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モトクロスでクラリーノは超有名

 先日、モトクロス用のグローブをオートバイ専門店で購入した。その道では有名な「FOX」ブランド品だ。グローブとはいえ、それほど安いものではなく、数千円はする。
 モトクロスはグローブはもちろん、ウェア、その他用品でも様々な機能素材が採用されており、素材のタグが付くことが多い。なかでもグローブに必ず付いているのが、クラレの人工皮革「クラリーノ」のタグ。これは国内外ブランドを問わない。世界に通用する日本の素材ブランドはそれほど多くないが、モトクロスの世界ではクラリーノは超有名。これって意外にすごいことなのでは。(T・N)
2008年04月30日(水)  06:01  / この記事のURL

売り手市場

 どうやら本当に、新卒採用は売り手市場らしい。にわかに信じられなかったのだが、ある採用担当者が頭を抱えるのを見て実感した。優秀な学生に複数企業から内定が集中する“二極化”も進行している。
 採用難は何も中小企業だけの問題ではない。同氏は業界トップクラスのアパレルの採用担当者だが、それでも「内定を出しても他の企業へ行ってしまう学生も多い」とか。ゴールデンウイークも目前。優秀な人材獲得に向け、採用活動は大詰めを迎えている。(E.M)
2008年04月28日(月)  06:23  / この記事のURL

職人のこだわりポイント

 今月末に発売する姉妹誌「ユニフォーム+」6月号で、フードサービスのユニフォームを取り上げている。
 その縁で高級中国料理チェーン「青冥」を取材する機会があった。
 クローズドな厨房で働く料理人は、着るものにはほとんどこだわらないが、食材と道具へのこだわりはさすがに「すごい」と思わされた。
 とくに料理人の命である包丁については、メーカーと実際に作った職人まで指定して、自分に合ったものを購入するという。このこだわりが、新鮮な食材に命を吹き込む。
 いい道具がいい仕事を支える。そんな当たり前のことを改めて考えた一日だった。(K・M)
2008年04月25日(金)  05:42  / この記事のURL

北欧へのあこがれ

 長く厳しい冬の大半を家で過ごす北欧では、家の中での心地よさを大切に考える。余計なノイズを排して自分が気に入ったものを長く使うスタイルは、ストレスの多い都市生活にも共通する。
 この考え方をベースにした北欧モダンデザインのライフスタイル専門店が「イルムス」。デンマーク隋一のインテリアショップ「イルムスボリフス」をベースにした専門店で、スカンジナビアモダンをコンセプトに1999年に池袋で1号店を開店、4月22日にはそごう心斎橋にオープンした(写真)。
 カラーパレットのような色合いのテーブルウエアやリネンをはじめ、提案しているのは「心地のよい家」と「暮らしを楽しむこと」。モノだけでなく、ライフスタイルそのものへのあこがれが北欧人気を支える。(E.M)
2008年04月24日(木)  06:19  / この記事のURL

縫製途中? の服

 写真のポロシャツを良く見ていただきたい。いたるところに待ち針が刺さっていて修正途中のサンプルの様だが、実はこれれっきとした完成品なのである。
 刺さって痛そうな待ち針は実は刺繍で、頭の部分には芯を入れて立体的に表現している。この一見意味のないこだわりをコレクションに投影したのは、宮川雅基デザイナーが手掛ける「ELATE」(イレイト)。
 2008年秋冬のテーマは「縫製途中」で、写真の待ち針などの“途中”のデテールを様々なアイテムに落とし込んだ。この遊びが映えるのは、基本のパターンの素晴らしさがあってこそ。宮川氏は「マスターマインドジャパン」をはじめ、多くの有名ブランドのパターンを手掛ける若きパターンマスターなのだ。
 今秋は大手セレクトショップでの展開も増える予定で、ブレイクの予感が漂う。 (K.M)
2008年04月23日(水)  06:13  / この記事のURL

