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深紅のガウンに込めた思い

 画像はこのほど行われた千葉大学大学院の修了式。卒業生が着ているのはワインレッドが鮮やかな博多織の「アカデミックガウン」だ。26日付「繊維ニュース」で既報だが、少し補足を。
 日本の大学では西洋風のベーシックな黒系ガウンに角帽のセットが好まれ、さらに有料のレンタルが主流だった。ところが同大は今回、世界的デザイナーの今井千恵さんに企画制作を依頼、無料貸し出しという画期的なプランを打ち出した。
 ストールのような仕様で洋服、和服、そして年齢も限定しない。発案した宮崎清同大副学長の専攻が伝統工芸デザインと聞き、納得。古在豊樹学長は告辞で「国を見るナショナルな視点と、地域・地方・個人を見るナショナルな視点、すなわちグローカルな視点」を持つことの大切さを説いた。和洋折衷の新ガウンもこうしたメッセージの表れといえそうだ。ちなみに希望者は購入も可能。約10万円とのこと。 (S.T)
2008年03月31日(月)  08:05  / この記事のURL

イベントは成功でも

 京都東山の花灯路を見に行った。北は青蓮院から南は清水寺までの散策路約4・6キロメートルに、行灯約2400基を設置するというから、さぞかし趣き深いと思っていたのだが…。趣きどころか散策路は人ばかり。
 円山公園から清水寺と言えば京都観光では定番中の定番。仕方がないのだろうが、どこまでも続く人に押されて歩く。これでは繁華街と大して変わりがない。行灯どころか、人ばかりを見るイベントには疲れ切った。もちろん、イベントとしては成功なのだろうが、果たして観光客は満足して帰ったのだろうか。繊維関連でも国内外で数多くの展示会が開かれている。ただ、来場者の多い少ないだけでは中味は判断できない。帰り道でふと思い出した。 (T.N)
2008年03月28日(金)  06:45  / この記事のURL

“オタク”の金銭感覚

 「これ(フィギュア)、入荷したばかりですよ」「完成度高いな。バージョン違いと合わせて2体ください」。「“タイガーマスク”のカンペースは持ってない?」「持っているけど、まだ売りたくないな」。これら店主と客の会話は、東京の「中野ブロードウエイ(NB)」にあるショップで聞いたもの。
 20数年ぶりにNBを訪れたが、そこは漫画やフィギュアなどのショップが林立する“オタクの館”と化していた。アキバ(東京・秋葉原)より「萌え度」は低いものの、そこに集まる若者(大学生から30代が多そう)からは、アキバと同じ気配を感じた。
 で、冒頭の会話。前者は大学生で、そのフィギュアは1万2800円。後者は30代で筋金入りのヒーローグッズコレクターのようだ。いずれもファッションには無頓着のようだが、好きな趣味モノには抵抗なく数万円を払う。若者の衣料離れ。その要因は携帯だけではなさそうだ。
(Y.N)
2008年03月27日(木)  06:40  / この記事のURL

バブルの活力を今一度!

 08秋冬パリコレクションでは、立体的なフォルムが登場したのが一つの話題だった。これまでの体にぴったりフィットしたスタイルに代わって、構築的なフォルムになれば、コートやジャケットの肩や袖の部分にゆとりができる。つまり、インナーのフォルムも遊べるわけで、インナーのデザインはもちろん、素材面でも変化を付けられる。
 昨今の消費者がワードローブを一新することは考えにくい。既存のワードローブをベースに買い足すはずで、立体的なフォルムのコートやジェケットは期待のアイテムといえる。とはいえ、暖冬基調が続くいま、08秋冬のコートがどうなるのか。アパレルや小売関係者、もちろん消費者も頭を悩ますことになりそうだ。
 ちなみに写真のサンローランは今回、バブルに湧く東京のイメージに触発された08秋冬コレクション。あの活力を今一度と、誰もが思っているに違いない。 (F.K)
2008年03月26日(水)  06:00  / この記事のURL

信なくば国立たず

 「負けてたまるか! もっと働け!―日本のこれから―」。伊藤忠商事会長・丹羽宇一郎さんの講演テーマである。丹羽さんを講師に毎日新聞社が主宰する「毎日21世紀フォーラム」の第70回例会が24日、大阪市内のホテルで開かれた。
 丹羽さんは中小企業をもっと大事にしよう、人と技術への投資が日本にとって最も大切、心の教育の重要性、そして上から下までもっと働け……など持論を展開。丹羽節炸(さく)裂といったところだった。
 その丹羽さん。いろんな公職に就いていることはよく知られているが、ボランティア活動として「国連WFP協会」の会長を続けている。同協会は、世界の飢餓撲滅を使命とするWFP国連世界食糧計画の理念と活動を日本で普及し啓発することにより、日本社会から物心両面での貢献を目的としている認定NPO法人だ。
 具体的には寄付を募り、飢餓に苦しむ地域へ確実に食糧を届ける仕事をしているが、丹羽さんによれば、昨今のエネルギーや穀物市況の高騰で、同一金額でこれまで2人救えたところが1人しか救えないところに追い込まれているという。パンの原料が上がり、それらを運ぶ運送代も上昇しているためだ。金もうけ競争が弱者にしわ寄せされる構図が浮き彫りになっている。
 「信なくば国立たず」。日本の存在感をこうした取り組みを通じて世界に訴えることも重要と講演を締めくくった。
 国連WFP協会の連絡先は電話045・221・2515.http://www.jawfp.org/  (A.M)
2008年03月25日(火)  06:04  / この記事のURL