ることができる。
 ニットジャケットは2年前からいろいろな店舗で見かけていたが、かなり進化してきた。素材感の上質化とともに、型崩れがしにくい縫製の方法によって、あと一歩でフォーマルでも着られるまで近づいた。
 フォーマル化のためにはもっと素材感を上質化する必要があるが、ハイゲージの素材を使うことでかなり問題点を解消できるようだ。もちろん縫製や加工もかなり難易度が高いが、いずれスーツ素材が織物だけでなくニット素材も当たり前という時代が目の前にまで来ている。(Y・O)
2011年04月27日(水)  10:00  / この記事のURL

実は自然光です

 大阪に続き、東京で開かれた川島織物セルコンのオーダーカーテン地「スミコ・ホンダ(SH)」の新作発表会で、多くの来場者を集めていたのが写真のビジュアル・プレゼンテーションだ。
 商品の魅力もさることながら、窓から差し込む自然光が人を吸い寄せるらしい。通常は窓の外側に照明を仕込むが、無理を言って外光を取り入れる造作にしたと言う。
 経糸にオーガンジーを使った緻密な刺繍調の花束柄のドレープと、刺繍したパンジーが伸びやかにつながるレースの繊細な表情が映える。窓辺で使うカーテン…日の光を通した美しさは人工の照明では表現しきれない。(ON)
2011年04月26日(火)  10:00  / この記事のURL

変えない魅力

 ミズノのサッカー用スパイクは「イグニタス」「モレリア」「ソニック」の3シリーズが主力商品である。このうち無回転シュートが打ちやすくなる「イグニタス」とドリブルがしやすくなる「ソニック」はほかにない新しい機能を訴求している商品だ。
 その一方で「モレリア」は25年前から展開しているベーシックなモデル。現在では、祖父から3世代に渡って履いているユーザーもいるという。商品は日本生産にこだわり、一貫して「軽くて履き心地の良い」商品として展開してきた。このような商品はすでにユーザーからの評価が定まっており、「変わらない」ことも重要となる。
 マーケットには「新しいモノに興味がいく人」と「靴は足に合うものが良いという人(靴を変えたがらない)」がいる。前者に対しては新商品の開発が重要。一方、靴に限らず様々な分野で商品サイクルが短くなる中、後者のような人たちには、買い替えの時にはすでに廃盤となり、気に入った商品を買いたくても買えないという悩みもある。伝統的なモデルはこういった層に対して武器となり、そのためには根本の部分を変えない形でいかにブランド価値を高めていくかという視点が必要だ。
 消費者は様々な志向を持つ。マーケットの形に合わせて商品構成をどうしていくかが重要である。
(KH)
2011年04月25日(月)  10:00  / この記事のURL

戦国ブームと商法

今年はNHKの大河ドラマ「江」の影響か、ちょっとした戦国ブーム。各地でいろんなキャンペーンが張られているが、とくに昨年暮れから先月まで開催されていたJR西日本の「戦国スタンプラリー」が大盛況だった。
この催し、JR西日本の戦国武将と姫に縁のある駅に設置されたスタンプ台でスタンプを押し、武将の家紋キーホルダーを集めるというもので、武将と姫のスタンプが揃ったら、一度は大阪・京都・米原のゴール駅でゴールしなければいけない。ゴールしないで次に進むと前のスタンプは無効になるため、参加者は1つのキーホルダーをもらうには最低3つの駅の改札を抜けなければならない上、スタンプ台の設置も土・日だけとあって、何かのついでに降りた駅でスタンプを押すわけにもいかず、参加者はこのためだけに運賃を払わなければならない仕組みになっている。

そこで、土・日になると、1日乗車券を持って駅を奔走する乗客が多発した。例に漏れず私もその1人。見事コンプリートして、今は応募者抽選のコンプリート  ボックスが当たるのをひたすら待っている。(笑)
実は震災後の土・日が最終日だったのだが、自粛ムードの逆境の中、参加者はコンプリートを目指して、まだスタンプをゲットしていない駅を走り回っていた。どんなときでも消費する心を失わせず、楽しませながら消費させたJR西日本には、企画に身を置く者としては、正直脱帽。この商法、見習いたいものだ。 (Y・M)
2011年04月22日(金)  10:00  / この記事のURL