世知辛い世の波長合う音楽

 波長の合う音楽に出会い、気分よくなることがある。日曜日。ポカポカ陽気。自転車で近くの海へ走ろうかと思った時、ラジオから聞こえてきたのは「こんにちはあかちゃん、わたしがママぁ〜よ」。なつかし。世知辛い世の中だけに、一瞬、体感することも少なくなった爽快さを味わう。
 先日、3月末に大阪府堺市に開店したイトーヨーカドー鳳店に行って見た。同店が核店舗となる同市最大級のモール型ショッピングセンターの「アリオ鳳」。
 モールの数は151店、面積は2万6000平方メートルに及ぶ。建物はちょっとした“軍艦”のようで、周辺にはこれからの利便性を当て込んでか、軍艦を取り囲むようにマンションや新築住居が建設され、歯科医院などが開院を控える。
 アリオ鳳の客の主対象はファミリー。衣料品分野では子供服売り場が絶好調で、赤ちゃんや幼稚園児、小学校低学年男女児の入店が多かったこと。おもちゃ売り場は子供たちの楽園だった。親も安心できるセキュリティっぽさがあるのもいい。
 店内では大ホール様の造りのため、人の声がよく通る。どこからか親子の会話、笑い声。子供が泣く。が、すぐにはしゃぐ。そんなアリオは皆に愛されるだろう。
 夜、再びラジオを付ける。いいメロディが流れてこない。CDを選んだ。お奨めは石川智晶の「アンインストール」。コーヒーメーカーの「人生に乾杯を!」。後者は年配男性には涙がでる詩が綴られるソフトなメロディで、大変よろしい。
 波長の合う音楽は体調を整える。(M・S)

2008年04月22日(火)  09:18  / この記事のURL

竹下通りに女子の殿堂「ピンク ラテ」

 「キャー!かわいい」……ピンク、ピンク、ピンクの店内のあちこちで黄色い歓声が湧き起こる。ここはワールドが今月11日にオープンしたセレクトショップ「PINK-latte HARAJUKU/ピンク ラテ原宿」。中央のジェット機は店外からも一際目を引く。
 「ピンク ラテ」はハートやドクロに、キラキラなど……今どき女子中高生の大好きな要素がギュッとつまった、アパレルやバッグ、シューズ、アクセサリー、コスメ、携帯グッズ、文房具、フードがいっぱい。原宿は10店目にして旗艦店。開店直後の週末は入店客が1万人を突破した。
 原宿限定のロゴTシャツもほぼ完売した。売れ筋はTシャツやパーカ類、チュニックワンピースなどだが、他のアイテムも平均的に動いているという。写真のお守りや目の部分がハートの通称“ラテドクロ”アクセサリーなど、雑貨でもオリジナル商品が充実。こうした原宿限定/オリジナルが好調な理由と見ている。
 修学旅行シーズンで地方の学生も多いが、雑貨などは大人の女性にも好評で幅広い年齢層が訪れる。“原宿・竹下通り、旗艦店、充実のオリジナル商品”三拍子そろって、永遠の女の子マインドを刺激する「ピンク ラテ」のジェット気流はとどまるところを知らない。 (N.O)
2008年04月21日(月)  06:12  / この記事のURL

電脳時代のカーシート

 サイバネティクス技術と巨大情報ネットワークが地球上を埋め尽くす未来社会。「マトリックス」と呼ばれる電脳空間(サイバースペース)に没入(ジャック・イン)して情報を盗み出すコンピュータ・カウボーイだったケイス。依頼主とのトラブルから、脳神経を焼かれ、ジャック・イン能力を失い「港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった」千葉市(チバ・シティ)でドラック浸りのチンピラ暮らしをする。
 そのケイスの前に、全身に武装インプラントを埋め込んだ女、モリイが現れる。やがて、モリイはケイスをアーミテージと名乗る男に引き合わせる。ケイスは、ジャック・イン能力修復の代償として、モリイともども電脳空間での「ヤバイ」仕事を引き受けることになる。
 ご存知、サイバーパンクの金字塔、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』(黒丸尚訳 ハヤカワ文庫)である。ウォシャウスキー兄弟のSF映画『マトリックス』や、士郎正宗のコミック『攻殻機動隊』の種本だ。
 その『ニューロマンサー』、演出上のガジェット(小道具)に、奇妙な東洋趣味を採用することで、いかにも無国籍で、猥雑で、それでいて熱気ある未来社会を表現した。例えば、アンダーグラウンドで最先端のサイバネティクスやコンピュータ技術が流通する「千葉市(チバ・シティ)」、そのアンダーグラウンドを支配する「ヤクザ」、ケイスの吸うタバコの銘柄は「叶和圓」、そして三菱銀行の名前も登場する。
 さて、ここまでは一般人でも気づくことだが、繊維専門記者が読むと、もっとさりげないガジェットに気づく。チバ・シティを出て、BAMA(ボストン=アトランタ=メトロポリタン軸帯の略)で最初の仕事を終えたケイスとモリイは、イスタンブールに向かう。電脳搭載のレンタルメルセデスで移動する2人。その一節。

