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年末の大掃除に思う

 年末の大掃除。職場、家庭でも年末ぐらいはキレイにして、新年を迎えたいもの。そんな時でも活躍するのが繊維製品。雑巾はもちろんだが、このところ不織布製品が増えている。窓ガラス拭きから机の上、フローリング、さらに車用。ホームセンターに行くと、各用途に合わせた不織布製ワイピング材を数多く見られる。
 使い捨てだから確かに便利。水を使わないから手も冷たくない。ただ、これだけ環境問題が叫ばれるなか、本当に使い捨てが良いのかどうか。掃除をしながらふと頭によぎる。(T.N)

 本ブログをご愛顧頂きありがとうございました。本年は28日付で終了し、来年は1月4日付より通常通り更新致します。引き続きご愛読下さい。
2007年12月28日(金)  07:54  / この記事のURL

「江戸の人よ、さらば」

 京の年の瀬といえば、南座の顔見世興行。今年は二代目中村錦之助襲名披露ということもあり、お目出度さもひとしおである。演目も幸四郎の「勧進帳」と「石切梶原」、菊五郎の「すし屋」、藤十郎の「娘道成寺」、仁左衛門の「河内山」、そして錦之助の曾我五郎に菊五郎が曾我十郎、富十郎が工藤祐経を付き合う「寿曾我対面」と、人気狂言が並んだ。
 だが、個人的に心を打ったのは昼の部の「将軍江戸を去る」だ。真山青果の新歌舞伎の名作であり、かつて市川壽海が、その爽やかな口跡で徳川慶喜役を一代の当り役にしていた。今回は、慶喜に中村梅玉、山岡鉄太郎に片岡我當、高橋伊勢守を片岡秀太郎という配役である。
 まず梅玉の慶喜が素晴らしい。上野大悲院の場で、ホトトギスの声を聞きながら読書する姿に、将軍の英邁と剛毅、気品が備わる。高橋伊勢守とのやり取りで「将軍にも、裸になりたいときがある」と本音を吐露するところ、内に苦渋を秘めた慶喜その人だ。我當の山岡鉄太郎も実直さがよく出ている。
 この二人が、有名な尊皇・勤皇問答を行うのだが、これは所詮、屁理屈である。だが、知恵ある大人が屁理屈を屁理屈として論じ合う。なぜなら、二人とも戦争回避という命題に向けて大義名分を探しているに過ぎないからだ。そいう“知恵ある大人の熱血”を描ききったところに、この真山劇の真骨頂がある。また、秀太郎の高橋伊勢守は冷静ななかに、この対面劇の影の仕掛け人としての知性を感じさせた。
 そして千住大橋の場、ここでもすべてを達観した慶喜の穏やかさを梅玉が見事に見せた。ここまで来れば、最後の名セリフ「江戸の地よ、江戸の人よ、さらば」が胸に突き刺さる。かつて戸板康二は「将軍江戸を去る」を評して「見るたびに泣かされる作品」(『すばらしいセリフ』駸々堂刊)と言ったが、全くその通りで、素晴らしい舞台であった。
 と、ここまで読んで「お前は、繊維のことと無関係なことを書いている」とお叱りを受けそうだが、いえいえ、そんなことはありません。南座の緞帳は、古代文様を再現した見事な逸品だが、これを製作したのは川島織物(現川島織物セルコン)。日本繊維産業の技術力は、南座でも世界からの観衆の目を楽しませています。(M.U)
2007年12月27日(木)  07:12  / この記事のURL

「水蒸気」の出る岡山の煙突

 下りのJR新幹線岡山駅到着直前に左窓から見える大きな煙突は、正織興業(岡山県倉敷市)の染色部門が入る岡山工場敷地内から天を向く。好立地からか、周辺には最近、マンションが建ち並び、風情ある煙突のある街並みは、いつしか利便性がウリの都心型新興住宅地へと変貌中である。
 そんな住宅地で「ちょっとした“誤解”が生じることがあるんです」と言うのは同社首脳の一人。
 誤解の主は煙突から出る白い「煙」。聞けば、誰でも気になりそうなこの煙は「煙」にあらず、単なる「水蒸気」。染色などで使うボイラーから出る、外に出るとすぐに消滅してしまう無臭無害の煙なのである。
 これまで「煙に巻く」なんてこともなく真摯な態度でその都度説明、理解もされてきた。
 同社は今年8月の取締役会で本社のある倉敷市の茶屋町工場で行っていた織物部門からの撤退を決めた。国産織物の生産減が理由で、10月以降は染色を中心に引き続き産地発のモノ作りを担っている。
 織物からの撤退で新たな話題となっているのが、一万坪はあろうかという茶屋町工場の跡地利用。四国・高松や岡山市内への交通の利便性の高い土地柄だけに、少子化社会にあって公立小学校の児童の数が増えているとも言われる。多方面からの“進出”話も多いという。
 跡地利用について同社は「利便性を考慮したうえで社会的責任を全うできる環境」作りを目指す。JR瀬戸大橋線茶屋町駅前にある同社には、やはり大きな煙突が地域のシンボル。こちらの風情ある煙突、ぜひ残してもらいたい。(M・S)

2007年12月26日(水)  06:05  / この記事のURL

安心安全保証タオルがおまけ

 18日に発売されたモノ・トレンド情報紙「DIME(ダイム)」の2008年1月8日号に、タオルハンカチが特別付録として付いていた。早速、420円を払って1冊購入した。
 おまけのタオルは佐藤可士和氏プロデュースの「今治タオル」。コラボレーションしてオリジナルのタオルハンカチを作った。今治タオルのロゴマークが入った台紙には、素材メーカー、製織メーカー、染工場の社名まで入っていた。これほどトレーサビリティーがはっきりしたタオルを見るのは初めてだ。安心して使える。
 「店頭で購入すればいくらする」など野暮な詮索も…。安心安全保証付きのタオルが1冊420円の雑誌のおまけ。十分、得したような気分になれた。 (S.H)

2007年12月25日(火)  06:00  / この記事のURL

男は後ろ姿で…

 「Lalu」(ラル)は京都発の個性的でユニークなドメスティックブランド。メンズの洋服は冒険できる範囲が狭く、既存のモノを少し改良するという手法が主流だが、ラルのデザイナー坂井氏は大胆にその枠を越えてしまう。
 写真は08春夏のトレンチコートの後ろ姿。あらぬところにギャザーが入ったデテールは機能的な意味は全くないが、なぜか猛烈に惹かれてしまうものがある。
 内面から滲み出る渋みは漂わないかもしれないが、春になったらこのコートを着て、背中で語りたいと思う今日このごろである。 (K.M)
2007年12月21日(金)  10:15  / この記事のURL