「ここはかつて、オスマン朝イスタンブールのヨーロッパ区画として栄えたところです」
とメルセデスが説明する。
「それが落ちぶれちまったわけか」
とケイスが言った。
「ヒルトンは共和国大通りにあるからね」
とモリイは言って、車の灰色のウルトラスエードに体を落ち着ける。

 また、別の一節。

「そいつのシリコンの概略はわかる。派手だよ。自分で思い描いた物を、ひとに見せる。そいつを一拍に絞りこめば、網膜なんていちころだろうな」
「これを、あの女性のお友だちに話したんですか」
とタージバシュジァンは、ふたつのウルトラスエード張りバケット・シートの間に身を乗り出し、(略)

 気づいただろうか。「ウルトラスエード」――おなじみ、東レの人工皮革「エクセーヌ」の北米でのブランドだ。どうやら、未来の電脳社会では、カーシート地は、ほとんどが東レ製らしい。たしかに、サイバーパンクに「ウルトラスエード」は、よく似合う。 (M.U)

2008年04月18日(金)  05:40  / この記事のURL

男対応の“新什器”

 昨今、メンズアンダーが面白い。男の下着といえば、かつては白物ブリーフが圧倒的な存在で、奥さんなどの代理購買での対応がほとんどだった。
 それがここ数年、色・柄・デザイン・機能のバリエーションが広がり、さらに素材も綿に加え合繊タイプも積極的に取り入れられるなど、あらゆる面でレディースの影響が反映され始めた。これに伴って、本人買いが増えているようだ。
 ただ男のパンツを、あれこれと販売員と話しながらチョイスするのは、少々抵抗がある。その販売員が女性なら、なおさらである。そこでワコールが開発した新什器(写真)が出番となる。
 百貨店対応の「ダムス」ブランドが採用しており、各商品の価格・素材・特性などをパネルで表示した。またサンプルをその下の引き出しに用意した。それを一人で読み触り、そして気に入った品番のパッケージを下から取り出してそのままレジに向かうことができる。これで秘かにアンダーにこだわるオヤジも安心?  (Y.N)
2008年04月17日(木)  06:38  / この記事のURL

進化する水着と国際問題

 北京五輪代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権が昨日15日に開幕。期待の北島康介選手はミズノのジェル加工を施した水になじむ新素材による新商品「ウォータージーン」(画像)を着用して臨んだ。ミズノは昨年5月でスピードのライセンス契約を終了、いまはゴールドウィンがライセンス生産しており、選手とは別に繊維関係者の熱い戦いも、選手権の裏に感じられる。
 今年に入ってから18もの世界新記録が樹立された。そのうち17までが英国スピード社の水着を着用していたというニュースは、門外漢の耳目も引いた。記録更新はトレーニング方法だけでなく、水着の進化が大きく影響することを再認識させられた。
 画期的な水抵抗の低さを実現したサメ肌水着は2005年に、国際水泳連盟が表面に突起物がある加工を禁止したために使用できなくなった。英国スピード社の水着は問題ないということだが、日本の開発した水着にだけ厳しく対処されたようで、モヤモヤ感が残る。
 世界各国の水泳選手が、同一条件で競争できないことも改めて考えさせられた。豊かでない国の選手などはトレーニングの条件も恵まれず、最新の水着も着られない。北京オリンピックはチベット問題をはじめ、何かと考えさせられることが多い。 (F.K)

2008年04月16日(水)  05:30  / この記事のURL

米中助け合い運動

 「破7」――1米ドルが6元台に突入した中国で、各新聞紙上にこの破7の活字が踊る。2005年7月の切り上げ以後、初めての6元台で、その間の上昇率は約16%にのぼる。
 しかし、よくよく考えてみると、この6元台、そんなに高い水準ではない。1993年末、二重レート解消時のレートは1ドル=5.8元(!)だった。それをいったん切り下げてからの中国の勢いは周知のとおり。安い人民元で輸出を伸ばしに伸ばし、いまや世界で一番外貨を溜め込んだ。その額、なんと1兆5000億ドルにもなる。
 先日、「産経新聞」に面白い記事が出ていた。それによると、中国の米国債保有額がこの1月末で4926億ドルに達したという。日本のそれは5669億ドルで筆頭だが、この1年間に400億ドル売却している。それに引き替え、中国はこの1年で910億ドル買い増しし、中国が米国の大パトロンに取って代わろうとしている、という記事だ。
 米ドル暴落のいま、米中助け合い運動が展開中。ここでも日本の存在感が薄らいでいる。まあ、米国にしては体のいい乗り換え。日米新時代――この言葉もだいぶ意味が変わってきそうだ。  (A.M)
2008年04月15日(火)  06:00  / この記事のURL

F1で感じるインドの勢い

 自動車レースの最高峰、F1が先月から開幕している。天文学的な金額がやりとりされる業界であるので、その動きは自ずと世界経済を反映したものになる。
 今年のトピックはいろいろあるが、史上初めてインド資本のチームが誕生したことは大きい。昨秋、資金難でギリギリの活動を続けていた(ように見えた)オランダのスポーツカーメーカーから、インドの大富豪がチームを買収した。チーム名も「インドの力(Force India)」と勇ましい。買収金額は約127億円といわれる。
 ちなみにオランダの小規模メーカーはロシアの石油王からブランド確立のためチームを買い、ロシアの石油王派の米国の名門チームから買っている。この辺の変遷は世界の富の分布の変遷のようで面白い。
 さらにF1の開催地もバーレーン、マレーシア、中国、シンガポールなど活気のある地域での開催が増え始めた。逆にハンガリー、米国、サン・マリノなど、かつての開催の名所が外されつつある。
 さて、今シーズンだが、潤沢な資金のインドチームの成績は今のところふるわない。貧乏もとい清貧な日の丸チームの後塵を拝することも珍しくない。
 なぜなら、レーシングカーはカネではなく情熱で走るからだ!いうのは貧乏庶民の遠吠えでしかなく、実際は開発力と技術蓄積、その生かし方が浸透していないからだと思われる。
 彼らが圧倒的な資金とモチベーションで、その差を埋めてくるのは時間の問題。いかに凌ぐか、清貧な日の丸チームの代表は悩んでいることだろう。記者も情熱では負けない清貧な日の丸チームの健闘をテレビ中継の前で祈り続ける。
 この構図、何かに似ているな……と「繊維ニュース」を読みながら思う。(K.S)
2008年04月14日(月)  06:08  / この記事のURL

キャンペーンモデル来訪!

 今年度の旭化成グループキャンペーンモデル、佐野真理子さん(22歳 画像右)と趙思宇さん(20歳)が8日、東京繊維記者会の事務所にやってきました。資料が散乱し、煙草の匂いが充満するこの事務所。しかし、この日だけはむくつけき男性記者が片付けを行い、美女の来訪を待ち構えていました。
 午後6時20分。待ちに待った2人の登場です。水着姿は午前中の発表会で拝見しましたが、スタイルの良い二人、さすがに私服姿も様になっています。水着では「ピンクのカワイイ系」が好きという佐野さんに対し、「ブルーのかっこいい系」が好みという趙さん。しかし、私服については二人とも「ザラ」が好きだとか。今後は「みんなを楽しませることのできる女優になりたい」(佐野さん)、「トップモデルになることはもちろん、ファッションデザイナーにもなりたい」(趙さん)と将来の夢を語ってくれました。  (M.K)

2008年04月11日(金)  05:48  / この記事のURL

リラクシング売り場の可能性

 エプロン、ナイティーの荻原が百貨店リビングフロア向けに、リラクシング売り場の提案を強めている。ちょっとした外出にも対応できるホームウエアを中心に、バッグや室内履き、生活雑貨などをそろえたライフスチル提案型の売り場だ。
 アイテム縦割り志向が強い百貨店でも関心を示すバイヤーが多く、いよいよ今年から実現の兆しが見え始めた。将来的には、この延長線上に80代以上の元気なシニア層を意識した売り場作りも検討する。家で過ごす時間が長い世代だからこそ、すでに上質な素材や友達にちょっと自慢できるものを求める傾向が見られるという。
 高齢者というと、安直に介護用品売り場や健康グッズ売り場を思い浮かべてしまう。だが、これらとは別の切り口で、日常生活をココロ豊かにおしゃれに演出するライフスタイルの売り場ができれば、百貨店の主要顧客層の需要拡大につながるだろう。 (N.O)
2008年04月10日(木)  06:05  / この記事のURL

愛の力が発明を生む

 先日、島精機製作所が地元・和歌山市にオープンした「ニット・ミュージアム」を見学する機会に恵まれた。
 会場には、島正博社長が発明した全自動手袋横編み機やホールガーメント(無縫製ニット)横編み機など、同社が開発、販売してきた歴代の横編み機が展示されている。
 しかし、最初に展示されている機械は同社が開発した編み機ではない。その1台は今から178年前の1830年に生産された「ウイリアム・リーの靴下編み機」551号機だ。
 中世英国の牧師だったウイリアム・リーは1589年、靴下編み(手編み)の内職をしていた妻の仕事を楽にするため、世界で初めてひげ針を使った足踏みの靴下編み機を発明した(これが近代メリヤス工業の始まりと言われている)。リーの靴下編み機は以降、250年以上にわたって生産された。
 同ミュージアムに展示されているのは世界で8台のみ現存するうちの貴重な1台。しかも今でも動かすことができるという。
 この編み機の開発の動機には、いくつかの説や伝承があり、島社長は「リーが奥さんに靴下を贈りたかったがために発明した」と説明する。
 いずれにしても、愛する人への思いが歴史を変える大発明を生み出したことに違いはない。 (K.M)
2008年04月09日(水)  05:45  / この記事のURL

今期は大事な年に

 3月期決算の企業は今月から新年度に入ったが、繊維事業については市場環境を厳しいと見通して計画を立てた企業が多いようだ。原燃料価格の高騰、為替の円高、消費マインドの冷え込み懸念など難しい材料ばかりで「この10年で最悪の環境」という声も多い。あえて今後の期待材料を聞くと「今以上に悪材料がそろうことは考えにくく、後は回復するだけ」との答えも聞いた。
 今、合繊の中で最も市場環境が厳しいのがアクリル短繊維だろう。主原料のアクリロニトリルはついこの前まで「1500ドルもありうる」と懸念していたが、ついに2000ドル超の世界に入った。これまでと違った新たな視点で見る必要があり、今期は将来に向けて本当に大事な年。ある担当者は「アクリル繊維が市場に必要なものなのか問われている」と話す。(K・H)
2008年04月08日(火)  05:46  / この記事のURL

インナーの販促

 今年もトリンプ・インターナショナル・ジャパンがブラ川柳を募集している。「ガードルを脱いでビールのうまさかな」「母になり下着と態度でかくなり」「履くだけでビリーも驚くその効果」――等々、過去に秀作を生み出した川柳募集も今回で11回目。昨年は1万6000句を超える応募があったというから、結構関心が高いことが分かる。
 ホームページではインナー各社でパンツ検定やブラ検定などを行い、面白くてためになる?情報を発信する。知らず知らずのうちに消費者が下着について学べる、楽しい販促策だ。モノがいいのは前提の時代。商品の認知度向上やファン獲得に向け、消費者の心理をくすぐる販促に力が入る。 (E.M)
2008年04月07日(月)  05:53  / この記事のURL

今年の桜を「絵はがき」としてお届け

 どこに居ようが忙しかろうがお構いなしに桜の開花季節前には数十年前からかかわりを続けるいろんな友人グループからの花見イベントセッティング、調整で瞬間、忙しくなる。
 なかでも「気のおけない」最終スクールの学友とのイベントが一番面白い。その学友のほとんどはメディアで働く。彼らは昭和の第一、二次オイルショック後の大不況、大就職難のなかでやっと見つけた職は、想像を絶する厳しい下積みの世界である報道やCM、写真スタジオアシスタント。スタジオに寝袋持参して“住み込みした”者もたくさんいた。
 彼らは、今では「古臭い」と言われるだろうが、そんな“軍隊”のような世界を経て、ベテランフリーランスフォトグラファー、CMディレクター、プロデューサー、あるいは会社組織の写真部デスク、スタジオ経営者へと、それぞれの道で生きている。
 「酒の肴」としては大変失礼だが、故・岩宮武二(写真家)先生が唱えた「写真作家論」を教わった一期生の彼らは、桜の下に集まると「『写真バカ』にならなくてよかったな」と回想する。不肖で知られる宮嶋茂樹氏の活躍は、なにをかくそう作家論が写真に付随しているからだろう。異論なしである。
 一枚の写真は「絵はがき」であるべきである。ペラペラしゃべって説明、あるいは長いキャプションがなくてはならないようでは写真ではない。一枚の写真がすべてを物語る。加えて「季節の色、質感」を瞬時に切り撮る。桜の満開を目の当たりにし、改めて忙しいなか、添付の一枚を季節の絵はがきとして読者の皆様方に兵庫・芦屋からお届けします。 (M.S)
2008年04月04日(金)  06:36  / この記事のURL

学会の効用

 どいうわけか、わたしは学会に入って紀要や学会誌を読むのが好きである。大学院生時代に「日本文学協会」と「日本近代文学会」という学会に入会して以来、いまでも毎月送られてくる機関誌をよく読む。社会人になってからは、単なる文学愛好者に過ぎないのだけれども、少なくとも学会誌を読んでいれば、先端の研究動向をフォローできる(という勝手な思い込み)に安心できるのだろう。
 また、新しい分野を勉強しようと思ったときも、その分野の学会に入るというのは有効な方法だと思う。数年前から、歌舞伎にはまっているのだが、やっぱり「歌舞伎学会」に入会し、機関誌を楽しんで読みながら、いろいろ知識を仕入れている。そして最近、繊維専門記者として、もっと本格的に繊維の勉強をしようと思った。そこで今年から「日本繊維機械学会」に入会したわけだ。
 今年3月、その日本繊維機械学会の春季セミナーが追手門学院大学で開催された。こちらは取材として参加させてもらったのだが、じつに楽しい取材だった。とくに繊維業界の大先輩たちにごあいさつできたのが最大の収穫だった。例えば懇親会で「わたしは、繊維機械学会のセミナーは第1回から全部参加して皆勤賞です」と気を吐いて会場を沸かせたのは、元東洋紡の原田隆司博士。「衣服内気候」の生みの親として知られる。
 とにかく諸先輩方の元気なこと。セミナーに参加した現役世代よりも、圧倒的に存在感がある。なぜそうなるかというと理由は簡単だ。会社勤めには定年があるが、学問には終わりがないからだ。「長生きも学問のうち」という言葉があるように、研究を続けている限りは、死ぬまで現役なのである。
 そして、企業や学校といった組織を離れた人が、引き続き一個の研究者として切磋琢磨できる場が、学会なのである。これこそ、学会の効用だと思った。ちなみに日本繊維機械学会は、繊維に関心のある人すべてに門戸を開いている。もし興味があるなら、入会をお勧めする。 (M.U)
2008年04月03日(木)  06:24  / この記事のURL

ITで変わる作業着のデザイン

 「野帳(やちょう)」をご存知だろうか。野外で使う丈夫なノートで縦長、表紙は頑丈で防水加工されており、メーカーからは「測量野帳」「地質野帳」などの名称で発売されている。作業服の大き目の胸ポケットはこの野帳の寸を基にしていた。
 ところが最近の工事現場で野帳は減りつつある。今どきの親方が胸に入れているのは携帯電話。オフィスワーカーと同じなのである。電子野帳も発売されており、パソコンと繋いでデータベース化することもできる。
 薄く小型になっていくこれらの機器に合わせ、メーカー各社は携帯電話対応の小さいポケットをつけたウエアを作るようになった。
 もちろん野帳を愛用する一徹な職人さんもいるそうだが、あるメーカーの営業担当者は「いずれ『携帯サイズ』がワーキングウエアの標準になるのでは」と見る。 (S.T)
2008年04月02日(水)  06:37  / この記事のURL

なにもそこまで……

 先週開かれた山東省輸出商品展示商談会を取材した。ある企業の担当者に「日本では中国の食品に不信感が募っています。繊維品についても安全安心に敏感になっています。何か対策を行っていますか」と質問した。返ってきた言葉は「ラサの話はできませんよ」。「えっ!」。少しの間、二の句を次げなかった。
 記者も騒乱に危惧を抱き、話し合いによる平和的解決を望む一人だが、繊維品の売り込みに来ている人をつかまえて「ラサのことは……」なんて質問するつもりはない。その人だけだったかもしれないが、「敏感」になり過ぎでは……。
 それよりも繊維産業において、日本人が中国品に不信感を持つ安全安心についてどのような対応を行っているのか、明快に答えていただきたかった。 (H.S)
2008年04月01日(火)  06:10  / この記事のURL